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WealthPark研究所

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WealthPark研究所に所属するひとのnoteをまとめたマガジンです。
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記事一覧

「持ち家OR賃貸」で貧富の差が都市部で開き続ける構図

今日の日経新聞の経済教室に、とても良い記事が載っていました。 最近、5年振りぐらいに電子版でなく紙版をお願いするようになって、チラシとかも面白いし、一覧性も高まって日経新聞購読を楽しんでおります。(ごめんなさい、以下のリンクが有料購読していない人は見えないと思いますが) タイトルの通り、住宅政策が都市における人々の不平等に影響をしている、という内容ですが、私が今までもやもやっと思っていたものを、ズバリ解説しれくれていました。世代間の所得移転、空き家問題などもカバーしたとて

5年ぶりに自分の信用情報を取り寄せてみた①

皆さん、自分の信用情報って調べたことはありますか?私、先日、5年ぶりに調べてみました。 よくよく考えると日本のどのぐらいの人が、信用情報チェックを行った経験があるのか。。。ドタカンですが、95%ぐらいの人が、自分の信用情報を一回も調べないで人生を終えるような気もします。 ただし、これからより認知は広まっていくのではと思います。クレジットカードの利用やそれに紐づく電子マネー、そこから資金の移動がされるQRコード決済、メルカリやヤフオクなどの個人間取引の普及、世界中で発展を見

5年ぶりに自分の信用情報を取り寄せてみた②

続き記事です。前回の記事はこちら。 <3社の開示された内容の違い> さて、これは昔も感じましたが、開示のフォームが3社でバラバラなので、結構読みにくい。。。そして、上記の3社によって私の信用情報の記載内容は全く異なっていました。もちろん被っているものもありますが、記載されている借入の本数や開示された情報はかなりバラバラです。 昔もそうだった記憶はあったものの、今回、改めて問い合わせてみて、あまりにもその中身が異なっていることは、私としては驚きでした。3社に登録されている

MissSAKE候補者への「お金と投資の授業」から私が学んだこと

先月のことになるのですが、一般社団法人MissSAKEの2024年の候補者の方、16名に「お金と投資の授業」をしてきました。 MissSAKEさんは、日本酒の海外普及を進める団体でして、外務省や経産省などの後援を受けて、かれこれ10年以上、日本酒の積極的な広報活動を世界に向けて行っています。 毎年、各県の代表から、その年のグランプリンを1人決めますが、選考は半年にも及びます。その期間に、お酒、お華、着付け、食文化、経済、税金、芸術などの、かなりの講座を学びます。これらを通

ワイン🍷オークションの下見に初めて行ってきました②

同記事の後編です。前編はこちら。 先週にワインオークションの下見会に初めて参加してきました。百聞は一見にしかず、色々な驚きと学びがあり、私の新しいトウシのトビラが開きましたのでNOTEしておきます。 ・多品種少量であるワインの魅力の奥深さ 基本的にワインは多品種少量生産です。シャンペンなどでは大手資本がはいっていてブランド化されているネゴシアン物(桶買いもの)も多くありますが、一般的には畑自体がブランドとなっている垂直統合の生産の形がとられています。 今回もオークショ

ワイン🍷オークションの下見に初めて行ってきました①

皆さん、ワインはお好きですか? 愛好家の方であれば、家でワインセラーを持っている方も、割といらっしゃることでしょう。 私、先週にワインオークションの下見会に初めて参加してきました。百聞は一見にしかず、色々な驚きと学びがあり、私の新しいトウシのトビラが開きましたのでNOTEしておきます。 現代では、例えばインターネット証券などで、クリック一つでスマホから、金額100円から「資産」が買える便利な時代です。魚や青果などセリは幅広く残っているものの、かつて証券取引所で手サインを送

40代で遺言書を初めて書いた。その理由について③

前回の記事はこちら。 <私が遺言書を書いた3つの理由> ①残される家族のため ②自分の人生を大切にするため ③資産運用の戦略を決めるため の②と③についてです。 ②自分の人生を大切にするため ちょっとこの理由はエモーショナルになりますが(エモくなりますが)、人は必ずいつかは死にます。そして、与えられた1日24時間は誰しも平等ですし、いつ死ぬかについて、誰も分かりません。 一度きりの人生で何をしたいのか、限られた時間をどう使いたいのかを考えることはとても大切です。そ

