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【Personal Interview】ROY(零[Hz])――「偉人になるつもりはないんですけど、音楽とか自分が関わる作品を通して世界を変えたいっていう気持ちはあるんです。そういう意味では、ちゃんとした言葉を残せる人になりたいって思ってるんですよね」

零[Hz]のパーソナル連載企画を実施中。現在行っているワンマンツアー「REGION ZERO」のファイナル公演、6月15日のZepp Shinjuku公演までメンバーを1人ずつフィーチャーしていく。
4回目となる今回は、Vo.ROYが登場。バンドが5周年を迎えたことによって、より強く“自覚”が芽生えたというバンドのセンターを担う彼に迫る! ROYが綴る歌詞に秘められた達観した視点の根源や、彼の創造性を刺激する昔から好きなものについても触れた。確固たる理想像に向けて、確実に進み続けているROY自身と零[Hz]の魅力を感じていただきたい。

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(記事購入の読者様対象 / 応募締め切り 2023年7月7日(金) 18:00)
7月7日(金) 18:00 締め切りました。沢山のご応募ありがとうございました!

【5周年っていう節目を迎えて自覚が芽生えた気がするんですよね。〈もう5年もバンドやってるんだ〉っていう、歴史を刻めているんだっていう自覚】

――「REGION ZERO」ツアーも終盤ですけれど、ROYさんの手応えはいかがでしょうか?

「僕的にはすごく成長出来てるし、自分の中でも進化出来てるなっていう手ごたえを感じられるツアーになってますね。今までもツアー中に課題が見つかったり周りから見ても成長している場面が見えたりしていたと思うんですけど、それよりもどちらかというと〈Zepp(DiverCity)に向けて〉とか〈中野サンプラザに向けて〉っていう感じが強かったんですよね」

――ツアーファイナルに控える大きな目標に向けて、という感じでしょうか?

「そう。〈新しいことに挑戦していくぞ〉みたいな、山頂に向けて坂道を頑張って登っていくみたいなイメージがあったんですけど、今回は初日からちゃんと1本1本を噛みしめられているというか、楽しめているんですよ。今までもそれが当たり前のことではあったんですけど、より充実したツアーになってる気がしますね」

――もちろん、1本1本を大切に回っているというのは大前提にあるとして、今回得られている“充実感”の要因は、ROYさん的には何だと思います?

「やっぱり、5周年っていう節目を迎えて自覚が芽生えた気がするんですよね。〈もう5年もバンドやってるんだ〉っていう、歴史を刻めているんだっていう自覚。ベストアルバムをリリースしたことも大きくて、自分が好きな大きいバンドやアーティストがベストアルバムをリリースするのを見てきたんで、自分もそこまで来たんだっていう感覚……〈ベストアルバムを出せる立場になったんだ〉っていう、そういうことからも自覚が芽生えてると思うんですよね。“5年”っていう月日を経て天狗になるとかじゃなくて、〈ちゃんと長い時間バンドを愛せてたんだな〉っていう自覚が芽生えたのが大きいと思いますし、そういう気持ちの部分ですね。〈ちゃんと地に足をつけてしっかりやる〉っていう、今はそういうスタンスかもしれないです」

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