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「ダサい」に少しは歩み寄らないか

こんにちは

デザイナーと呼ばれる者もそうでない人も、ダサいことを嫌います。

私はWebデザイナーですが、もちろんダサいデザインはしたくないです。

自分のデザインはもちろん、購入する服から街中看板から、入るその店構え、またライフスタイルにまで何かとダサいとケチをつけ、避けています。

何故でしょう。
何故なんでしょう。

ダサいことは、本当に悪いことなんでしょうか?

「ダサい」とは何でしょうか?

ダサい=悪 という方程式を、デザイナーはもっと深くまで考えていいのではないでしょうか?

考えている方もいるかもしれませんが、私は一切考えたことがなかったので、自分の頭でこの記事を書きながら考えていこうと思います。


まずダサいデザインとはどういうことをいうか。

私が今持っている力を全て使い、この記事のアイキャッチ画像をダサくしていこうと思います。

まず、画像のサイズですが、もちろん規定は無視します。

パッと思いついた543×432pxで作ります。深く考えなくていいので気持ち的に楽です。

何とも言えない縦横比になりました。
この時点でなんかもう既にダサいのが笑えます。

タイトルを入れます。「ダサいに少しは歩み寄らないか」ですね。

この時のフォントはそうですね…。

おそらくなんですが、伝えたいメッセージの強さと雰囲気が、使うフォントの印象からかけ離れたものがデザインとして成立しないときにダサいと感じるのだと思います。

それを考慮した時にとても相応しいのは

「ヒラギノ丸ゴ ProN」なのではないかと感じました。

・「ヒラギノ丸ゴ ProN」にアンチエイリアスはかけず、
・無意味な太字と斜体をかけていきます。

おどろおどろしい雰囲気がすごい。脅されている感があります。


次に、何も考慮していないことを醸し出すため

・左右に余白などつけず(むしろはみ出すくらいが良さそう)
・文字を過剰に大きくし
・改行を妙なところでつけます。

はい

だんだん私の気持ちが高揚していっているのが分かります。

ワクワクしています。これからどうダサくなるのか。


次に背景です。

私的にはなるのですが、

・不均一な細かいチェック地と
・立体感のあるグラデーションはダサいと感じます。

ぜひ採用しましょう。

自分の才能が怖いです。


いよいよカラーですね

現在のモノクロ使いなどオシャレの極みです。
白と黒の2色使いはかっこよすぎます。

・様々な色を多用し、ぶち壊しましょう。

壊れてきました。だっせぇ何だこれは。

ここにきてアンチエイリアスをかけていないことが活きてきました。絶好調です。


最後に全体的な調整ですね。

ダサさを加速させるため、

・言っていることと全く関係のない「いらすとや」の素材を持ってきて、
・テキストの縦横比を変更し、白ふちをつけてドロップシャドウを追加し、
・全体に謎の照明を加えます。

完成しました。想像を絶するダサさです。

使用している「いらすとや」の素材は野球のピッチャーのイラスト(アンダースロー)です。


はい。

私はこれまでシンプルなかっこよさやオシャレさ、適度な装飾と程よいインパクトにかまけて、ダサさと向き合わずにデザインをやってきました。

実際に今日やってみて、自分自身ものすごく楽しく作品を作り上げることができ、デザインの楽しさというものを改めて感じました。

最初の自分の疑問

ダサいことは、本当に悪いことなんでしょうか?

これの答えが見つかった気がします。

「作っている時にテンション上がるから多分悪くないけど、それを世に出して人に迷惑をかけるのはやめた方がいい」

です。

もう一生こんなことをすることはないでしょうが、この体験を忘れず、これから生きていこうと思います。

ダサさを胸に抱きしめて。

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