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#44「 0→1」に慣れすぎている

先日の台風13号は大きな被害をもたらすこともなく過ぎ去ったようで良かったです。個人的にもホッとしています。

というのも、大雨が降るとスタジオの床から水が滲み出る可能性があったため、台風予報にはかなり警戒していました。

それは、店舗が1階という理由以外にも、浸水に関しては気を抜けない事情があるからです。


エアリアルスタジオは高い天井を必要とします。
しかし都内には、べらぼうに天井が高い建物はそうそう滅多にありません。倉庫や工場用の建物をスタジオに改装するパターン、もしくは都心部に多くある、レストランやクラブが入るような多目的に使用できる商業施設であれば、それなりに天井の高いスタジオを作ることができます。

うちは前者で、コンクリートうちっぱなし状態だった元工場を改装しました。下記は改装工事中の写真です。
(ちなみに都心部の商業系ビルは家賃と保証金が半端ない(!)ので手が出せませんでした・・)

コンクリートから鉄骨のある位置までの高さが4~4.3m。
通常、店舗であれ住宅であれ、床を貼る際には2,30cm程度は床上げをします。でも、”高さ”を確保したいと考えていたためにスタジオでは床上げをせず、コンクリートに直接床を貼ることにしました。


スタジオをオープンしたのは2年前の6月。そしてその時期はちょうど雨が多い時期。スタジオをオープンするまでは全く気づかなかったのですが、実は壁の一部から水が滲み出ることがありました。つまり、雨漏り。

当時は床から滲み出てきたことはなく、左右の壁側からの雨漏りだったため、大家さんに伝えて雨漏りの修復をお願いしました。

雨漏りを経験されたことがあるひとはお分かりかと思いますが、雨漏りはどこが原因かを突き止めるのは難しく、修復までに時間を要することが多い。

業者さんが「このあたりか」と目星をつけては修復し、雨が降ったら確認、まだ漏れている・・では次はこのあたりか?というトライ&エラーを何度も繰り返し、半年以上かかってようやく止めることができました。
(これでも修復完了まで早いほうです、ラッキーでした)


これでしばらく雨の心配が無いはずだったのですが、今年の6月末に降った大雨の影響で、今度は床から少しだけ水が滲み出ていることに気づきました。

幸い、ビニールシートを敷いていた場所だったので物が濡れることはなかったけれど、布製のマットが濡れたらかなり厄介なので、大雨には再び警戒しなければならなくなりました。


ということで、今回は大雨に備えてスタジオにあるものは、耐震用に備え付けられている左右の棚に全て移動。こんなふうに。

濡れたら厄介なマットはもちろん、全ての器具を、脚立を上り下りしながら移動。作業しながら「すごい大雨になってめっちゃ浸水したら嫌だ・・」と不安が募りすぎて、事務所にあるプリンターやパソコンまで、とにかくできる限りのものを退避させました。


作業時間、1時間半。汗だく、めちゃ体力使う。モノを持っての脚立上り下りは、気を抜けば怪我につながるので、気力もかなり使う。

「なにもないことを前提に」と願う行動は、頭では分かっているけどちょっと複雑ですね。


このとき感じたのは、普段の考え方が「なにかプラスの結果を得るために行動すること」に慣れすぎてしまっているということ。

「0から1にする」行動は是で、「0がマイナスにならないようにする」行動は、心の何処かで「なんもないのか」と思ってしまう。

いや、実際「何かあったらそれは本当に困る!!」という感情も同時に沸き起こるのですが、「こうしておいて良かった」という結果をどこかで求めてしまう気持ちが過るのも否定できない。

時間を使って行動することは、0→1にするため、という感覚に慣れすぎていていかんな、と思いました。


「マイナスにならないように備える」行動というと、災害に備えた備蓄がすぐに思い浮かびますが、それ以外にもきっとたくさんあるように思います。

「それって何のため?なにか得るものある?」という感覚をちょっと見直そうと思いました。


余談ですが、戸建てを購入する際はトラブル回避のために、雨漏り確認をぜひ実施することをおすすめします。
雨が降っている最中の雨漏りもありますが、雨が止んで数日後に漏れて来るケースもあります。
問題なければ「ないことを」を確認する出費になるけど、資産価値に影響するので事前に ”マイナス要因” を防げますよ♪



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