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全くの畑違いのところから子ども視点に立つまで

「親の離婚・再婚のはざまにいる子どもたちのために自分のできることをやってみたい」と決意したのは2015年11月、当時入院していた病院でのことでした。その3か月後に18年以上務めた職場を退職し「NPO法人ウィーズ」を立ち上げました。

みなさん初めまして。NPO法人ウィーズ理事の羽賀晃と申します。離婚・再婚歴アリの49歳、男性です。よろしくお願いいたします。

理事長の光本とは前述の職場で知り合いました。

光本はもともと別のNPOの理事としてすでに長く活動していましたので、職場で活動についての話を聞いておりました。

話を聞いているうちに「自分にできることはないだろうか?」と考えるようになり、その後一緒にウィーズを立ち上げました。

今でこそ、「子ども目線が重要」とか「子どもの利益を最優先に考える」ということがどんなことか自分なりに理解できたものがありますが、ウィーズ立ち上げ当初はあまりよくわかりませんでした。

「子どもの目線にたつ」とか「子どもの目線で考える」ということがどういうことなのかということを理解していくうえで大きな要素となったものが2つあります。

1つは理事長である光本の存在です。光本は先述のとおりすでに活動していましたし、光本自身が親の離婚の経験者でしたので、光本の考え方、視点は非常に勉強になりました。5年以上一緒に活動しておりますが、いまだに驚かされることが多くあります。

2つ目は再婚後に生まれた子どもです。ウィーズを立ち上げた2か月後に誕生しました。

ウィーズで活動していたこともあり、「この子にはどんな景色が見えているのかな」とか「自分にはみえるけど、この子に見えないものは何だろう」と子どもの視点を気にするようになりました。もちろん、これは物理的なものなのですが、この訓練は現在の活動においても重要なものの一つとなっています。

しかしもちろん、この2つだけでは支援の際にかかわる子どもたちのことを理解することはできません。

子どもが100人いたら100通りの考えがあります。子どもひとりひとりがそれぞれの答えを持っています。

そうなんです。「答えは子どもが持っている」のです。

大人や親が経験則や一般常識の観点、価値観から子どもにアドバイスや助言をしてもそれは子どもにとってベストな答えとはなりません。

なぜなら「見えている景色」が違うからです。

このことは、本から学んだことでもないですし、なにかの研修で学んだことでもありません。子どもたちから学びました。

私も含め大人になると子どもの時にどのように考えていたとか忘れてしまいますね。「何となくこうだったかな」ということはぼんやりとあってもはっきりと思いだせることはあまりないのではないでしょうか?

ですから「子どもが答えをもっている」という意識をもって子どもに接することが大切になってきます。

時に子どもは前に言ったことと真逆のことを言ったりもします。

「あれ?この前は違うこといったのに」と困惑したことがある方もいるかもしれません。そうそう、困惑してしまいます。

しかしそれも子どもの気持ち。その時その時、子どもは思ったことを話してくれます。たとえ言うことがコロコロ変わっても「子どもはそうだから」と聞き流してしまうのではなく、それも聞き逃さず集めていくことが大切です。じっくりと話を聞いていくと、コロコロ変わる原因がわかることが多々あります。

今日は一つの考え方として「子どもが答えを持っている」ということをお伝えして終わりたいと思います。

次回以降は、支援現場からのお話しを少しづつ書いていこうと思います。

お読みいただきありがとうございました。





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