見出し画像

Shopify×LINE公式アカウント

外部サービスを使えば、ShopifyとLINEを連携することができます。
調べていた中で「DMMチャットブースト」というサービスがありますので、ご紹介します。

DMMチャットブーストなにができるのか?

LINEでShopifyに登録している商品を販売できるようになります。
顧客管理と接客をLINE公式アカウントで一元管理できる点が強力です。

DMMチャットブースト月額

Shopify連携プランは月額3万円~ で送信トーク数は無制限です。
ただし、3万円~というのが実際にどれくらい費用が掛かるか・・・。
確認すると、「LINEの友達数」により価格が変動する仕組みです。
※Shopifyの登録商品点数などは関係なし

100人まで無料
500人まで月額3万円
最大10000人月額〇万円

友達数が10000人でどれくらいの売上があるショップなのか?

友達数が10,000人の場合 月々のショップの売上は300万円くらいです。
売上規模の3~5%がDMMチャットブースト利用料なので、
売上300万円の3%の100,000円が月々の利用料になります。
※詳しくはDMMチャットブーストのスタッフさんに確認してください。

初期費用 30万円

DMMチャットブースト側でリッチテキストの制作と設定、チャットボットのシナリオの質問を設定を行っていただけます。ヒアリングシートなども共有していただけるので、はじめてLINE公式アカウントアカウントを利用する場合は頼もしい限りです。

Shopifyの契約プランに関係なしにDMMチャットブーストを利用できるのか?

他社のLINE連携するシステムは、Shopifyの契約プランがエンタープライズ向けのShopify Plusでないと利用できないなどの制約がありましたが、DMMチャットブーストは契約プランに関係なしで利用することが可能です。

DMMチャットブーストを導入するメリット

ショップに対するお問い合わせ件数に応対する件数が1,000から5,000件になった事例もあります。その理由は、以下の通りです。

①チャットボットによる応対の自動化
②LINEで配送状況や購入履歴が見れること
 これまで配送状況や購入履歴を確認したいお客様からのお問い合わせを
 スタッフが対応していましたが、LINEの自動応対で対応することで
 生産性がアップした
③Shopify連携をやってくれた人に対して
 LINE上で発送完了通知/かご落ちの商品のレコメンド通知を送る

など、DMMチャットブーストを利用するメリットがわかります。人員を増やすかDMMチャットブーストを導入するか、生産性を見ると、応対人数が1,000人から5,000人になったということで5倍の生産性アップに繋がるDMMチャットブーストは良いシステムだと感じました。

ソーシャルPLUS

Shopify公式の動画にLINEと連携するもう一つアプリの紹介がありましたので追記します。それはソーシャルPLUSというアプリで、私が前回調査したときにはShopify Plusのみ対応していたアプリですが、2021年7月からどのプランでも対応するようになったみたいです。ソーシャルPLUSとはLINEとShopifyをIDで連携できるアプリで顧客体験を重要視されています。

LINE ID連携するタイミング

商品購入完了ページと会員マイページからLINE ID連携をします。DMMチャットブーストのスタッフさんはLINE ID連携することが課題と言っていましたが、このアプリの場合は、会員登録の際に、自動的にLINE IDを連携できる点は便利だと感じました。

オンラインショップの会員IDとLINE IDを連携させると何ができるのか?

Shopifyの顧客情報、購入履歴を連携することで

①LINE上でセグメント配信ができる
②購入後、配送後にLINEで通知が届く
③トーク画面から1タップでログインができる

顧客体験が上がることでリピート購入、キャンペーン商品購入頻度があがる可能性があがり、熱量がそこまで高くないお客様(潜在客)にアプローチして、顕在客化することができる可能性があります。継続的にコミュニケーションをとることでファンになっていただく流れを中長期的に作ることが可能になります。最適なコミュニケーションをとるために、一定数のデータ(Shopify上のお客様データ)が必要になります。Shopify上のデータを活用するためにShopifyのIDとLINE IDを紐づける必要があります。

