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マーケティングコンサルタント大学とは? <自分の市場価値の高め方>

みなさんこんにちは。
マーケティングディレクター兼データサイエンティストのtohari.です。

私はこれまで、一部上場企業のマーケティング担当として、または大手広告代理店やコンサルティング会社のプランナー・アナリスト・コンサルタントとして、事業者と協力会社の両方の立場から様々なマーケティング業務に携わってきました。その中で、WEB事業開発、WEBマーケティング(広告、サイト・アプリ制作・運用など)といったWEB周りから、ブランディング、各種商品・サービス開発、CRM、データマーケティングまで幅広く専門性を得るとともに、国内外で大学生やビジネスマンを対象に、マーケティングやノンテクニカルスキル(ロジカルシンキングなど)に関する研修サービスも提供してきています。

このノートでは、私のそのようなマーケティング・コンサルタントとしての知識・スキル・思考をお伝えし、マーケティングに関する確かな専門性(=対価に変えることもできる専門性)を身に付けたいと考える経営者・ビジネスマンの方々の様々なお悩みにお応えできればと思っています。

ちなみにこちらでは無料コンテンツを中心に配信していきますが、一部有料コンテンツのほかに個別相談(相談無料、毎月5社限定)なども承っておりますので、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

またコンテンツを見て気に入っていただいた方は、今後の活動の励みとなりますので、ぜひ「好き」や「フォロー」「コメント」をお願いします!
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「需要のスマイルカーブ」って知っていますか?

これは筆者がマーケターとしての自分の立ち位置をクリアにするために常に意識してきたことになります。おそらく筆者だけでなく、マーケター・クリエイターを志向する人にとって重要な考えになるはずですので、共有させていただこうと思います。

この図では、縦軸に「クライアントの外注ニーズ(協力ニーズ)の高さ」、横軸にマーケティング手法に関する「クライアントのマーケティングリテラシー(知識や経験)の高さ」を示しています。

つまりこの図は、マーケティング手法に対する知識や経験と外注ニーズの関係を示すグラフになっています。

この図の中で外注ニーズの変化を示すと、以下のような曲線が描かれます。

この図の中で外注ニーズ(協力ニーズ)が高まるポイントは2点あります。

1つ目は、クライアントのマーケテイングリテラシーが低い時(左上)です。この時その業務の当事者であるクライアントは、その業務に必要な知識や経験が乏しいため、たとえ簡単な内容であっても誰かの協力が必要な状態にあります。

そしてマーケティングに対する知識や経験が増えるにつれ、自分でできることが増えていきますので、外注ニーズは徐々に低下していきます。

ところが、そこからさらに知識や経験を増えると、今まで気づけなかったまたは対応を後回しにしていた難易度の高い課題に直面する機会が増え、それらの課題解決のためのもう1度外注ニーズが高まってきます。それが外注ニーズが高まる2つ目のポイント(右上)です。
 

広告会社やコンサル会社のマーケター・クリエイターは、どちらで戦うのか?

このクライアントの需要曲線を、広告会社やコンサル会社の立場で考えていきたいと思います(青字)。

マーケティングの専門サービスを提供する会社にとってのマーケットは、基本的に左上か右上のいずれかになりますが、左上の顧客を対象としたサービスを提供する場合、リテラシーの低いクライアントへの対応となりますので、初歩的なソリューションで事足りるケースが多く、また専門性の深さよりもあれこれ任せられるワンストップ性などが重要視されやすく、提供サービスに対してクレームにもなりにくい(クライアントが良し悪しを評価できないから)といった特性があります。そしてこのようなマーケットでは、対応可能な競合は多く、価格競争に陥りやすくなってきます。

つまり、このようなマーケットで戦う場合、どこよりも「安く」、「素早く」、「かゆいところに手が届く」といったことを極める必要が出てくるわけです。
 
その一方で右上のマーケットの場合、そもそもクライアント自身が高いリテラシーを持っており、それでも解決できない課題への対応が求められるわけなので、受託する側はそれ以上のリテラシーの高さ、専門性の深さを持っている必要があり、そのため競合は少なくなり、価格的な側面より提供品質の高さが重要になってきます。
 
これが「需要のスマイルカーブ」です。

左上と右上、どちらが良いかということはなく自身の選択で良いと思いますが、どちらを選ぶかによって持つべき専門性の深さやサービス品質のあり方が変わってきますので、自分の戦う場所を意識することはとても重要かと思います。
 
ちなみに筆者は、こうしたマーケット性に対して、常に右上の顧客ニーズに応え得るだけの知識や経験の習得を目指してこれまでやってきました。現時点で筆者が右側に値する十分な知識を持った人物かの自己評価は避けますが、このマーケティング・コンサルタント大学は、筆者のそのような経験がベースを元にしていますので、基本的に右上を目指す人たち向けのコンテンツ作りになっています
 

右上で戦うマーケター・クリエイターに向けたMCU(マーケティングコンサルタント大学)

右上で戦うマーケター・クリエイターが持つべき素養(知識、スキル)とはどのようなものでしょうか?
正解はいくつかあるように思いますが、筆者が考える1つの重要なそれは、「マルチスペシャリスト(複数の専門性を有している)」であることです。
 
