現場女子として働くきっかけは人それぞれ。

こんばんは。朝からどうしてもシチューが食べたい。そんな衝動にかられCOOKPADを開く。寒い冬、現場でのランチも汁物がおいしい季節ですね。沁みマス。

大体、お父さんが職人さんなのか、旦那と一緒に仕事しているのかという質問から始まる。

話しかけるきっかけの為なのか、固定概念からなのか。大概の現場で、質問されるのが「お父さんも電気屋さんなのか」 や「旦那と一緒に仕事をしているのか。」この2本立てです。もう何万回も聞かれたのではないでしょうか。しかし、実際に現場で知り合った、現場女子はどうだったのかを思い出した時、現場で働く女性技能者のほとんど(私の出会った方々)が、夫婦か家業か。あながち間違いではないのです。と同時に、世間一般的に、女性が職を選ぶ際の選択肢に、女性技能者という道が選ばれる事は稀だということを改めて、気づかされました。

このことから、身近に建設業の技能者という存在がいることが、女性が技能者の道に進むきっかけのほとんどかもしれないと考えます。

では、自分自身のきっかけはどうだったのか。

工業高校から就職を希望した際、卒業間際まで内定がもらえなかった私は、たまたま、親の知り合いの電気工事の親方のところで、照明器具の数百台ある梱包を開けて取り付け場所まで運ぶバイトをすることになりました。電気工事士を目指していたわけでは無かったところから始まった。これがきっかけでした。

知り合った女性技能者の中には、高校からの就職で左官職人になった方、お父さんの家業を継ぐために始めた電気屋さん。旦那さんと一緒に現場に出ている設備屋さんなど色々な境遇の女性の方がおられました。

出会った方々の立場や環境が違う中で、自分自身に与えられた事を日々こなして竣工をめざす事は大きな共通点だと感じています。

今後どのようなきっかけで入職する人が増えていくのか。

今、Instagramでも、#現場女子 のタグが⒎6万件あるように、SNSを使用して。自身で、現場で働く女性技能者の方々の自分の仕事の魅力を個人が、不特定多数の方に向けて発信しています。これをきっかけに建設業に就くことを目標にされる方もおられるでしょうし、もちろん引き続き、身近な方を手伝うことをきっかけに業界に入られる方もおられると思います。

私の入職時より女性技能者がほんの少しではありますが増えている実感もありますし、受け入れられてきている感は感じています。しかしまだまだ、ハード面ソフト面で環境が整っているとは言いづらい環境ではあります。

現在在職されている方々が、継続して働き続ける事はもちろん。間口が広がりつつある今、新しく入職される方々を、

今までの建設業全体における固定概念では無く、まずは、フラットにあたたかく迎え入れる。

それだけで職を選ぶ際の選択肢を増やせることにつながるのではないでしょうか。

仕事を選ぶ際の価値観はそれぞれ違う。きっかけも違えば、環境も違う。
そんな中互いを受け入れることができたらよいですよね。

コロナで失業した割合が、男性より女性が多かった。
そんな記事を見た際に、少しでも女性の職を選ぶ際の選択肢を増やしたいと思ったのが、女性技能者協会立ち上げのきっかけの一つでもありました。近い未来、社会全体で職における男女比データが無くなる日が来たらと思います。