ゴジラvsコング
この作品には手話でやり取りする場面がある。
物語の中でも重要な言語として扱われている。
少し前に聾啞者によるYouTubeチャンネルに
ハマっているという記事を投稿したと思うが
知らず知らずのうちに手話も染み付いていて
簡単なものなら読み取れるようになっていた。
普段はもちろん字幕頼りに視聴しているので
手話のことは考えなしに楽しんでいるはずが
そこはかとなく読み取ることができたりする。
しかしそれも日本手話と呼ばれるもののうち
発話者が手癖的に用いているものだけなので
ものすごく限定的な表現しか分からないはず。
、と思っていた。いや、実際にそうではある。
音声では当たり前のことかもしれないけれど
手話にも国境の壁が高々とそびえ立っていた。
たちの悪いことに同じ動作で全く違うことを
意味するらしくこれがなかなかに気持ち悪い。
違う言葉で同じものを意味する脳修正よりも
同じ動作で違うものを表現するほうが難しい。
さらに差異を認識する術が視覚しかないので
健聴者にとっては情報過多で気が狂いそうだ。
きっと聾者にとったらこの世界はうるさくて
余計な音にまみれているに違いないと思った。
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