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不妊治療閑話休題 - 抗がん剤が終了した父に関して

父の孫は産んでみたい
そう思うくらいには父親のことは尊敬している
働き者で家族に優しい父だった。
そんな父が癌になったと聞かされたのは私の不妊治療が始まってから半年後ぐらいのことだったと思う
つまりいまから1年半くらい前のことだ。

最初は前立腺だった。そこからすぐに咽頭、食道、肺と病状が進行した。
営業職だった父は浴びるように酒を飲んでいたので、
晩年は腎臓の値が良くなかった。
それで、強い抗がん剤は使えず、この度抗がん剤治療を停止した。

それが意味するところが分かって恐ろしい。
これから迎える未来の話。
お願いだから痛みや苦しみが少ないといいと思う。

遠く離れたところにいる私は何もできない。
あぁ親不孝をしてしまったと思うのだが、
私は次女なので自分の居場所を見つけなければいけなかった。

長子はいいね、自分の居場所は親のそばだから。
そういう気持ちが子供のころからずっとあった。

私の親は一般のサラリーマンにしては財産がある方だ。
それは姉に注がれると聞いて育ったから、
私は他の家の長男と結婚した。
父は何も言わないが、母は、面倒を見てくれる姉に遺産をすべてあげたいと昔から言っているし、そもそもの愛情の掛け方が違う。

そして私は子供を産まずもうすぐ誕生日を迎えて40になる。
貯卵は胚盤胞がまだ5つあるが、今まで4回の移植はかすりもしなかった。

別にどこで生きようと孫さえ生んでいれば親孝行になるとおもっていたのだけど。
ままならないな現実。

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