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スキル:「たった1回で」「すぐに変わる」が成り立つ条件(第32号2023/6/25)

こんにちは。インストラクターChiakiです。
今回のテーマはスキルアップです。

筋トレや柔軟系の動画を見ると「たった○分のストレッチで」「これだけですぐに」というフレーズをよく見かけますが、あれはちょっとどうかな〜と思うことがあります。
特に、柔軟系に関してはそんなにすぐに効果は出ないのが現実的ではないかと感じています。

では、競技スキルに関してはどうでしょうか?

短距離タイムの向上、球技における制球力、ジャンプ力の向上、スピンの軸の安定、多回転ターンの習得、むずかしいポーズをキープすること・・などなど、競技によってさまざまなスキルがありますが、こうしたものは「たった1回のレッスンで劇的に変化」するのでしょうか?

わたしの経験からは、いくつか条件が揃うと1回のレッスンでも変わる要素があると感じています。

  1. そのスキルを習得するのに必要な筋力や柔軟性が足りていること

  2. そのスキルを習得するのに必要なコツを指導者が教えられること

  3. 教えられたコツを受講者が理解できること

  4. 理解した通りに身体を動かすことできること

1は、そもそもというか、圧倒的にフィジカルが足りていない場合は「できない」というのは想像できると思います。

2と3は指導者と受講者のコミュニケーションがカギと思います。

4の段階では、受講者がふだんからどんな練習をしているか、また器用さを兼ね備えているか、で、人によって違いが出てくると思います。


2と3のコミュニケーションについてもう少し掘り下げると、まずはなんといっても指導者側の指導力です。

どんな表現を使えば相手はより理解しやすいだろうか?
何度も実践して見せるのがよいのか?
見せるよりも説明(理由)をしっかり伝えたほうが理解につながるタイプか?
など、相手のタイプを見極めて指導できるかどうかで大きく分かれます。

ここがズレてしまうと、すぐのパフォーマンスアップにはつながりにくいと感じています。

と、言葉で書くのは易しいですが、実践はむずかしい。
相手に伝える言葉を慎重に選んだとしても、同じ単語に対してお互いの認識が一致しているとも限らないですし。

なので、わたしがふだん意識しているのは、習いごとの先生からはどんなふうに言われているか、「会話そのもので使われている単語」をなるべく確認するようにしています。
その単語の意味をどんなふうに理解しているかまで引き出せるとすぐに変わる要素は多いにあります。


夏休みなど長い休暇中は、児童向けのかけっこ教室や、さまざまな競技で単発でのワークショップなどが開催されることも多い時期です。
ふだん指導を受けている先生と違う先生に教わることで上達する可能性もあるので、ぜひそうした機会に参加してみると良いと思います。

そして、参加した際にはぜひ積極的に先生とコミュニケーションを取ってみてください。もしかしたら、すごく上達するきっかけになるかもしれないですよ!

最後までお読みいただきありがとうございました。

※当スタジオでも夏休み期間中、いろいろな逆上がりが体験できるワークショップを開催予定です。
パーソナルトレーニングの体験受講は常時受け付けています。
ご興味のある方はぜひお問合せください。


もし気に入っていただけましたら、次回の更新もぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。