トークを一斉配信(同じ内容)について

一斉配信ではブロックされやすいデータがあります。

 週に1回配信→ブロック率は10~20%
 週に3~4回配信→ブロック率50%

お客様に合ったメッセージを個別に送ることで対策が可能です。お客様をセグメントを分けて管理し、配信内容をセグメントごとに分けてLINEで配信することができればブロック率は一斉配信のときに比較して低くさせることができます。

セグメントはタグを使って管理する

LINE ID連携したお客様をShopifyの管理画面からタグで管理することが可能です。LINE ID連携したお客様にはタグに「LINE」が付与されます。その他、任意のタグを追加することが可能で、セグメントを切るときに利用することが可能です。Shopifyのユーザー絞り込み機能は、複雑なことができます。

(例)90日間購入がないお客様の絞り込みの場合、条件の箇所に
tag:LINE AND NOTE order_date:past_quarter

と入力すれば、90日間購入がないお客様を絞ることができます。これをセグメントを切るといい、そのセグメントに対して適切な配信をすることでブロック率が高くなることを防ぎます。

サポートされているフィルターについて
https://shopify.dev/api/admin/graphql/reference/common-objects/queryroot#fields-2021-07

他のLINE連携アプリとどう違うのか?

一般的なLINE ID連携手順
①オンラインショップの「LINEの友だち追加」ボタンをクリック
②オンラインショップの会員登録をする
③リッチメニューのバナー「アカウントのID連携を試す」をクリック
④会員ログイン画面でログイン後、ID連携
一般的なLINE ID連携の特徴
・友だち追加が必要、インセンティブが必要(500ptプレゼントなど)
ID連携をするには会員登録とID連携をユーザーにやってもらう必要がある
・リッチメニューからID連携率は高くても10%程度
・LINEのWebhookが必要なので、他のLINEツールの併用ができない
・DBをShopifyの外に持つのでShopify上のデータと連携しづらい
ソーシャルPLUSのLINE ID連携手順
①オンラインショップで新規会員登録
②自動友だち追加
③会員登録と同時にID連携
ソーシャルPLUSのLINE ID連携の特徴
・オンラインショップの会員登録とLINEの友だち追加とLINE ID連携が
 同時に行われるのでインセンティブが不要
・何もしなくても新規ユーザーの30%~50%が友だちになっていく
・ID連携率は60%~90%の実績
・LINEのWebhookが必須ではないので他のLINEツールと併用ができる
・ID連携前提なのでShopifyのデータを活用ができる

※オンラインショップの会員登録ページにLINEの友だち追加がある理由
 インセンティブ目的ではなくオンラインショップのブランドに興味が
 ある人が会員登録するので、お客様のモチベーションが高いときに、
 オンラインショップの会員登録とLINEの友だち追加とLINEのID連携を
 同時に行うことができるため。

※スマホで操作している場合、2タップで登録が完了する。
 LINEからデータを引っ張ってくるため、Shopifyの会員登録するときに、
 名前や電話番号の情報などの入力の手間を減らすことができる。その結果
 ユーザー体験が良いので、勝手にLINEの友だちが増えていく。

ShopifyとLINE ID連携(ゲスト購入)

①商品購入完了ページにLINEで会員登録ボタンを表示する
②ボタンをクリックすると友達追加とID連携を許可するボタンが表示される
③会員登録と同時にID連携が可能

ShopifyとLINE ID連携(会員登録済み)

①商品購入完了ページにLINEで会員登録ボタンを表示する
②ボタンをクリックすると友達追加とID連携を許可するボタンが表示される
③マイページに移動してLINEID連携のステータスが見れる
※商品を購入後で目的を果たしたあとなので、LINE ID連携率は下がる。
 そのため、インセンティブを用意する必要あり。
※その他、マイページからLINE ID連携することが可能。

ShopifyとShopify Plusでできることの違い

ソーシャルログイン機能(例:LINEアカウントでShopifyにログインする)を利用するには、ShopifyのマルチパスAPIが必須であったので、Shopify PlusでないとできないのでShopify Plusでサービスを開始した経緯があります。

