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【Interview】nurié――自分自身に牙をむき、取り戻す“最強”を謳う心

サウンドや歌に乗せられた言葉に感じるソリッドさ。そこに込められたnuriéが伝えたいこと、あるいは自分たちを鼓舞する想いを具現化したのが4月5日にリリースされた1st Mini Album「瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで」だ。5月16日からは「アンチヒーロー」と題したワンマンツアーを控え、今ツアーのファイナル公演は4周年を迎える7月29日に新宿BLAZEにて行われる。初期衝動に始まり、多くのことを経験してきた彼らが今何を思い、何を追い求めているのか? その視点にあるものを伝えたい。

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【「攻める気持ちは忘れていない、いつまでも攻めていく」っていう気持ちで作っていた作品だったんです】

 ――ミニアルバム「瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで」が4月5日にリリースされました。まず、今作が生まれるきっかけはどういうところからだったんでしょうか?

廣瀬彩人 前作の「生きてて偉い」(4th SINGLE / 2022.08.10)まで、シングルを出すことの方が多かったんですよね。それでこの体制になって、「新しい自分らを出すボリューム感の作品は何が良いんかな?」って考えた時に、「ミニアルバムが良いんじゃないか」っていうような話をしていたんです。前作は“あの”出来事があって、それを形に残したかったっていう意図が強かったんですけど、今回はこの体制になっても「攻める気持ちは忘れていない、いつまでも攻めていく」っていう気持ちで作っていた作品だったんです。

大角龍太朗 制作に入る前に話していた内容で言うと、ライブのセットリストを組んでいくことを考えた時に、攻撃的な楽曲を多めにしたいとか、ライブのノリも含めてアッパーな楽曲を増やしたいっていう部分もありました。

廣瀬彩人 ただ、アッパーな曲とかハードな部分を今までnuriéはあんまりやってこうへんかったから、制作自体は結構悩みましたね。いわゆる、今のビジュアル系によくあるアッパーチューンを僕らがやったところでそれは違うなって思ったんで、自分らの中でしっくりくるアッパーな曲で、お客さんがノれるポジションの曲調を探すのに苦労したというか。

――あくまで、nuriéとしてのアッパーチューンを追求していったということですね。その“nuriéならではのアッパーチューン”で彩人さんが意識した要素というと?

廣瀬彩人 例えば、お客さんのノリ方もテンプレートで決まっていたりするじゃないですか。こういうビートが来たら飛ぶ、みたいな。そういうところに今までにないビート感を模索して作っていったって感じですね。

染谷悠太 今回のミニアルバムは、わかりやすくなったなっていう印象が一番強いんですよ。ギターのリフが分かりやすかったり、ノリやすいリズムの展開になっていたりして、狙いが定まっている曲が揃ってると思うんですよね。ライブでのノリやすさだけじゃなくて、ちゃんと楽曲としてのクオリティも高くなっているっていうのが共存していると思うので、またバンドとして一段上がったんじゃないかなっていう気がしています。

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