随想〜肯定の旅路〜January 21, 2024
ある日のこと お地蔵さんに出会いました
とてもとても優しく笑いかけてくれました
僕は嬉しくて 嬉しいのに それなのに
「泣いてもいいですか」 そう呟いていました
誰かの犠牲になりたい
それは全てを終わらせたいための自暴自棄だと本当は知っていたのです
自分の卑しさを暴き本心を棄てることでしか
「ありがとう」を言われないだろう と
あの日 友人をわざと怒らせました
彼のメガネを弾き飛ばし逃げました
逃げながら僕は笑っていました
これで終わる と心で泣いていました
顔が痒くてつい強く掻いちまう君に言いたいのは
その指で優しく撫でてあげた方が気持ちいいよて事
寝る時に下にするのは右か左か悩んじまう
でも目覚めた時には逆なんて良くあることさ
「お互いのためよ」と君に言われた時
それは例えば 明かりに誘われて迷い込んだ虫を
捕まえてそっと外に逃がしてあげることと同じなの て
聞いてみたかったよ
引っ越すかもしれない かもしれない
嬉しさと悔しさの狭間で
終わりと諦めの興奮が教えてくれたのは
孤独と寂しさの融合でした
聞けないこと 聞きたいこと
聞いちゃいけないこと 聞くのが憚られること
知りたいことより 知りたくないことを
たくさん教えてくれたのは 僕を育てたあなた
お地蔵さんは笑ってる 昨日も 今日も
けれど ほんの少しだけれど 違うよね
寂しそうに笑ってるように見えたりもする
許してくれてるように見えたりもする
生きて 生きて 生きて 生きて
生きよ
生きるよ
生きるんだ 自分のために
TVは見なくなった 映画も
愛と絆に塗れ 画一への誘導は
僕を決して癒してはくれないのさ
真実はそれぞれに 僕にもある
僕が守れるのは僕だけ
君が守れるのは
僕を動かせるのは僕だけ
君を動かせるのは
愛は 幻想なのではなくて
愛を 幻想にしてしまったのさ
多かれ少なかれ 誰にでもあるよ
狡さも 清らかさも 依存も 贖罪も
理由は大事じゃなかった
追い立てていたのは自分だった
大事なのは自分だから
自分のために生きる
出来ること 出来ないこと
やりたい事 やりたくない事
誰かのためじゃなく
自分のために
気がつけば いつも 本末転倒
進めば進むほど 逆へ逆へと
脇目も振らず一生懸命
足掻いてもがいて 遠く離れて
「お母さんに家を追い出された。」
偶然聞こえてきた少年の声に僕は立ちすくんでしまいました
嗚咽を堪え叫びを堪え大人に見守られている少年に一瞥を
「僕に出来ることは祈る事。僕のために。彼のために。」
あの日の出来事 それはトラウマ
それは その時の僕の心に大きな傷
今の僕とあの時の僕
僕を知る あの日と今日は違うよね
あの歌 弾けなかった歌
歌えないと思い込んでいた あの歌
出来ないと思い込んでいた 僕は今
出来ると思い込んで 歌う
誰かに 褒めて欲しい なんて
あ
自分で褒めてあげればいいじゃないか
よく生きてきたね て
気付いてよ 僕のこと
反応してよ 僕のこと
だから
気付いてあげたかった 君のこと
感謝の言葉を放り投げ 虚しさを手にした
希求と虚無は表裏一体 強要され傅いていた日々
本物の感謝とは自分への愛あればこそ
ありがとうを有難う
そうかもしれない
そうじゃないかもしれない
心の成長を感じながら
心の平穏を願いながら
その悲しみは 怒りなんじゃないか
その悲しみは 妬みなんじゃないか
その悲しみは 恐れなんじゃないか
その悲しみは 自分で作ってきたんじゃないか
だって 僕はまだ僕を好きになれないんだ
恥ずかしくて イライラして いたたまれなくて
それでも 僕はここでここの仲間として生きている
僕はそれが やるせないんだよ
今日 また一つ謎が解けたよ
生きる意味も理由も他者に求めていたから苦しかったんだね
誰かを愛することでも誰かに愛されることでもない
僕は僕のために生きていいんだよね
変わるのか 替えるのか
第2段階に入った気がしてるけど
変化してるのか 代替を見つけただけか
成長とは 自分を信じればこそ か
第1段回が 認めること
第2段回が 許すこと
でも 認めることを止めちゃいけないだろう
自分を認めながら 許していくんだ
あの人の痛みを受け入れきれずに離れたね
誰かの痛みを知るのが怖かったね
自分の痛みを吐き出すのが恐かったね
当たり前じゃない自分でも良かったんだね
心の中のフローチャートを描けるようになって
出来事の一つ一つを認めて許して
悔し涙しか流してこなかった だから
最近 泣けないんだね
どうせ とか
報われない とか 救われない とか
どうでもいいんだよ そんなことは
僕は 僕を 愛していいんだから
自分の人生
自分のために生きていいんですよね
自分を信じていいんですよね
楽しんでいいんですよね
お顔を間近で見させて頂きました
なんとなんと素敵な笑顔でしょう
少し俯きまるで有難うを言われてるかのよう
私が有難うを言いに伺ったのに
思いがけず 桜の蕾
冬の暖かい空に誘われ
あなたの顔を見に伺いました
ぎこちない僕の笑顔に微笑んでくれるのですね
あれから 僕はまだ生きています だから
「泣かなくてもいいですか」
続く
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