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饂飩って漢字で書ける?


 皆さん、こんにちは。「どんより」を使って文章を作りなさい、で「うどんより蕎麦が好き」ってネタが好き。木賃ふくよし(芸名)です。
 ええと。ワタクシ、米が好きなんですよ、コメ。
 うどんよりパンより蕎麦より今日より明日より夢より愛する平和より希望より憧れより米が好きなんです。


 正確には、米←無敵。毎日食える。
 蕎麦←最高得点は高く、美味いんだけど、ハズレの蕎麦を引いた時のガッカリ感は異常。毎日はいらない。
 うどん ← 蕎麦と比べると全体的にアベレージが高い。要するにハズレが少ない。
 パン←美味しいし、割と安価だし、好きなんだけど、何故かそんなに選ばない。


 てな順位なんですが。え? ラーメン? 何処にでもあって営業時間が長いから重宝するけど、同じ条件でうどんや蕎麦が食えるなら特に要らない。高いし。

 まあ、好みなら、米・蕎麦・うどん。頻度なら、米・うどん・蕎麦って感じですよ。ええ。

 そんなワタクシが近頃は、

 うどんしか食ってないの?


 ってぐらいにうどんを食ってる。

 理由は簡単。
 めちゃくちゃ美味いうどん屋に出会ってしまったからである。

 ヨイショ記事を書くつもりはないので店の名前は伏せるが、生涯でもトップランキングに入る美味さ。かつ、味も相当に安定している。知る限り、京都では一番美味い。さすがに讃岐の大当たりの店には勝てないが、それでもめちゃくちゃ美味い。
 しかも、飽きない。すごい。

 確かに、安さで言えば讃岐には到底かなわない。うどん屋としても少々高い。しかし、それでも美味いのである。それが、徒歩5分足らずの位置にあるのだ。そりゃ食うわ。
 何しろ、

 長蛇の列に並んでまで
 食いたいものなんかない!!

 と言って憚らないワタクシが、平気で30分も並んでしまうのだ。それほどに当たりの店である。すごい。自分でも信じられない。

 ※ めちゃくちゃ美味いが、「柔いうどん」が好きな人には全くオススメしない。ムチムチのモチモチのツルツルなので、讃岐の麺が好きな人向け。あと、讃岐信者にもオススメしない。讃岐寄りの麺にアレンジがされているので、こんなの讃岐じゃない!とか言っちゃう人には無理。


 
 もうね、つるつるの麺を噛まずにそのまま飲み込みたい。喉越しを味わいたい衝動と、ムチムチモチモチな麺を噛み締めたい、という贅沢な葛藤を一口ごとに味わえるのだ。たまらん。
 そんな訳で、無職で収入もない癖に、食費の大半をこの店に費やしている状態なのである。とにかく、それぐらいの大当たりなのだ。

 そんなワタクシに先日、「近所に、更に美味いと噂のうどん屋がある」という情報が入ってきた。ほう。うどん尽くしなワタクシに、更なる美味い店とな?
 ワタクシは普段、妙な先入観を持ちたくないのでネット情報とかはあまり見ない方なのだが、店舗の住所や営業時間を調べるため、検索をかけてみた。

 どうやら評判は良い。行列が出来る事もあるとか。ふむ。
 グルメサイトのインタビューも載っていたので読んでみると、

 「若者に、今日の飯はラーメンか、うどんかを迷って欲しい」

 との言葉が。
 ワタクシはいたく感動した。そう。先ほども少し書いたが、ワタクシはそんなにラーメンに惹かれない。大概は一口目の味のインパクト勝負で、食べ終える頃には食傷気味になる店が持て囃されている。スープまで飲み干すワタクシには殊更だ。一応、飲食店を経営していた身としては、ラーメンという食べ物の未完成さに疑問が湧くのだ。まあ、ここでラーメンの未完成さについて話すと長くなるので、これはまたの機会にしよう。
 とにかく、国民食とまで言われるラーメンの良さが、ワタクシにはわからない。それほどまでに持て囃される理由がわからないのだ。

 そんなラーメンと、うどんを選び悩んで欲しい。

 ああ。わかる。お手軽なグルメを気取る事が出来るラーメンに、うどんは負けてないどいない。この言葉に痺れたワタクシは、さっそく足を運んでみた。もう、ドキドキである。

 あれ? ドキドキ? なんでドキドキしてるんだ?

 美味しかったらどうしよう? いや、美味しくなかったらどうしよう?


 いや、違う。


 いつもの店より
 美味しかったら
 どうしよう?



 って考えているのだ。
 正直に言って、いつもの店はむちゃくちゃ美味い。だから、応援している。でも、こっちの店の方が美味かったら、いつもの店は見捨てるのか? あんなに良い店なのに? いや、ワタクシ一人でどうにかなるような店じゃないけど、何だかそれは裏切り行為のような気がするのだ。

 いや、いつもの店の方が近いから、こっちの方が美味しくても、色々自分自身に言い訳しながら通うのか?
 いや、食い物なんだから、美味い方を選んで何が悪いんだ?
 1日に食える量にも限界はあるし、何より、食費も厳しい状態だ。2軒同時には通えない。

 いや、しかしー!!


 ここでワタクシは気付いたのだ。



 御社とは長い付き合いでしたが、他に値段が安くて良い品質の取引先が見つかったから、ハイさよなら。
 この家に愛着はあるけど、便利で住み良くて安い物件があったから、引っ越すわ。
 お前の事を愛してたけど、もっと器量が良くて若くて可愛い女を好きになっちゃったから、バイバイ。



 ああ、そうか。今更だけど、そういう事か。

 人間ってのは、こっちの水が甘いぞ、ってだけで生きてる訳じゃねえんだな。
 知ってた。知ってたけど、合理的なだけじゃ駄目なんだよな。わかってた。わかってたけど、感情だけでも駄目なんだよな。

 二兎を得られれば、それに越した事はない。だが、簡単に二兎は追えないのだ。


 ワタクシは覚悟して、提供されたうどんを食った。









 いつもの店が圧勝。






 そんな訳で、ワタクシはいつもの店に安心して通い続けたいと思います。


 ※ 件の店は全っ然、悪くなかった。美味しかった。しかし、相手が悪過ぎた、と言うべきであろう。



 ※ この記事はすべて無料で読めますが、いつものうどん屋に通えるよう、投げ銭(¥100)をお願いします。
 なお、この先に、うどん屋の店舗情報は書かれてません。どの店か知りたい人はTwitterの方からでもDMください。

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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。