献身的で泥臭い

サッカー雑誌や選手名鑑でメッシやロナウドなど世界的有名選手の紹介を見てみるとスピードのあるドリブラーだとか華麗なパスが持ち味、強烈なシュートなどの説明ががよく書かれていることが多い。
サッカー経験のあまりない私が見てもメッシやロナウドが上手いのは分かるしベイルのドリブルが速いというのは分かる。

一方で目の肥えたサッカーファンが評価する選手にはこうした説明ではなく献身的なプレーだとか泥臭い守備が持ち味などと書かれていることが多い気がする。
派手さはないが縁の下の力持ち的なニュアンスだがそれは一体どんな選手だろうか。

私は2018年のW杯で快進撃を見せたクロアチア代表を見た時それが分かった気がした。
素人の私が知っている選手はレアルマドリードに所属していたモドリッチ選手くらいであとはやたらと~ッチが多いなという印象だった。
それでも彼らはアルゼンチンやイングランドといったスーパースター軍団を倒し決勝まで進んだ。

一言で表せばクロアチア代表はみんな一生懸命だった。当然相手チームも一生懸命なのだが彼らは何だか必死だった。
必要以上に走りFWの選手もディフェンスに参加してボールを追う姿に心を打たれた。
華やかな選手はいないが自分の与えられた仕事以上のものをしようとする献身的な気持ちをチーム全員で共有すればいい結果が出ることを学んだ。
仕事でもそうではないか。華やかな結果を出せなくても人の嫌がる仕事をこなしたりコツコツ継続して小さな結果を重ねていけば自然と周りが認めてくれるようになる。そしてそういう人間がたくさんいればいい結果が出せる集団になる。
サッカーでたまに起こるジャイアントキリングという現象は決してまぐれではなくこうした気持ちからだと信じたい。

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