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【Personal Interview】Rio(零[Hz])――「命をかけて作ってるものには惹かれますよね。僕が興味あるのものって――自己表現をするために作ってるものの方なんだなと思って」

零[Hz]のパーソナル連載企画を実施中。現在行っているワンマンツアー「REGION ZERO」のファイナル公演、6月15日のZepp Shinjuku公演までメンバーを1人ずつフィーチャーしていく。
3回目となる今回は、Gt.Rioが登場。現在のバンド活動や個人的に注目していることについて聞いてみると、Rioが大切に思っていることにある共通点が見えてきた。彼自身の多角的なものの捉え方からは、気づかされることも多い。アーティストとしてモノを生み出す上で見出したポリシーを覗きつつ、Rio自身が持つ潜在的な感性を探っていこう。

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(記事購入の読者様対象 / 応募締め切り2023年6月30日(金)18:00)

沢山のご応募ありがとうございます。6月30日 18:00 ご応募締め切りました。

【新曲2曲と楽曲提供をした「心中メリーゴーランド」のセルフカヴァーとで3曲が新しく加わったんですけど、どれも即効性を感じられて】

――まずは、今回のワンマンツアー「REGION ZERO」の手応えから聞かせてください。

「今回はベストアルバム(「ZERO」)のツアーでもあって、ベストに収録されていた新曲が意外とツアーが始まってすぐに馴染んでいた印象がありましたね。前回のツアーはどちらかと言うと、新曲に対してはじめは〈ノリ方が難しそうだな〉って思った部分もあったんですけど、まあ、馴染みのない曲ってそういうものじゃないですか」

――そうですね。新曲がだんだん馴染んで形になっていくのも、ツアーの醍醐味でしょうから。

「それでも〈きっとたくさん聴いて予習してきてくれたんだろうな〉って思いながら、ツアー中にバンドとファンとでお互いにすり合わせていくっていうことが出来たのが、前回のツアーだったんです。でも今回は、新曲2曲と楽曲提供をした「心中メリーゴーランド」のセルフカヴァーとで3曲が新しく加わったんですけど、どれも即効性を感じられて。特に「心中メリーゴーランド」はアイドルの方に提供した曲で、アイドルが歌うことを想定して作ったから、バンドでやることは想定していなかったんですよ。だから、〈お客さんとしてはどうなんだろう?〉って思っていたんですけど、結構すぐに曲に順応してくれてるなって思いました」

――Rioさんは「心中メリーゴーランド」の作詞をされましたけれど、やはり対象がバンドとアイドルとでは、作り手の意識も違うものですか?

「自分の中で感覚の違いは、ちょっとあったかもしれないです。例えば、秋元康さんのような方が出ているテレビとかインタビューで見たアイドルの曲の書き方とか、自分が動画で見たことがあるアイドルの曲を参考にしたんですけど、サビの頭を“あ”にすると歌詞を思い出しやすいとか、印象に残すために言葉を繰り返すっていうことは意識しながら書きました。バンドでも、もちろんROYに覚えてもらいやすいとか伝えやすい言葉を発音なんかも考えながら選んだりしますけど、やっぱりアイドルは“踊りながら歌う”っていう、それって超すごいことだと思うんですよ。アイドルの方からしたら当たり前のことかもしれないけど、こっちからするとそういう感覚なんで、歌いながら踊るっていうことを考えて分かりやすさとか覚えやすさっていうことも考えましたね」

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