朝が来るまで【三橋雄斗】

最近は、ライブなどの予定が全く無いため、時間だけでなく体力も有り余ってしまっているようで、



ネタなどを作って、映画を観て、ダラダラし、夜2時くらいに就寝をすることが多いのですが、
なぜか朝4時頃にはバッチリ目が覚めてしまいます。



一応、朝からアルバイトがあるのですが、4時ではまだ早過ぎる。



しかし、完全に頭も働いてしまっていて、再び寝ることは難しい。



仕方ない、起きていよう。



でも、横ではひかりちゃんが爆睡している。
静かにしていなければいけません。



僕は、スマホにイヤホンを挿し、YouTubeで『面白動画』と検索し、片っ端から再生することに。



既に何度も観ている、生放送で起きたハプニング動画集も、起き抜けに観ると、より一層面白くて笑ってしまいます。



初めは声をころして「くっ…くっ…」という笑い声でしたが、
次第に箍が外れていき、「ぷははは！」と普通に笑ってしまいました。



その声で、ひかりちゃんが起きてしまい、
「っるせぇな」と怒られてしまいました。



寝起きのひかりちゃんは誰よりも何よりも恐ろしい。



僕は、「すみませんでした」と丁重に謝罪し、ひかりちゃんが再び寝たことろで、今度は犬やネコの動画を観始めました。



これなら爆笑することはない。



色々な犬ネコ達を観て癒やされる、良い時間。



しばらくして、ふと体制を変えようと寝返りを打ちました。



すると、イヤホンのコードが引っ掛かかり、スマホから抜けてしまい、
焦ってワチャワチャしていると、
スマホから大音量で、飼い主の帰宅を全力で喜ぶ柴犬の鳴き声が流れてしまい、


ひかりちゃん、再びの起床。




完全に不機嫌な感じで自分のスマホを見て、
「まだ5:00前かよ、ったくよぉ」
と、完全に怒っていたように聞こえたので、

再び「申し訳ございませんでした」
と、より丁重に謝罪をし、
ひかりちゃんが寝るのを待ちました。



しかし、ひかりちゃんはスマホをいじり出し、一向に寝る気配がありません。



『アンタのせいで寝られなくなった』という暗示なのか。



恐ろしくて、朝を迎えたくありませんでした。



恐怖に震えていると、ひかりちゃんのスマホから音が流れてきました。



掛け声のような、そんな音声。



こっそり観てみると、祭りではしゃいでいる人々の動画を観て、ひかりちゃんが笑っていました。



「人がはしゃいでいるのって面白いよなぁ。起きがけにみるとより面白い。」




そう言いながら、次々と同じような動画を再生していました。



気がついたら、僕も一緒に観て、笑っていました。



そして、セットしていたアラームが鳴り、アルバイトへ。



初夏の陽射しが眩しかったです。


【相方へ】

モーニングルーティーンなんていかがですか？
朝のひかりちゃん、みんな気になるかと思います。