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体験講座「海の日!野鳥公園でプラスチックごみを調べよう」を実施しました

7月15日(月祝)に、東京港野鳥公園で親子・家族向けの体験講座「海の日!野鳥公園でプラスチックごみを調べよう」を実施しました。熱中症警戒アラートが発表されたため、残念ながら野外での活動ができず、屋内プログラムに変更となりましたが、8家族21人の参加者とともに、干潟の生きものにふれあい、プラスチックごみを減らすために何ができるかを考えました。
ネイチャーセンター地下の「がた潟ウォーク」では、木道から干潟のいきものを観察することができます。レンジャーの案内で、チゴガニやアシハラガニ、トビハゼなどを観察しました。

がた潟ウォークで生きもの観察


カニやトビハゼを見つけました


展示やビデオで、野鳥公園の漂着ごみや、世界で深刻な問題を引き起こしている海洋ごみについて学んだ後、家族ごとに干潟の砂からマイクロプラスチック(5㎜以下のプラスチック片)を取り出す体験をしました。人工芝の破片と思われる緑色のプラスチック片が多く見られ「想像以上にたくさんのマイクロプラスチックがある」「とても時間内に取りきれない」という声があがりました。講義「海鳥とプラスチックのお話」では、海鳥の専門スタッフから、海洋プラスチックの問題と、プラスチックが海鳥にどのような影響を与えているかをお話しました。

海洋ごみについてのお話
砂の中のマイクロプラスチック探し
緑色のプラスチック片がたくさん見つかりました


プラスチックの海鳥への影響を解説


最後に、私たちが日常生活の様々な場面で使っているプラスチックが自然界に流出していることから、プラスチックごみを減らすにはどうしたらよいかを考えました。
「今、このプラスチック製のものは本当に必要かどうか、考える」「(外出先で空袋などを風にとばされることも多いので)まず、落とし物をしない」「使い捨てのものはできるだけ使わない」など、たくさんの意見や提案を、皆で共有することができました。

私たちにできることを考えよう!


 参加者のみなさんからは「鳥のことやプラスチックごみのことを知ることができて、自分が何をすればいいのかがわかった(子ども)」「プラスチックの問題を自身の身近な事として考えるきっかけになった。大好きな鳥のためと思えば、対策が色々うかんでくるので、いろいろと実行していきます(大人)」などの感想をいただきました。

日本野鳥の会では、今後も、プラスチックの問題をテーマに、オンラインセミナーや体験講座を計画しています。多くのご参加をお待ちしています。

■参加者募集中!■
オンラインで開催!「夏休み! 家族で考えよう、海鳥とプラスチックごみの問題」(2024年8月17日10:00-11:20)
夏休みに、家族でプラスチックごみについて考えてみませんか? プラスチックごみはどこから来るのか、何が問題なのかをわかりやすくお話した上で、日本野鳥の会の海鳥専門スタッフが、海鳥の生態とプラスチックごみの影響を解説します。また、現場のレンジャーからは、身近な環境でプラスチックごみを調べる方法をご紹介します。自由研究のテーマとしてもおすすめです。
詳細・お申し込みはこちら: