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【Interview】VIRGE――人間の心に迫り、新境地を築いた「空に落ちる蛍」

8月9日にリリースされた、最新シングル「空に落ちる蛍」。新境地を感じさせる試みもあり、かねてより楽曲へのこだわりに妥協のない彼らによる渾身の作がまた生み出された。人間の心にある痛みに目を向けた世界観をより深くしながらも、Vo.遼が「空に落ちる蛍」の制作で目を向けた対象にも注目だ。そして、9月にはVIRGE主催2マンライブ「絵の具まみれ」の開催や、9月30日には赤羽ReNY alphaにてワンマンライブを控えている。バンドとしてまだまだ理想を追い求めている5人がどんなライブを見せてくれるのか、見逃せない1日となるだろう。

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【自分自身が飽きないために、新鮮なものを作りたくて】

 

――「空に落ちる蛍」、新鮮でありながらVIRGEらしさをブラッシュアップした1曲になりましたね。

 今回は、今までとは少し変わった感じで聴かせたかったんです。そのために、まずはチューニングをガッツリ下げて作りました。

紫月 今までのチューニングから、4つ下がっているんです。

――今回、変化を求めたのには何か理由があったんですか?

 飽きがきちゃうんですよね。曲の作り方とか曲の雰囲気に自分自身が飽きないために、新鮮なものを作りたくて。

――なるほど。では、ズバリ今回のシングルの手応えは?

 自信作ですね。「空に落ちる蛍」は、バンドとかメンバーに対して作った曲だったんです。元々そういう曲にしようと決めて作ったっていうよりは、その時に出てきたものとか自分が置かれている状況をもとに出来たものだったんですけど。

紫月 “バンドとかメンバーに対して”っていうのは、初めて知りました。もちろんどういう曲なんだろう? っていうのは想像しながら制作したり聴いたりはするんですけど、想像していたのとは違いましたね。もっと、重い題材があるのかな? と思っていました。

――確かに、バンドやメンバーを意識しての楽曲だったとは! それにしても、“空に落ちる蛍”というワード自体がすごく個性的ですよね。

 最初に、タイトルを決めていました。歌詞は決してネガティブな事だけを書いているわけではないんですけど、バンドに対する手紙のような感覚で書きました。 

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