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新型コロナに関係する官公庁の新着情報を自動的にLINEに通知する方法【IFTTT×LINE】

こんにちは、webshiftです。

※この記事では、新型コロナウイルスに関連した、情報収集の方法を取り上げます。情報は記事作成時点のものであり、今回紹介する方法を実践する際は、自己責任でお願いいたします。

今回の記事の内容を一言でいうと、

IFTTTを用いて、「コロナ」というキーワードを含む官公庁の新着情報が発表されたら、LINEで通知する方法紹介するよ!
情報収集に役立ったら嬉しい!

です。

最初に前置きがありますが、とても長くなっています。
やり方だけを知りたい人は「1. 出てくる言葉を超ざっくりと説明」までスキップしてください。

0. 記事作成に至る経緯

私は2020年2月6日に、「厚生労働省のRSSを購読して、新型コロナウイルスに関するオフィシャルな情報をチェックしてみる」という記事をアップしました。そしてあれから2ヶ月が経過しようしている今、感染者数はまだまだ増加傾向にあり、収束の見通しが立ちません。

2ヶ月前と違うところは、感染者数が増加する中で、各自治体が感染者数の規模に応じて多様な対応を行っていることです。そして私達の市町村は、これこれこうでした or こうします。とそれぞれに発表を行っています。

そんな中、私は以下のようなことを感じていました。

自治体による「外出自粛」のような大きな発表は、テレビやSNSで知ることができる。しかしその一方で、その他の小さな発表はテレビで報じられない。でも自分でその一つずつを情報を収集するのは大変。

テレビで報じられないような自治体の発表は、あくまでも個人個人の話であって、みんなの話題にはならないため、どうしても自分で集める必要が出てきます。

オフィシャルな情報を知ることは、冷静への第一歩です。しかし知るまでの道のりが少々長くなってしまっています。

また、自治体の公式Twitterにも限界を感じてしまう部分がありました。

例えば、以下の画像は大阪府がまとめている新型コロナウイルスに関するWEBサイトのスクリーンショットです。(※記事作成時点のもの)

画像1

https://covid19-osaka.info/

こうした見やすいサイトがあることは、今の状況の中でもっと注目されてもいいと私は思っているのですが、このサイトのオープンについて、大阪府の公式Twitter(@osakaprefPR)がツイートしたところ、フォロワーが4万人を超えているにも関わらず、あまり拡散されていません。
(記事作成時の記録では、いいね187/RT117)

Twitterのような本名ではないコミュニティが主流の場合、自分の住んでいる場所の公式アカウントをフォローすることは、居場所を間接的バラしてしまうことになったり、緊急の場合でないときは、自治体のPRがツイート内容の中心となってしまうことから、実質的に拡散やフォローがしにくい部分があるのではないか、と私は考えています。

つまり、私が言いたいことは、

自分で住んでる地域の情報は、自分で集めよう。
テレビやTwitterのRTで回ってこない重要な情報もいっぱいあるよ!

ということです。

しかし、情報のアップデートが頻繁に行われる中で、更新されているかも分からない自治体のHPを見て回るのは大変な手間でもあります。

そこで、今回は、IFTTTというサービスを活用して、
「コロナ」というキーワードを含む自治体の新着情報が発表されたら、LINEで通知する。
というシステムの作り方を書いていきます。

1. 出てくる言葉を超ざっくりと説明

【URL(ユーアールエル)】
インターネットを見る時に用いるWEBサイトのアドレス(住所)指し示す文字の並びの書式のこと。細かいこと気にしないのなら、アドレスのことです。(※本当に雑な説明です)

【RSS(アールエスエス)】
YouTubeの「チャンネル登録」とか、TwitterなどのSNSでいう「フォロー」のようなものを実現するためのファイルの形式です。
今回は、RSS形式で発信されている各自治体の新着情報を用います。
基本的に、URLを登録する形で用い、URLの終わりが「.rss」「.rdf」「.xml」などになっています。

RSSリーダーと呼ばれるソフト・サービスを使うと、以下のように情報を取得することができます。

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※東京都福祉保健局のRSSを「Feedly」というRSSリーダーで開いた例

【IFTTT(イフト)】
ネット上で使えるいろんなサービスをつなぎ合わせるWEBサービスです。
例えば、TwitterとLINEを連携させると、「特定のアカウントが何かをツイートしたら、そのツイート内容を自分のLINEに送る」のようなことを自動的にやってもらえます。
If(もし)→ this(これが……である)then(それならば)that(こうする)
というのを組み立てて作っていきます。

