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犬の結石とタンパク質の摂り方

結石に苦しんでいる犬・猫が増えてるのご存じですか?
栄養面から考えて根本的な原因の多くは食餌にあります。
幸いに、ペットが好きな物を勝手に食べる訳は無く食餌を選ぶのは飼い主さんですから、栄養管理はしやすいです。
今回は結石にならないよう、また広い意味で病気にならない食餌やオヤツの選び方をお伝えしています。

【結石の原因になる食生活の問題点】

結石や結晶等の一番の原因はミネラルバランスの崩れです。
体は食べた物の影響をそのまま表します。
体の中でどんなことが起こっているのか理解できれば色んな病気を遠ざける事ができます。

① フードにお肉のトッピングしてませんか…
動物性タンパク質を食べると血液が酸性に傾きます。体はそれを元に戻す為に骨からカルシウムを溶け出させて中和します。それが続くと体内のミネラルバランスが崩れて結晶や結石を作る原因になります。

② 高タンパク質のフードを与えている場合
これも体を酸性にしてミネラルのバランスを崩し結石の原因の一つになる上に、高タンパク質高脂肪を代謝するためには消化器官へ負担をかけエネルギーの生成を低下させます。

③ 手作り食をメインにしている場合
手作り食では特にミネラルが不足しがちです。食餌で摂れたとしてもミネラルは細胞内に取り込まれにくい栄養素ですから、特にカルシウムとマグネシウムの過不足がありバランスが崩れやすく結石の原因となりやすいです。

④「良く食べているから健康」でしょうか?
食餌で摂ったタンパク質は体内でアミノ酸に分解され、それを体を動かすエネルギーに変えたり皮膚や被毛に再合成します。
タンパク質の代謝にはビタミンとミネラルが不可欠ですが、高タンパクの食餌や過食する子は尚さら多くのビタミンミネラルを使い、不足すると未消化のタンパク質が体内に残されることで健康上の問題を引き起こします。

・このようにタンパク質の代謝にはビタミンとミネラルが不可欠で、不足することでビタミンミネラルのバランスが崩れ正常な代謝が行われず結石の原因や健康上の問題が起こることになります。


【対策いろいろ】

・普段の食餌から過食を避けてください。

・お肉のトッピングは控えめにしてください。

・お仕事犬やスポーツドッグ等の高タンパク・高カロリーなフードが必要な場合はそれに見合ったビタミンミネラルを補充してください

・紫外線の強くない時期の運動や日光浴は骨にカルシムや他のミネラルの吸収を促進します。

・乳酸菌や酵素によって腸内環境を正常化することで免疫を強化され強い体を作ります。

・免疫を強化することで膀胱炎などの細菌による感染症を防ぎます。

・特に尿道結石は免疫が低下したときに大腸菌等の感染が原因ですので免疫を低下させない事で予防できます。

・食餌の内容にかかわらず、毎日一定量のビタミンやミネラルを摂ることが難しいようならサプリメントが便利です。

■むやみやたらにタンパク質を悪者にするつもりはありません


体を維持し活動させるにはタンパク質は絶対必要です。
結石や結晶、膀胱炎を繰り返す場合の症状の初期や治療中には過剰な摂取を避けてもらいたいのです。


その子にあった対策を取ってあげる事が重要です。
結石や結晶の食餌療法を考えるなら相談受け付けます


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