例えば、ある化粧品のWEBマーケティング(ECでの販売拡大)の依頼があったとします。そのようなケースの場合、一般的には検索広告を用いて効果的に見込客をLPへ集客し、そこからできるだけ多くの見込客をコンバージョン(CV)させる、といったことがよくある業務になると思います。これが提案できる広告会社はたくさん存在しますよね。
 
ですが、ちょっと待ってください。

CVを考える場合、認知率の高いブランドとそうでないブランドの場合、当然CVRは変わってきます。そのことは広告会社の人なら理解している人も多いと思いますので、仮にCV重視のクライアント意向であったとしても予算の一部をSNS広告などに回してブランド訴求を組み合わせましょう、といった提案を行ったりもします。

ですが、効率的にCVを得るために必要な認知率を具体的に言える人はどこまでいるでしょうか?多くの会社は一般的な概念でしかそのことを知りませんので、どの程度予算を振り分ければ良いかの判断にも特段の根拠はありませんし、いつまでブランド広告を続ければ良いかの答えも具体的に示せません。
*ちなみに金融業界を例に取りますと、ブランド認知率とCVRは右肩上がりで比例関係にありますが、認知率40%を超えると、CVRの向上率もぐんと上昇します(自社調べ)。
 
また、ブランド認知を上げる方法はSNS広告以外にも多数あるわけですが、どの方法がクライアントの場合有効なのか、またどんなクリエイティブを行うべきなのか、ダイレクトマーケティングが得意なWEB広告会社ではレベルの高い提案がしきれない会社も多いと思います。
 
つまり直接的な成果を期待されることが多いWEB広告業務ですが、高い成果を出すためには、ダイレクトマーケティングとブランディングの両方に対する専門性が求められてきます。
 
さらに言えば、WEB広告運用に関する相談であったとしても、もしリピート促進の方が事業的有効性が高いと考えられる場合、CRMについても高い専門性を持って提案できたりしますでしょうか?

クライアントの場合、WEB広告をやりたいわけではなく、一定の予算を使ってできるだけ多くの売り上げを生み出したいわけですので、そのための最適なソリューションは、クライアントのオリエンの中にはないケースも多く存在します(クライアントがやろうとすることは、必ずしもクライアントの目的に対し最も有効であるとは限らない)。

右上で戦うマーケターは、そうした判断も適切である必要があります。
 
マーケティングはその領域や手法ごとに幾つかの専門に細分化できますが、クライアントの最終目的である「売上拡大」の視点に立つと、1つの専門性だけでは高い成果を生み出すには限界が出てきます。解決すべき課題は複数の領域にまたがって存在するケースがとても多いからです。

ですがそんな状況においてもマルチスペシャリストであれば、クライアントの本質的な課題解決により多く応えることができるようになりますし、むしろ今の成熟社会においては、マルチスペシャリストでないと応えられない課題の方がとても多いと思います。

MCUでは、そのようなマルチスペシャリストになるための幅広い専門知識を1箇所で学べる場を目指しています。
 
 

目指すべきマルチスペシャリストとは?

これには様々なケースが存在すると思います。例えば

  • ダイレクトマーケティングとブランドマーケティングが使いこなせるクリエイター

  • PRがわかるプロモーションプランナー

  • プロモーション企画もできるマーケテイングプランナー

  • 商品企画ができるデザイナー(クリエイター)

  • マーケティング戦略が描けるプロモーションプランナー

  • WEBマーケティングがわかるデータサイエンティスト

  • WEB広告やSNSもわかるメディアプランナー

  • 営業ができるマーケティングプランナー

  • ビジネス戦略がわかるクリエイター

  • リサーチができるプロモーションプランナー

  • などなど


 他にもたくさんあると思いますが、例えば上記例をとってみても、そうしたスキルを持つ人は、皆さんの周りにどのくらいいるでしょうか?
少なくとも筆者の周りにはほとんどいません。
 
そのため、マルチスペシャリストと言っても、1つ目の柱(専門)はある程度強くて太い必要がありますが、2本目、3本目の柱は1本目と同じ太さでなくても、例えば本数冊レベルの基礎知識や数回程度の実務経験があれば最低限作っていくことができます。それくらいでも他が全くいないので、周りはそう評価してくれるからです。周りが評価してくれると、自ずとそうした案件が増えていきますので、あとは柱の数を増やすなり、柱の大きさを太くするなりしていくことが自然と出来てきます。
 
1つの専門性だけで、100人に1人、1000人に1人の存在になるのは至難の技ですが、マルチスペシャリストであれば、それよりもずっと簡単に自分の市場価値(希少性)を上げていくことができるはずです。
そのくらいマルチスペシャリストは稀有なのです。
 
繰り返しになりますが、MCUではそうしたマルチスキルを得るための様々な情報を1箇所にまとめています。
ビジネス戦略、WEBマーケティング、CRM、ブランディング、ノンテクニカルスキルなど。

これらコンテンツを定期的に更新していきますので、皆さんの専門分野はもちろん、専門以外の分野も積極的にチェックしてみてください

気になったところから読み進めていただくだけでも知識が増え、皆さんの新たな提案づくりのヒントになっていくはずです。それがマルチスペシャリストの第1歩です。
 
今後の皆様のキャリアアップに少しでもお役に立つことを願っています。

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