【Personal Interview】Leo（零[Hz]）――「今の自分が理想とするギタリスト像は零[Hz]をしっかり支えられて、零[Hz]で求められるギターを弾けるっていうところが強いんです」

零[Hz]のパーソナル連載企画を実施中。現在行っているワンマンツアー「REGION ZERO」のファイナル公演、6月15日のZepp Shinjuku公演までメンバーを1人ずつフィーチャーしていく。
2回目となる今回は、Gt.Leoをフィーチャーしてお届けする。メインコンポーザーでもあり、全体のリーダーシップをとりながらメンバーをまとめている存在の彼が主に語ってくれたのは、常にバンドが一番かっこよくあるために巡らせている思いだった。同時に、現在ギタリストとして目指している理想像についても注目。1つのことを極めるタイプだと言うLeoが、今あるべき姿として見出したこととは？

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【全力で届けたいっていう気持ちが最近は強くなったんです。そこは、自分の年齢もそうだし、バンド歴と共に変化したなと思うところで】

――ワンマンツアー「REGION ZERO」も順調に折り返しといったところですけれども。Leoさんの感触としてはいかがですか？

「前回のツアー（「DAZZLING ABYSS PARADE」）もそうだったんですけど、初日が良い意味で初日っぽくなかったんですよ。新曲もあるし、初日ってメンバーもすごく緊張するんですけど、昔に比べると緊張はあったけど楽しく終われたなっていう印象の方が強くて。前回は“パレード”っていうコンセプトがあって、“楽しさ”をメインの感情として感じながら回れたんですけど、コンセプトは違えど今回も一番に来る感情が“楽しさ”で1本1本ライブが出来ているんです」

――コンセプチュアルなこととは違うベクトルの“楽しさ”が今ツアーにはあるんでしょうね。

「そうですね。今回は初っ端から、全公演声出しOKっていうのも大きいと思います。やっぱりライブ本来の楽しさみたいなものがすごく出せてるんじゃないかな、と。それに、5年経ってライブ1公演1公演に対する想いも強くなったんです。けっして今までも軽く見ていたわけではないけど、〈もしかしたら今日、零[Hz]を見るのが最後の人もいるかもしれない〉ってより思うようになったというか。僕たちは1ツアーで何本もライブがあるけど、そのうちの1公演しか来られない人もいるかもしれないから、全力で届けたいっていう気持ちが最近は強くなったんです。そこは、自分の年齢もそうだし、バンド歴と共に変化したなと思うところで」

――やはりそういったことを実感するにも、“5周年”という節目は大きいですね。

「そうですね。本当に〈もう5年経ったんだ〉っていう感じで、たまに信じられなかったりするんですけど（笑）、振り返ればすごく密度な濃い時間を過ごしてきたと思うんですよ。正直、コロナ禍だったり事務所からの独立だったり、バンド存続の危機が何回もあったけど乗り越えてきて、好きな音楽を好きなメンバーとやり続けることが出来て良かったと思うんです。だから今は、毎公演その日にしか出来ないライブが出来ていて、より濃くツアーを回れていると思います。それはきっと、ファンのみんなと一緒に作ってきた曲がツアーごとに強力なものになってるからなんだろうなとも思っていて」