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彼女と私はまったく異なる人生を歩んでいる という前提

だいぶご無沙汰になってしまいました。We are Buddies 代表の愛梨です。ノリノリで毎日文章が書ける時期と、全く書けない時期とがある私ですが、書ける書けないに関係なく、We are Buddiesはどんどん動いています。今回は、私自身のバディ経験についての話を少ししてみましょう。


年の離れたお友達

バディに参加する子どもの対象年齢は、5~18歳。今はたまたま、小学生が中心です。そんな中でも、私は、高校1年生のYちゃんのバディをやっています。私が海外にいる場合は、週1、30分のオンラインバディ、日本にいる場合は、それに加えて月1~2回のオフラインバディをやっています。

バディズ第1号である私たちは、かれこれ8ヵ月ほどこのルーティンを続けています。最初は、少しコーチング的な関りをしてしまっていたかもしれません。最近は、関り方を意識しなくても自然となんでも話せるような、ただ年が離れているというだけで、ノリとしては友達のような感じでお喋りをしているような気がします。Yちゃんも、「年齢でいうとちょうど愛梨さんの半分!なのに、こんな風にお互いの話を普通に話せてるって、面白いですね~」と言っていましたが、まさにその通りだなぁと。


変化が著しい…!!

毎回、何をはなしてるの?と聞かれると、毎回違うから難しいけれど、最近は、Yちゃんが、自分のキャリアや進路、生き方のようなものと向き合おうとしているタイミングなので、Yちゃんがきいてくれたら自分の話を参考までに伝えたり、あとはYちゃんが最近考えていることを聞いたりすることが多いかもです。真摯に聞いてくれる姿がとても愛おしいと思いますし、彼女が考えていることの話を聞くのはいつも本当に楽しいです。週に1度という少なくない頻度でも、前週と全く別の考え方が彼女の中に生まれていたりするし、なんというか…世界はまわっているんだなぁと感じます。(笑)


強いおすすめや、べき論を唱えることは、しない

迷うこと?たくさんあります。友達のような関係性と言えど、影響を受けやすい年ごろだからこそ、自分の言葉が大きな影響力を持ってしまうんじゃないかという恐さがいつもあります。だからこそ、色々気を付けてます。

一つは、これです。これが自分の中では最も大事。

彼女と私は、まったく異なる人生を歩んでいる という前提を忘れない

Yちゃん以外の人との関わりにおいても同じことを意識していますが、Yちゃんとの関わりにおいてはより強く意識しています。どういうことかというと…今の自分に至るまで、回り道をしたり、転んだり、迷ったり…いろんなことがありました。でも、どれも「失敗」ではなく、通るべき道だったと思う訳です。でもでも、Yちゃんと話していると、なぜか当時Yちゃんと同じくらいの年齢だったころの自分を重ねてしまいそうになるんですね。そして、苦い思い出を思い出したりしながら、「○○には気を付けたほうがいいとおもうよ。」だとか、やってよかったことを思い出しながら、「○○はやったほうがいい!」とか、色々言いたくなってしまうのです。(苦笑)

なので、自分を保つために、いつも、彼女と私は、全く異なる人生を歩んでいるという前提を忘れないように、いつも繰り返し唱えています。選択肢はいろいろ増やすきっかけを作れたらいいとは思う。だけど、強いおすすめや、べき論を唱えることは、しない。と、心に決めています。


相手と自分を混ぜない

あともう一つは、上の手段的な感じでもありますが、こちら。

主語を「I(私)」にする

シンプルですが、意識するとそんなに簡単ではありません。哲学対話といわれるような場ではよくこういったグランドルールが設けられることがありますが、私は普段からなるべくこういう話し方を意識しています。と書いていて、昔個人のnoteで書いた、NVCを通じて "自分と相手を混ぜないこと" の大切さを学んだ という記事を思い出したけれど、まさに、あなたと私は全く別の人間であるという前提からスタートし、I 主語や Y主語で話すことはとても大事だと思っています。

特に日本語は、主語がなくても成り立つ言語だからこそ、丁寧に主語をつけないと、そのつもりはなくても、アドバイスのように聞こえてしまったり、誰もが守るべき常識のように聞こえてしまったり、語り手の意図とは異なった伝わり方になってしまうことがあると思います。

Yちゃんは、よく、「愛梨さんだったらどうしますか?」とか、「愛梨さんはそのときどういう選択をしたんですか?」など質問をしてくれますが、それにこたえるときでも、あくまでイチ意見であるということを強調するために、I(私)主語をしっかり伝える用にしています。


さいごにひとこと

Yちゃんと過ごす中で学んでいること、本当に多いです。ここには語り切れない。。。(インタビューしてもらいたいな…)そして、こんな風に色々気を付けていながらも、根本的には、人は人から影響を受けながら生きていくものだと思っています。私から影響を受けても、良いと思います。出会ってしまったのだから、私がYちゃんから影響をうけているように、彼女も受けてくれていいんだと思います。

でも、これが世の中の絶対的価値観なんだ、もうここから動けない…とがんじがらめにだけはなってほしくない。ゼロベースでいろんな価値観を受け入れ、自分に合うものを選択したり、自ら新たな価値観をつくっていったりしていってほしいという私の願いがあります。だからこそ、自分が「教える人」にならないように、これからも気をつけながらコミュニケーションを取っていきたいなぁと思います。

2020. 11. 28 

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