ファイアーエムブレムで考える現代社会

　皆さん、こんにちは。ソシアルナイトって何なんだろう？ 木賃もくちんふくよし(芸名)です。
　いきなりですが、「ファイアーエムブレム」と言うゲームのシリーズがあります。
　これ、ファイアーエムブレムであって、ファイヤーでも、エンブレムでもない。意外とファンでも正確に記述できなったりする。
　しかし、今問題にしたいのは、このタイトルではない。
　このゲームの中に出てくる「ソシアルナイト」と言う「職業(クラス)」の事である。
　おそらく、このゲーム以外で使われる事がないであろう言葉だ。ちなみに、このゲームの中で最も代表的な職業だったりする。

　※ このゲームシリーズの主人公の大半は「王子」だったりするのだが、最初期の味方に必ずと言っていいほど、この「ソシアルナイト」が従属、あるいはお目付役として存在している。
　いわゆる槍騎兵で、馬に乗っているため、恐ろしく機動力がいいので使い勝手が良く、初期においては屈指の強さであり、他のキャラクタの成長を妨げる要因にもなりかねない。

　このソシアルナイト。social knightと表記するのだろう。社会の騎士。うん。

　(´･Д･)」 意味わからん。

　英語が苦手なワタクシでも違和感を覚えるレベルだ。通常ならロイヤルガードとかインペリアルナイトって名前になる。
　まあ、作品的に考えて「ソシアル」ってのが「国」で、「王族に仕える騎士」と言う意味なんだろうけど、これまた作品的に、王国や帝国や領主がたくさん出てくるので、ロイヤルやインペリアルが使いにくかった、なんて事情があったりするのだろう。知らんけど。

　ちなみに海外版での名称は、" cavalier "であり、読み方はキャバリアー。普通に騎士、騎馬兵の意味である。

　(´･Д･)」 それではダメだったのか、、、？

　なお、このソシアルナイトの最大の強みは前述のように「機動力」である。
　ターン制シミュレーションRPGである本作において、遠くから一気に強襲を掛けられるソシアルナイトは、持ち駒が少ない初期において最強の職業であると言っても過言ではない。

　何しろ、グリッドで区切られた戦場である。敵コンピュータは、射程範囲に敵がいるとなれば攻撃してくるのだ。
　射程範囲外から先制攻撃を掛けられるのは、これ以上ないメリットであろう。

　そんな訳で、そろそろ本日の本題に入っていこうと思うのだが、このファイアーエムブレムは、多くの場合において、敵の射程範囲に入らなければ狙われない。
　これは逆に、敵が１人で射程内に入れば、全員でボッコボコにできるって事でもある。

　さらに逆に戻すと、つまり、

　物理的な距離を取れば、
　お互いに
　ダメージを受ける事はない。

　という事なのである。
　つまり、ファイアーエムブレムにおける安全圏は、基本的にソシアルナイトが１ターンで進める距離。
　これをソシアルディスタンスと言い、即ち、

　ソーシャルディスタンスの語源
　となった事は言うまでもない。

　(民明書房刊「SRPGで押すリセットボタンの回数は異常」より抜粋)

　ちなみに、このソーシャルディスタンスって言葉も「社会的距離」って意味になるので、何だかおかしい。なので、「フィジカルディスタンス(物理的距離)」と言い換えましょう、って動きはあったのだが、時既に遅し。

　「オレオレ詐欺」を「振り込め詐欺」に言い換えようとしたが、既に「オレオレ詐欺」が定着してしまってたのと同じだ。ソーシャルディスタンスは定着してしまったのである。実際、フィジカルディスタンスなんて言ってる奴に会った事がない。

　※ なお、「オレオレ詐欺」の名称を変えようとしたのは、「僕だよ、僕！」「アタシだよー」と言われ、「言葉がオレオレじゃなかったから騙された」という被害者が続出したためと言われる。

　まあ、これがソーシャルディスタンスでも、フィジカルディスタンスでも何でもいいのだが、この考え方は、多くの現代人に身に付けて欲しいと願うばかりである。
　何の話かと言うと、話の本当の本題はここからなのだが、