40代で遺言書を初めて書いた。その理由について②

前回の記事はこちら 2024年5月末、法務省の2021年度から始まった新しい制度「自筆証書遺言書保管制度」を利用して、私の遺言書が無事に受付と保管されました。 私が遺言書を書いたのは、この良い制度ができたことに加えて、下の3つの主体的な理由です。それについて書いていきたいと思います。 <私が遺言書を書いた3つの理由> ①残される家族のため ②自分の人生を大切にするため ③資産運用の戦略を決めるため ①残される家族のため まずは一つ目の理由は、残される家族のため。実

40代で遺言書を初めて書いた。その理由について①

こんにちわ。先日、自分の遺言書を初めて書きました。自分自身、父の相続で非常に大変な思いをしましたし、誰しもにいつ何が起こるかわかりませんので、前々から早く書かないと思っており、やっと行動に移せました。そのプロセスで色々と考えることができたので、ブログしておきます。 2024年5月末、法務省の2021年度から始まった新しい制度「自筆証書遺言書保管制度」を利用して、無事に受付と保管がされました。制度はこれです。 この制度のHPはこちらです。 手続きは至って簡単。HPで内容を

日本の公的年金への誤解を書き出してみた③

前回記事はこちら ・誤解④:ねんきん定期便での年金支払額の表示が正しくないので年金制度は危ない 続きです。 労使折半の半分ではなく、労使合計の全額を保険料負担額を入れると、例えばこの数字の2.3倍の実際は、半分の1.15倍とかになると思いますし、そう表示すべきと思います(国民年金分があるので、そこまでは下がらないとは思います)。ただし、これを受けて「年金制度は危ない」と発言を聞きますが、それはオカシイと思います。 繰り返し、年金は社会を安定化させるための相互扶助であり

日本の公的年金への誤解を書き出してみた②

前回の記事はこちらです。 続きを書きます。 ・誤解②:少子高齢化で積立金が枯渇する いえいえ、そんなことはありません。理由は、、、 ・まず、公的年金制度は今後の少子高齢化の進行を前提に作られています。 ・世界のあらゆる基金の中で最も大きい200兆円を優に超える積立基金を保有しています。過去の運用成績は極めて優良です。 先々を見ますと、積立金は、悲観シナリオでは2040年半ばまで、中点シナリオでは2080年頃まで増え続け、それからゆっくり取り崩されていく計画です。下が

日本の公的年金への誤解を書き出してみた①

先日、社内の勉強会で公的年金について議論をしました。我々全員が関係している公的年金について、きちんと知っておくためです。また、公的年金を踏まえて自分の家計やお金の運用などを考えていくことは、多くの人の資産形成において極めて大切です。 我々は学校などで公的年金制度の趣旨や仕組みをよく教えてもらえないまま社会人になり、その後、突然に天引きや納付が始まります。よって基本的な知識が不足がしている人が殆どだと思います。ただ、学校が教えてくれないからと言い訳していても何も始まりませんの

投資は利他的で寄付が利己的?

東洋経済オンラインで新記事がアップされました。今回は寄付と国際医療ボランティアについて書いています。 https://toyokeizai.net/articles/-/743531?page=6 これは自信をもって言えますが、お金の投資だけを学んでも、本当の投資リテラシーは上がりません。本当に全く。。むしろ知識が偏ってしまって、人生に投資を実装するのが難しくなってしまうのではとさえ思います。 投資と投機の違いを理解することは大切でしょう。そして投資と寄付の違い、投資と選

ワインが投資になるって聞いたのですが・・・⑤

前回記事はこちら↓ ケイ:なお、①のワイン投資においては、業者からワインを購入する時、売却する時、共に、ワインの流通業界における「卸値」で取引をするのが基本です。具体的には、ワイナリーの出荷価格に5〜10%程度の卸業者のマージン(利益)を乗せた価格に、倉庫までの輸送量や各種税金などを加えた金額が、個人の投資価格になりますね。その後の保管料は、場所によって異なりますが一本100円/年〜といったところでしょうか。日本の倉庫に保管する場合は、地震対策が完璧にできている必要があるの