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♨︎温泉シャーク!🦈


 皆さん、こんにちは。サメ映画大好き、木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 この世の中には、ホラー映画やパニック映画とは別に、


 (´°Д°)」ゾンビ映画と、

 サメ映画が存在している。


 そう思いませんか?

 いや、ホラー映画やパニック映画とは別ジャンルとして、ゾンビ映画やサメ映画が存在していると言っても過言ではない。
 なお、ワニ映画やヘビ映画、セミ映画、殺人トマト映画、カブトガニ映画は、どっちかと言うとサメ映画と同ジャンルです。

 ちなみに、ゾンビ映画には割と一般映画として通用する面白さの作品もチラホラと存在しているのだが、


 (´・Д・)」サメ映画には、
 まったくと言っていいほど、

 (´・Д・)」一般良作がない。


 ジョーズ? ありゃ、ただの名作パニック映画だ。サメ映画じゃねえよ。

 サメ映画って言うのはね、誰にも邪魔されず、自由で、何と言うか、救われてちゃあダメなんだ。
 サメたるもの、空は飛ぶし、タコと合体するし、霊界で戦うし、地中も家の中も、電脳世界も自由に泳ぐ。それがサメなのだ。
 ワタクシはサメ映画を愛して止まないが、近頃のサメ映画はダメだ。


 サメ映画が自由じゃない。

 サメ映画なら何をしてもいい。


 その発想がもう不自由なのだ。


 いいかい? 洋ゲーRPGなどで「何もかもが自由」と言われると、多くの日本人プレイヤーは「何をしていいかわからなくなる」と言う。
 サメ映画も同じ形になっている。



 何をしてもいいから、
 クソ映画でも許されるから、
 サメ映画に逃げている。


 (´・皿・)」許すわきゃねーだろ。


 いいか? 低予算でも何でも映画が撮りたい! どうにか捻り出したアイデアで、どうにか撮影可能な内容がサメしかない! サメ映画ってのは、


 最低に不自由で、
 だからこそ
 最も自由なのだ。


 それをクソ映画しか作れない言い訳にしてる時点でサメ映画失格だ。サメ映画への愛も、サメへの愛も、映画への愛もない。

 (´°皿°)」お前の事だ!


 『令和シャーク』!


 と言う訳で、本日は日本を代表するサメ映画の座を奪えるか!?


 ♨︎温泉シャーク🦈


 のレビューを行ってみたいと思います。

 個人的にはかなり好きなんだけど酷評の嵐「ジョーズ・イン・ジャパン」
 そして、日本初の本格サメ映画「妖獣奇譚ニンジャvsシャーク」 短編からは「ダンサー・イン・ザ・シャーク」
などがある。令和シャークは認めない。

 温泉シャークは先輩サメ映画を超えられるか!?


 正直なところ、観る前は「どうせ日本人が真面目に作ったら、サメ映画でもそこそこ観られるイイ子ちゃん映画が出来ちゃうんだろ?」と言うのが想像だった。


 観た後の感想だが、

 (´・Д・)」想像の3倍は
 ちゃんとした映画だった。


 ぶっちゃけ、クラウドファンディングで、そこそこ資金も集まったし、底抜けに酷い映画を撮る才能が乏しい日本人である。そこそこ観られる映画が作られるんだろうな、と思っていたが、


 (´・Д・)」ちゃんと
 映画になってました。


 率直に言って、


 (´・Д・)」わざとチープに
 作ってる部分があざとくて
 ちょっと引っ掛かる。


 サメ映画たるもの、映画の体裁を整えるためだけに、何の意味もなく「歩いてるだけ」のシーン(サメ映画業界用語でシャーク稼ぎ〔尺稼ぎ〕と言います)があって然るべきなのだが、むしろ、アレもやりたいコレもやりたいが詰まってて、シャーク(尺)が足りないぐらいである。

 いや、確かに、予算が潤沢とは言えないだろう。
 バカバカしいながらも練り込まれた設定には感心するし、正直なところ、


 (´・Д・)」まともな映画を
 作れる人が、売名のために
 サメ映画を利用したんじゃないの?


 とさえ思えるぐらいには良く出来た映画だった。いや、荒唐無稽な設定やチープな絵面には間違いないんだけど、シーンが繋がってない、とか物語が繋がってないなんて事はなく、全体はちゃんと「映画になってる」のよね。

 じゃあ、ちゃんとしてる点が鼻に付くかと言うとそんな事はなく、ちゃんと面白い。
 何と言うか、タランティーノみたいに、一級の予算をかけて本気でB級映画を撮るんじゃなく、三級の予算で一級の映画を撮りに行くのでもなく、


 二級の予算で、
 B級映画のナリをした
 面白い映画を
 撮ろうとしてる。


 そーゆー気概を感じられる良作でした。はい。

 さて。今回、この温泉シャークを観たのは単館上映系の劇場だったのだが、夏という事もあってか、


 (´・Д・)」予告が
 ホラー映画だらけ。


 ワタクシはホラー映画も好きなのでウエルカムなのだが、夏という事もあってか、観客に「子供」がいたのである。
 小学校低学年ぐらいの男の子か?(後ろの席だったので声しか聞いてない)が、父親と一緒に来ている模様。
 なので、ホラーの予告で怖いシーンが出てくるたびに、「大丈夫か?」「目を閉じてなさい」という父親の忠告がある。
 まあ、サメ映画に怖いシーンはないので、本編中は割と静かだったんですが。ええ。

 とは言え子供なので、ついうっかり喋ってしまって父親に窘められたりする様子が音として、映画のコメンタリーのように、時折だけ聞こえてくる。


 うん。悪くない。


 映画ってのは、豊かで、静かで、独りで、誰にも邪魔されず、自由で、何と言うか救われてなきゃあダメなんだ。

 だけど、映画館ってのはそうじゃない。


 同じ映画を観てる、観客の息づかいも、映画の一部なんだよ。


 マナーの悪いクソ客じゃない。

 ワクワクした気持ちで映画を観てる男のコが、思わず喋っちゃうなんてのは、映画館の楽しさのひとつなんだよ。


 そう思う。

 それは素敵な事なんだ。


 そう思っているうちに、映画がラストシーンを迎えた。

 うん。いい映画だった。面白かったよ。そう思った瞬間、後ろにいた小学生が、




 (・∇・)9m 「マッチョ」



 って呟いた所為で、全部持っていかれた。

 残念ながら、「温泉シャーク」の面白さを、小学生の呟きが凌駕してしまった。

 
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 なお、この先には小学生の呟きの後に起きた事件についてしか書かれてません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。