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京都人の密かな習性


 皆さん、こんにちは。血はそれなりに京都人。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 とは言え、育ちが兵庫県(≠神戸)なので、自分のアイデンティティとしては兵庫県民のままなんですけども。ええ。

 両親も生まれも京都で、もはや京都で過ごしてる時間の方が長くなってしまいましたが、やっぱりそれでも兵庫県民なんですよね。自認が。
 兵庫県民だけじゃない。ワタクシは昭和生まれの昭和育ち。完全に自分を「昭和の人間だ」と思ってる。ところが、冷静に考えてみると「平成」の方が倍ほど長く生きてるんですよ。

 わかりやすい話、コレを読んでる日本人の皆さんが、今からアメリカなりオーストラリアなりテキトーな外国へ移住するとしましょう。
 何なら国籍も取得して、現地のパートナーと暮らして、子を産み育んでいったとしても、です。
 それでも、たぶん自分を「日本人じゃない」とか「この国こそが故郷だ」とか「日本人から見て外国人」とか思わない気がするんですよね。
 いや、別に思ったっていいんですが、ワタクシのメンタリティは変わらないと思うって話です。ええ。

 そんなワタクシは兵庫県民で、だからと言って兵庫県に対して帰属意識とか郷土愛みたいなモノがある訳ではない。
 また同様に、長く住んでいる京都に対しても、愛着がある訳ではないのである。

 おそらく、何処へ行こうが何処に住もうが、ワタクシは住む家にも土地にも、そんなに執着しないタイプなのだろう。
 実際、廃業した際に店を手放しても、深い悲しみとか寂しさとかなかったし。それより、お客様との縁が切れたりする方がイヤだったな。

 まあ、そんな訳で以前、人間が犬派か猫派か、って話をしたけれど、ワタクシという人間のトータルを考えると犬派だと言える。

 ↑ この話。

 いや、ひょっとすると店どころか、家にも、土地にも執着がない猫派なのかも知れないが。

 そんなワタクシではあるが、京都の悪口を言われると、いささかカチンと来る瞬間がある。

 理由は明確である。これは、京都に限らない。
 事実に反する事は、悪口でも褒め言葉でも納得できない
方なのである。

 ワタクシは歴史が好きなのだが、学校ではやたらと「体制側が悪い」と教えられた。特に江戸幕府は悪の組織みたいに教えられた。
 しかし、自分で歴史について調べるようになると、

 (´°Д°)」 江戸幕府マジで凄い。


 って思うようになり、そりゃそれぞれ立場や主張はある事も理解はするが、好き嫌いと良し悪しは分けて考えるべきと思うようになったのである。
 特に好き嫌いで事実を捻じ曲げる事は好まない。好き嫌いで事実が曲げられる事も好まないのである。

 そこで、よく耳にするのが京都や京都人への悪口である。


 そりゃ、話は多少盛った方が面白くはなるけれど、行き過ぎた誇張やデマは、さすがに風評被害なのではないかと思うのだ。
 だから、「京都は怖いトコだよ〜!」って言われると、今時もう怖い京都なんて残ってねえよって思うし、
 「京都は良い土地だよ〜」って言われると、

 (´・∀・)」 何処が?


 って思うのである。
 え? 兵庫県をディスられても同じ事を思うのか、って?

 いや、兵庫県の悪口を言われても、

 ( ˙-˙ ) だいたい合ってる。


 としか思わないし、褒められる機会はあんまりないし、あったとしてもどうせ神戸の話でしょ? ってか三ノ宮よね? 皆、三ノ宮しか行かないじゃん。ぐらいにしか思わない。

 逆に京都はもう悪口言われたい放題である。


 京都人は性格悪いとか、
 京都人はイケズだとか、
 京都人は腹黒いだとか、
 京都人は裏があるとか、
 京都人は底意地が悪いなんて、


 (´・Д・)」 確かに、そーゆー京都人はいる。

 しかし、それはもはや70越えの老人だったり、いかにもな御家柄の人とか、商売的な繋がりがあるケースだったりする。ないとは言わないが、むしろレアケースだし、老人が面倒なのは田舎にありがちな話だし、京都が特別って訳ではない。
 朗らかな土地柄と比べりゃ、確かに京都はハッピーターンの粉のキャンペーン中ぐらい歪んでる奴が増量されてるかも知れないが、せいぜいその程度。

 そもそもだが、キミたちが

 (´・A・)」 アイツ、京都人だから性格悪いわー


 とか言ってる

 (´・Д・)」 そいつ、
 滋賀県民とか、
 奈良県民だから。


 (´・Д・)」 京都人じゃないから。

 えっ? そーゆートコやぞ京都人?

