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【Interview】BugLug――積み上げて乗り越えた先に見えたもの

11月2日に22nd SINGLE「OZ」をリリース。“嘘”をテーマに、多くの情報に溢れる現代社会を生きる我々に刺さるメッセージを受け取ることが出来る。それを引き立たせるのが、BugLugの新機軸ともいえる進化した楽曲だ。今回は、SINGLE「OZ」についてはもちろんのこと、今彼らが見据えているものをキャッチしつつ、新たなフェーズへ突入しているリアルタイムな声をお届けしたいと思う。現在敢行しているONEMAN TOUR 「OZ-HOUSE-」でも、1月27日に控える恵比寿リキッドルーム公演まで、これまで以上にソウルフルな5人の姿を期待出来そうだ。

 【新しくなったBugLugを見せたい、もっと発展していきたいっていう事から新しいBugLugに入っていったのかなと思いますね】

――前作「ひとりごと。」からBugLugは新たなタームに突入しているのを感じていて、それが今作の「OZ」に繋がる部分もあると思うんですね。なので本題に入る前に、まずは今のBugLugのスタイルについて伺いたいと思います。

一聖 僕が思うのは、やっぱり楽曲作りが変わったことからなのかなっていう気がしますね。去年(2021年)はリリースが無くて、“BugLugどうしたんだよ!?”っていう感覚がそもそもありまして。そんな中で久しぶりにシングルを出すからこそ、新しい事に挑戦したいと思ったんです。

――それが、今年7月にリリースした「ひとりごと。」ですね。

一聖 そう、そこで新しくなったBugLugを見せたい、もっと発展していきたいっていう事から新しいBugLugに入っていったのかなと思いますね。やっぱり、BugLugを12年続けてきた中で、楽曲作りとかリリースの仕方が変にルーティーンというかパターン化していたというか。そこにBugLugらしさがあって良かったとは思うんですけど、ここを機に楽曲の制作から新しい形でやって行きたいと思ったんです。そうじゃないと、何も変わらないと思って。それを前作の「ひとりごと。」と、ワンマン・ツアーでリアルに感じ取ってもらえたんじゃないかと思ってるんですけどね。

――はい。楽曲からもその点は大いに感じられましたけれど、前回のツアー・ファイナルの新宿BLAZE公演を拝見していて、一聖さんがMCで仰っていたことが印象に残っているんです。「色々悩んだけど、1つ1つ階段を上っていくようにステップアップを大事にしていけば良いんだっていう事に気付いた」と。それを話す冷静な様子も、しっかりと答えを得た感触が伝わってきたんですよ。

一聖 今までは、目の前に壁があったら“ぶっ壊そうぜ!”ぐらいの精神だったんですよね。それが、なんか違うなって。壊すんじゃなくて、積み上げて壁を乗り越える方が良いなって思たんです。

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