じょじょ

創造性に「さようなら」を言う日。

ヒーローヘッダーはジョジョ5部より。マフィア幹部のブチャラティが言う「アリーヴェデルチ(arrivederci)」は、英語で言うところの「See you again」にあたるらしい。

このnoteは、内容的にはマネジメントについて書くことになると思います。宜しくお願い致します。

出来れば知見としてまとめたかったものの、まだまだまとめられるほど学んでおらず自分の理解が浅いためと感じたため、気づきのきっかけだけでも覚えていたいと感じ、書きました。

「クリエイティブスキル」に対する、自分のスタンス

自己紹介の際に「あなたは何者ですか?デザイナーですか?エンジニアですか?」という問いに対して、いつも
【目的】があるから【手段】として「クリエイティブ」を行っている
と話していました。

自分にとってのクリエイティブは【手段】です。

クリエイティブスキルを自分で発揮するケースの【目的】は、
① 目的のために集団を前に進める
② クリエイティブなスキルを使っているプロジェクトを理解する

ためでした。

やや抽象的ですが、①についてはプレイヤー②についてはリーダーとしてチームに関わっていました。
そしてプレイヤーとしてのスキルについては有り難いことに、戦闘民族あがりのスーパーデザイナーや、道産子つよつよエンジニアに巻き取ってもらえるようになりました。上京後のことです。

さすれば、マネジメントの際に発生する「工程を理解するためのクリエイティブスキル」という理由でしか、自分がクリエイティブスキルを磨く必要性はなくなってしまうんですね。

マネジメントについて

機会があって、とある企業のCOOを務められている方にお会いしました。
(そしてお会いした次の日にその会社は上場していました…びっくりした…)

そして質問として「スキルレベルがマネジメントするプレイヤーよりも低ければ、プロジェクトを理解できず、マネジメントのいる意味が無くなるので、そうなるとスキルは必須では?」という内容をお伺いしました。

その問いに対して「スキルは必要ではない」というシンプルな答えを頂きました。

「仮に全てのスキルを追おうとしても、プロレベルには追いつけない。」「だったら聞けば良い。仮に知らないことであっても、コミュニケーションを取ることで、相手のパースペクティブを借りれば良い。その結果、相手の文脈でプロジェクトが進むから、知ったかぶりをするよりも折衝が生まれない。」「性善説的なアプローチにはなるけれども、自分が意思決定のコツやツボ、そして大切なことをロジックで抑えていれば、間違っているとすぐに気付くことが出来る。」

やや乱暴にまとめますと、
・人の学習能力には限界があり、プロには勝てない。
・知らないことは会話すべき。コミュニケーション大事。
・専門領域はプロの意思決定に任せるべき。
・とはいえ、意思決定のツボだけは抑えておく。

といったものだと、咀嚼しました。

学生のマネジメント

一方で、自分を正当化したいとも思っておりまして、というのも自分のチームは3人以上になることがあまりなく、固定メンバーで固定の役割をこなすことが多いチームです。

具体的には前述の通りでして、つよつよのデザイナーとエンジニアが居て、自分がディレクターという名の「その他」を進めるイメージのチームです。

そうした中で、コミュニケーションを取ることは重要ですが、意思決定を行うとなると、いくつかの視点で物事を捉えないといけないわけですね。
自分の知らない分野を、メンバーに聞くと、メンバーの情報でしか意思決定が出来ないわけでして。

つまり「そもそも学生でまだまだ意思決定が粗雑な中で、複眼的に思考することによる意思決定の質の向上が必要である。一方で、学生は質の高いプレイヤーが少ないので、図らずしもリーダーはスキルを高める必要性が出る。」ということを言いたかったわけです。

これからの自分のマネジメント

とはいったものの、もうすでにメンバーは全員プロになりました。自分はマネージャーとしてプロになれているのかな?たぶん、まだまだ甘いと思っています。

そういった意味では、これからはメンバーにしか分からない領域の意思決定は任せ切ってしまい、自分が今のチームにかけており、なおかつ取り組む必要性のある領域(ファイナンスやマーケティングなど)のスキルを伸ばすべきなのかなと。

しかしこれらのスキルにも別れを告げる日が来るわけでして、支えてくれるチームメンバーが増えれば増えるだけ、スキルをアンラーニングしていく。

ただし、スキルにさよならを言えるほど、頼れる仲間が増えるということですよね。

そういった意味では、積極的に各種スキルを学び、積極的にクリエイティブスキルを捨て去ることが出来るような組織を作りたいなと思いました。