 (´°Д°)」 だから最初から言ってるでしょ!? 事実か! 事実でないか! そこを重要視してるの!

 京都人がやった事でもないのに京都人の責任にするのは違うでしょ? 別に京都人の性格が歪んでても構わないよ! 構わないけど、京都人じゃないのを京都人と言うのは違うでしょ?

 そもそも、京都は割と人の入れ替わりが激しいから、生粋の、とは言わなくても、過ごした大半が京都です、なんて人は意外に多くない。
 なんでって、京都は地元企業が世界的な大会社か個人事業みたいな小企業しかないから、大学卒業したら出てく人が大半なんだよ!!
 地元の中企業が少ない。少なすぎるよスレッガーさん。

 いずれにしろ、マジで、そんなTVで紹介されるような典型的京都人は絶滅危惧種だよ、と言いたい。
 そんな偏見を持ってるから、本心から褒めてるのに、

 (´°Д°)」 京都人に褒められた!?
 それって、どーゆー意味!?


 みたいな反応をされて悲しみに暮れてる京都人もいるんですよ。
 「関西人なら、何か面白いこと言ってよ」って言われても、

 (´°Д°)」 オモロない関西人は
 いくらでもおるんやぞッ!?


 (´・∀・)」 まぁ東京モンより
 アベレージは高いんやけどな?


 だいたい、京都人に嫌味を言われてるかも知れない、、、って、

 (´°Д°)」 確証がないなら
 いちいち気にすんなよ。


 アレはそもそも暗号文みたいなモノで、読解力を試されてるんだよ。
 わかりやすく言えば、百人一首みたいに短歌や和歌を恋文として送られても、どうせお前ら、

 (´-`)?


 ってなるだけだろ? それと一緒。そもそも、相手が京都人であろうとなかろうと、直接罵倒される方がいいか? 何ならブン殴られる方がいいか?
 なんか「褒められてるけど、嫌味を言われてるっぽい?」だけなんだろ? だったら気にするな。
 キミさえ褒められたと思っておけば、向こうも溜飲が下がってWin-Winだ。
 それが嫌味だったとして、ダメな所を指摘されたんだったら直せばいい。不当な指摘だったら尚のこと気にしなくていいだけの話。

 意外と文化的決着法だと思うぜ。


 まぁ、とにかく京都人の特性としては、他に「百貨店で買い物するのが好き」とか「帰り際の引き止め合戦がくどい」とか「同じ形容詞を2回続けて言う」とか「京都から出たがらない」とか色々あるんですよね。

 それから、コレはまだ検証例が少ないので当てはまるかどうか、京都人以外もそうなのか知りませんが、

 「大原(地名)の麗子(個人名)さん」と、


 地名+個人名、あるいは、

 「大原(地名)の長男が」


 地名を個人名として呼ぶケースが多く見受けられる気がする。確かに、親戚同士だと同じ苗字でややこしいので、住んでる場所で特定するのはわかりやすいだろう。
 他の土地では屋号呼びがあったりするケースもあるが、伝統工芸や一族経営の多い京都だと、屋号も被りやすいのかも知れない。
 なので、「山科(に住んでる親戚)のせがれが」「七条(にいる兄)の嫁さんが」「静市の兄さんが」「嵐山のおじさん」みたいな呼び方を多用している気がするのだ。
 正直、サンプル数が少ないので見当違いかも知れないが、

 静かなる中条とか、衝撃のアルベルトとか命の鐘の十常侍みたいでカッコイイ気がしないでもない。


 って話をしてると、その場にいた京都人が言いました。


 

 (´-`) 「カツラのオッさんとか、、、」


 (´°Д°)」 カツラのオッさんとちゃう!


 桂の叔父さんや!! イントネーションも違うやろ!?

 (´・Д・)」 こんな風に、京都人は割と普通にお茶目ですよ。

 まあ、木津川を京都と呼ぶのかどうかは置いといて。←こーゆートコやぞ。

 ※ この記事はすべて無料で読めますが、ごめんね京都人と思った人も思わない人も投げ銭(¥100)すると、京都に関係なくワタクシが潤います。
 なお、この先には「なるほど」な話が書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。