【アプレット】
IFTTT上で組み合わせて動くシステムの呼び名です。
今から作っていくモノも、アプレット、ということになります。

2. 準備するもの

・LINEのアカウント
・IFTTTのアカウント
・官公庁のRSSのアドレス(URL)
の3つです。

・LINEのアカウント
これの準備については、省略します。
ログインのためのメールアドレスと、パスワードを準備しておくと、後の連携設定がスムーズです。

・IFTTTのアカウント
持っていない場合は、アカウント登録が必要です。

https://ifttt.com/ にアクセスして、

画像2

画像の赤枠のある、
登録するメールアドレスを入力 / Googleアカウントで登録 / Facebookアカウントで登録
のいずれかで登録し、ログインしてください。

・官公庁のRSSのアドレス
これは、Google検索などで調べます。
調べ方は、「官公庁の名前 + RSS」です。

例えば、「東京都 RSS」のように検索します。
すると官公庁のHPの案内が出てきます。そして案内のページにある、RSSのアドレス(画像の赤枠のようなアドレス)をコピペなどで控えます。

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※東京都福祉保健局の例

ただし、RSSで発信していない自治体のHPもあります。この場合、今回の方法を使うことはできません。その場合は、都道府県や官庁レベルのRSSを登録するのがよろしいかと思います。

<代表的なRSSアドレスの例>
タイトル / 案内HP / RSSのアドレス の順に示します。

・厚生労働省: 新着情報

https://www.mhlw.go.jp/stf/news.rdf


・東京都: 新着情報

https://www.metro.tokyo.lg.jp/rss/index.rdf


・東京都福祉保健局: 新着情報

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/rss_news.xml


・愛知県: 新着情報
・愛知県: トピックス

https://www.pref.aichi.jp/rss/10/list1.xml(新着情報)
https://www.pref.aichi.jp/rss/10/list6.xml(トピックス)


・大阪府: 新着情報

http://www.pref.osaka.lg.jp/news.rdf


これらは、国と都道府県レベルの例でしたが、市町村単位や、区ごとにRSSが配信されている場合もあるので、検索してみることをおすすめします。

というわけで長くなりましたが、自分のLINEアカウントIFTTTへの登録情報を集めたい官公庁のRSSのアドレス。この3つが揃ったら、実際にIFTTTでアプレットを作ってみましょう。

3. アプレットを作る

1. LINEとIFTTTを連携させる
IFTTTからLINEへメッセージを送るには、連携設定が必要です。

https://ifttt.com/line にアクセスし、「Connect」ボタンを押します。

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LINEのメールアドレス/パスワードで、ログインすると、LINE Notifyと連携するかを尋ねられます。「同意して連携する」を押します。

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戻った画面の右上に、「Settings」とあれば連携成功です。

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2. アプレットを新規作成する

https://ifttt.com/create にアクセスして、以下の動画(GIF動画です。表示に時間がかかる場合があります。)のように、IFTTTを埋めていきます。

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・This → "RSS"でサービス検索 → 「RSS Feed」を選択 → 「New feed item matches」を選択 → 上に「コロナ」、下にRSSのアドレスを入力 → 「Create trigger」を押す

・That → "LINE"でサービス検索 → 「LINE」を選択 → 「Send messages」を選択 → "{{Feed Url}}"を消す → Photo URLを空欄にする → 「Create action」を押す

この2つができたら、以下のような画面になります。

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アプレットの名前が英語っぽい感じになっているので、自分で分かる名前に変更します。今回は、東京都福祉保健局の場合でやってみたので画像の通りにしています。

真ん中のボタンは、灰色にしてオフにしておきましょう。緑色(オン)にすると、IFTTTが動いたときに、IFTTTから通知が来ます。今回はオフでいいでしょう。

設定が終わったら、Finishを押して完了です。

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この画面で、「Connected」と出ていれば完成です!

この作業を情報を集めたいサイトのRSSごとに設定していくと、複数のサイトから、"コロナ"というキーワードを含んだ情報で通知を受け取ることができます。

うまく機能すれば、LINE Notifyというアカウントから、このようにLINEが届きます。

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よく見ると分かると思いますが、RSSで情報が配信された時間と、LINEのメッセージの時間にはラグ(遅れ)があります。早いときは早いのですが、遅いときは1時間半以上遅れるようです。

この点については、無料で使わせてもらっているので、十分なスピードというところでしょう。

4. 終わりに

これで、官公庁の"コロナ"に関する新着情報が出たときに、自動的に情報が通知されるようにすることができました。

こうした工夫を通じて、新型コロナウイルスへの予防、対策への活用や、正しい情報へのアクセスの手間軽減につながれば、ありがたいと思っています。

長くなりましたが、以上で終わります。
お読みいただき、ありがとうございました。

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