記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

OMORIコミカライズ感想 第2話

第1話はこちらから。
たくさん読んでいただきありがとうございます。



後から「こいつこんなこと考えてたんだなー」をしたくて始めた感想記事ですが、もうすでに読み返すのが恥ずかしくなってきました。

💀

「その時の感情日記」なんて黒歴史代表みたいなところもあり、自分の昔描いた絵や漫画がだんだん見てられなくなるように文章にも賞味期限というやつがあります。
別に真新しいことも書けてないですし。自分って平凡だなってイヤになるほど思わされます。

🔪✋

でも、こんな文章でも楽しんでいただけた方を観測できたので、イチ作品ファンとして最後までやり切りたいと思っています。
自分の中の「何か」を表現するのはこわいこともあるけど、誰かに反応してもらえると言葉にできない「何か」を育めた気がしてうれしいから。
平凡なことしか書けなかったとしてもそれを読んで楽しんでくれる人だってどこかにいるかもしれない。

この記事が少しでも界隈を盛り上げる賑やかしになれてたら幸いです。

🌷


第2話 花の家①②

絵、うま…

2話の完成原稿を見たOMOCAT氏がネット上のオタクみたいなことを書いていて笑ってしまった。
確かに1話と比べても背景や小物の描きこみが増えてるのが分かるし、バジルが「なにか」に飲まれるシーンは大ゴマにしても明らかに筆がノってましたね。
キャラクターの表情もいきいきとしていて、作者が何よりも楽しんで描いてくれているのが伝わってくるようでした。

特にバジルのコマはかわいらしい笑顔からおびえた表情までどれも余すところなく描きたい熱意が感じられて最高でしたね。ありがとうございます。

入り混じる二つの意識

65Pの描写について。
その後の現実世界で夢世界の記憶を引き継いでいるような描写がされている(71P 5コマ目)のを踏まえると、ここのオモリは明確に「サニー」の意識が現れているのかなと感じました。
バジルが「マリの死」に気づくことでブラックスペースに押し殺した「罪」が外に漏れ出してしまい、それを切欠にサニーの意識が戻ってしまった…というシーンなのかもしれません。

原作の夢世界に移行する際のカットにおいてサニーの意識はオモリに統合されているような描写がされます。
作中で言及されたか定かでないのですが、夢世界でオモリが活動している間にもサニーの意識自体は存在していて守られているのだと思います。
(あやふやですいません)

第1話からの繰り返しですが、自分はこういうところからオモリはサニーの心を守るための防衛機関のような存在なのだと解釈しています。

バジルの孤独さ

原作では不安げな表情

ケルに「まだ友達だよ」と言われた時のバジルですが、コミカライズ版だと口元がかすかに緩んでいるように見えました。
個人的にここは素直にうれしかったのかなと感じています。

サニーがひきこもっていた4年間のことを想像すると、サニーとも会えず友達4人とも相談できず、おそらく一人で罪悪感を抱え続けたことで孤独に陥ってしまったのではないでしょうか。
でもみんなのことを嫌いになったわけではないので、まだ友達だと言ってもらえたのが素直にうれしかったのかなーと。

このシーンではケルのキャラクターにも変化が見られます。
原作では大声でリアクションしていましたが、漫画版では描写は控えめになり、大人びたような対応をとるようになっていました。これはキャラ紹介に書かれてある内容の通りですね。
後に続く台詞も「俺たちはそう思ってる」→「俺はそう思ってる」とサニーを含めない内容に変わっていて、暗に自分とは異なる視点を認めているのが示唆されているように思えます。
彼もまた4年間の体験から大人への成長をしているのかもしれないですね。

(どうでもいい)その他

・かつては最高の仲間、今は他人というフレーズが秀逸。
友達ではなく仲間なのはヘッドスペースがRPG世界をイメージしているのとかかっているのかも。
「大号泣しちゃうと話題のホラーゲーム」白々しすぎる(嘘ではない)

・ボスを気遣って誰よりもやさしく攻撃するヒロ、でも直後ドヤってしまうところは可愛げありますね。
・ナイフで殺意の高い斬撃を繰り出すオモリを見てもスルーしてくれる仲間たち
・その後の現実世界でナイフをみたケルの反応との対比がかなしい

・教会に向かうオーブリーのコマで終わったので第3話で描かれそう。教会裏の墓地は大好きなシーンなので描かれてたらうれしい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?