　ワタクシは、
　血を分けた兄が
　苦手なのである。

　色々あって苦手なのだが、もう５年ほど会っていないだろうか。

　(´･Д･)」 会わなきゃ、
　特にストレスは
　感じないのである。

　多くの場合、そんなもんだと思うが、

　小学校の時にスゲー嫌いな奴がいても、
　クラス替えで離れたらどうでも良くなった

　とか、

　中学校の時に憎しみさえ覚えた奴がいたけど、
　別の高校に進学したからどうでも良くなった

　とか。もう明日刺してやろうかとまで考えた上司なのに、別の部署に配属されたらどうでも良くなったとか。あると思うんですよ。
　そして、人間関係なんて大概はそんな程度のもので、逆に、あんなに惚れてたのに、別れて数年もしたら、顔も名前もあやふやだとか。要するに、

　物理的距離さえ取っちまえば、
　強い感情は抱かなくて済むのだ。

　(´･Д･)」 え？ もう５年も会ってないのにソイツの事が頭から離れない？

　そーゆー人は多分、心療内科とか受けた方がいいと思う。悪い意味じゃなくてね。
　実害が出てない状態なのに精神的な負担があるってのは、健全とは言い難いし。

　つまるところ、人に取ってストレスを与えるものが何かは様々だろうが、可能ならば、その対象と物理的に距離を取ってしまうと、ストレスは大きく軽減されるのである。

　(´･Д･)」 それが出来ねえから苦労してんだよ？

　ああ、うん。知ってる。

　知ってるとも。ワタクシの場合は兄弟という切っても切れぬ相手がそれだったし。
　けれども、色んな人の相談なんかを受けてきて思ってるが、多くの場合、「出来ない」ってのは「ウソ」なのである。

　今ひとつ、何故かはわからんのだが、人という生き物は、「悪い環境にいるほど、次がない」と考えるらしい。
　つまり、「今の会社の上司がストレスなんだが、今の会社を辞めたら次がないかも。次があっても今より悪い環境に違いない」みたいな事を考える。
　また、「両親のことがストレスになって苦しい。だけど、独立して家を離れると両親が悲しむだろうし」なんて、何故かストレスの対象をかばう傾向もあるのだ。多分これは共依存なんかに多い。
　それから、「こんなに不幸なボクを見て！」みたいな不幸願望があったり。

　まあ、自分の不幸に酔い痴れて、それで幸せならワタクシから何も言うことはないんですが、とりあえず、

　・今の環境を捨てて、次の環境が必ず悪くなるなんて事はない。
　・愛憎はあるだろうが、プラスの方が大きかろうと、マイナスが大きければ切る。

　この２つを、よくよく考えて欲しい。
　メリットとデメリットを比較して、デメリットの方が大きいなら当然として、メリットの方が大きかろうと、デメリットも大きいなら再考すべきなのである。
　一番わかりやすく言おう。

　必死に働いた結果として
　100万円貰えても、
　90万円奪われている状態なら、

　プラス10万円だ！

　とは思わんだろ。(´･Д･)」 数字上はそれでもな。

　だったら、必死に働かず、15万円貰えてる方がマシだと思わねえ？
　コレは金額だけの問題じゃない。肉体や時間や精神という有限なるモノにも当てはめて考えて欲しい。
　この先何年生き続ける？ そこで人生を削られ続けるのか？ そこを加味して計算し直して欲しい。
　未来はどうなるかわからない。無論、次に行けば失敗するかも知れないが、このまま進んだ方がマシなんて事もわからないのだから。

　ちなみにファイアーエムブレムは、死んだキャラクタは、特例を除いて復活しない。
　そこだけが妙にリアルだったりして、人気の要因なのかも知れない。
　とは言え、プレイヤーはひたすらリセットボタンを押しまくる事になるのだが。

　だが、人生にリセットボタンはない。
　だからこそ、本当の意味でのソーシャルディスタンスを、フィジカルディスタンスとして取ることをオススメしたい。

　でも、無理なんだと思うわ。

　ネットを見てたら、
　わざわざムカつくために、
　嫌いな相手を見てる
　人だらけだし。

　ネットこそ、嫌な相手を自由にシャットアウトできる空間なのにね。それこそソーシャルネットワークとか。

　※ この記事はすべて無料で読めますが、参考になった方は投げ銭(¥100)してくれてもええんやで？
　なお、この先には聖戦という名の醜い争いが始まりそうなFEの話しか書かれていません。