別のサービスでソーシャルログインできるものもありますが、それはマルチパスAPIを使用せず、ユーザーのShopifyのパスワードをアプリ側で保存している形になります。なので他のソーシャルメディアにも認証が可能です。
しかし、アプリ側(クライアント側)がエンドユーザーのパスワードを持つということはセキュリティチェックに引っかかる部分なので、エンドユーザーにも安心してご利用していただくためにもセキュアな状態でサービスを利用できるようにしたかったのでShopify Plusで開始したそうです。

タブ型リッチメニュー

LINEのリッチメニューにタブ機能を実装可能です。通常のリッチメニューはバナーが6つ表示されているのが多いと思います。タブ型リッチメニューを使うことで「会員登録がまだの方」用のメニューと「会員登録済みの方」のメニューを設定でき、お客様の属性に合わせたメニューを設置することが可能になります。

カゴ落ちLINE配信機能(現在開発中)

Shopifyには、はじめからカゴ落ちメールを配信する機能があります。
それと同じ内容のものを、LINEで送信する機能を現在開発中です。

LINEステップ配信連携(開発中)

ソーシャルPLUSは現在LINEステップ配信を開発中です。DMMチャットブーストはここが強い印象があります。元々、DMMチャットブーストはLINEのステップ配信に特化したシステムだったそうですので、運用のノウハウがあります。LINEを使ってマーケティングオートメーションを実現するには、この機能は必須の機能だと言えます。

LINE自動ログイン

ログイン画面で、「LINEでログイン」ボタンを押すとログインができる機能です。ワンタップでオンラインショップにログインができるので便利な機能です。1度、LINE ID連携すると月2回目以降ワンタップでログインできるようになります。

LINEからワンタップでログインできる機能あり
LINEのリッチメニュー上で「マイページ」「お気に入り」などのメニューを置いておき、タップするとログインできる機能です。
通常フローではLINE公式アカウントのリッチメニューから「マイページ」「お気に入り」などのメニューをタップしても、再度オンラインショップでログイン情報を入力する必要がありますが、ソーシャルPLUSを使うとこの手間が不要なので、クライアントとお客様から好評をいただいているそうです。また、お客様はLINEのメッセージを見たあとに、リッチメニュー経由でオンラインショップにログインして購入まで至るケースが多いので、LINEからワンタップでログインできる機能は大事なポイントです。

購入完了・発送のLINE通知メッセージ

購入完了・発送完了のときにLINEにメッセージを送ることができます。
Shopifyに会員登録した電話番号もしくは、購入したとき電話番号ベースでLINEを送ることができます。これでドコモなどのキャリアのメールアドレスにメール送れない問題を解決できます。購入完了・発送のLINE通知メッセージを起点にLINEの友だち登録につながることも。
(Shopify Flowを使った機能なので、Shopify plusのみの提供)

Shopify FlowとLINE FLEXメッセージ

Shopify Flowとは
トリガーや処理内容を設定することができる機能です。

(例)開始時に注文が作成されたとき、
もしorde customer total spent ≧ 75000 なら顧客タグを追加する

などフローチャートを作成することが可能(詳しくは動画をみてください)
LINE FLEXメッセージとは
LINEのテンプレートようなもので、用途に合わせてテンプレートを選んで使用することが可能です。

リアル店舗のLINEで会員カード発行(開発中?)

LINEで会員登録する機能です。お客様は店頭でQRコードを読み込むと、友だち追加画面がでてきて、会員登録を済ませると、LINE ID連携済みになります。その後、スマホ画面に表示されるバーコードを、店員に見せてバーコードを読み込むとポイントが貯まる仕組みです。リアル店舗でもECでもポイントを利用することができます。2回目以降のバーコードを表示させる手段は、店頭でQRを読み込むかリッチメニューから1タップでバーコードを表示することができるそうです。

ソーシャルPLUS 月額(2021/8/4時点)

フリープラン   :無料
エントリープラン :$ 50/月
スタンダードプラン:$100/月
アドヴァンスプラン:$200~/月

ShopifyとLINEを連携させることで、メリットがたくさんあります。ぜひShopifyでオンラインショップをオープンしたら、LINEと連携を取り入れたいところです。日本の開発業者さんがどんどん良いアプリを開発していただけるのはとてもありがたいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?