シン・覆面ライター!
皆さん、こんにちは。デザインは旧アマゾンが好き。トモダチ! 木賃ふくよし(芸名)です。
さて。ここの所、このnoteで料理系の記事を書くと読む人が増えるんですけど、
(´・Д・)」 日本は平和だな、オイ。
そんな訳で、先日バズったアレとかソレの話で、書き損ねている話を追記したいと思います。
アレ。
ソレ。
要は、飲食店の取材で、提供された料理を食わねえ記者が一定数いるって話だが、ぶっちゃけ、これまでの話としては「食べてない側の言い分」ってのが少々足りてない。コレはフェアではないかも知れない。まあ、今回コレを記事にしたのは「フェアではない」のと「読者が増える」のと「話のオチが出来たから」なんですが。
まず、食べてない側の意見として、そりゃしゃーないわ。ってのがコレ。
「食べられない料理である」
どうせ食わねえんだったら、味付けなんていらねぇよな!とか、
料理代も払わねぇんだったら、食わせる気もねぇよ!とか、
綺麗に撮って欲しいから、味なんて度外視でデコりました!ってパターンである。
これ、食べると思ってなかったから味付けしてないってのがあり(ワタクシは後で自分で食うし、味付けしないと段取りを間違えやすいから味付けしてたけど)、それを食べようって記者がいたら「待って食べないで!?」となる。
特にケーキなどの甘味なんかに多いに多い。どうしても綺麗に撮影しようとすると、時間が必要となる。料理のコンディションが長時間維持できる訳がないのだ。
いや、ケーキなんて簡単に崩れないよ? とお思いの方もいるだろうが、色んな角度から何枚も撮影する。単品でそれぞれ撮影したり、集合写真でもう一度、なんて色々やってると、1品3分で3品。約10分が必要。
買って来たケーキを10分も常温に放置してみな。
クリームやチョコレートのテンパリングが汗をかくのである。
美しく飾られたソースはタレるし、アイスクリームやジェラートなんかのデザートなら溶けてしまう。
トロトロしてると飾られたミントなんて変色しちまうのだ。
ピザの上のバジルとか、熱で黒くなる。湯気はなくなるし、スープのクルトンは沈むし、コーヒーに渦巻くクリームも混ざり合う。
これらを防ぐ方法は、料理人やらカメラマンが知っている。
湯気は近くで煙草に火を着けたり、ソースはカラメルかよ!ってぐらいの濃度にすればタレない。
クリームがコーヒーの上に浮く訳もなく、木工用ボンドを垂らしたりする。
そりゃ食われても困るし、食えても食って欲しくない状態なのだ。
また、撮影に使用され、時間の経過した料理なんか、妙な細工をしてなくても、食べて欲しくないから下げる、という料理人もいる。
そう言った諸々の事情があるので、「食えないのも仕方ない」のが現実だ。この辺はどっちが悪いかってーと難しい部分はあるだろう。
中には「料理代も支払ったけど食わせてもらえなかった」なんて記者さんの証言もある。
ただ、取材は事前に打ち合わせがあるのだ。大概の場合は電話で日時を打ち合わせる。
じゃ、
なんでこの時に、
料理代が出るのか出ないのか、
料理に細工が必要か否か、
記者が食べるのか食べないのか、
そーゆー打ち合わせをしないんだ?
って話になるので、問題はその辺だと思うのである。
ちなみにうちの場合はほとんど、「取材用の宣材を提供していただくという形になるので、料理代金は出ません」という取り決めはあった。
他所がどうなのかは知らないが、だとしたら別に、店側が料理を取り下げても問題はないと思うのである。ウチとしては食って欲しいけどね。
繰り返すが、ワタクシは安い広告費だと思ってるので、料理代が出なくても気にしてないし、残った料理は自分で食うから何も問題視してない。
続いて、
覆面調査員が食ってるから、
ライターが食ってなくても問題ないんだよ!
って意見である。
うん。知ってたけど、この意見は聞きたくなかったね。
だって、ライターさんが直接食ってないんでしょ? 又聞きで書いてるとしたら、そんなのネットのグルメ記事をテキトーに拾ったって変わらないじゃないの。
別に、ワタクシはグルメ記事なんてそんなので構わないと思ってるが、誠実さがそこにあるのかって話をしてる訳で、調査員が食ってるから問題ないって発言こそ、誠意のなさだと思う。
実際、ライターさんが直接食べに来たケースもある。しかし、それはどちらかと言うと取材後にプライベートで来るケースが多く、記事には関係ない。
中には、ライターさんが黙って来店し、会計時に「〇〇の記者なのですが、取材させてもらってもいいですか?」という申し出があったりもした。
記憶だと、ライターが名乗り出たケースが1件か2件。そのうち1人は確実に、「取材に来たライターとは別人」だった。
あと、挙動が変なので探りを入れたら記者だとゲロったのが1件。これも取材は別の人が来た。それから、記者だとは言わなかったけど、多分記者だったケースが1件。これも取材とは別の人が来たから真偽は不明。
そもそも、なんでその店を取材しに来たの? って話がある。
調査員や記者が来てなきゃ、なぜ店を紹介しようとしたのか。
これも言いたかないが、話題になったからに過ぎない。
中には編集長が食べて美味かったから、ってケースもあったりするが、大半は雑誌Aが取り上げたので、雑誌BもCもそれに続く。そーゆーモンである。
ワタクシは雑誌記者をした経験はないが、記者さんにそう聞いた。それが全てではなかろうが、そーゆー例は確実に存在するって事だ。
んで、覆面調査員が食ってるから!
って意見を聞きたくなかった一番の理由を言わせてもらうと、
食べ物の記者が
食べ物を粗末に
扱ったって点を
非難されてる
って事に気付いて?
記者が語るに落ちてどうすんのよ? と。
あと、それから覆面調査員がいるんだ!! なんてのもアテになんないよ? だって、ライターが覆面で食う予算が出てるなら、そもそも
取材スケジュールから見直せ
って話ですし、それだけ予算が潤沢なら、「撮影用」と「食べる用」の2つを注文しろよ、って話になりますから。ええ。
無論、覆面調査員がいる事は事実だ。
ワタクシの周囲で1人、ネット上の情報で1人、
バイトでやってたから。
(´・Д・)」 ええ。バイトで。
全っ然、記者じゃねえ。
しかも、チェックシートに50項目ぐらいの面倒なアンケートに答えなきゃダメ。
例)テーブルについて注文を聞きに来るまで何秒?
例)注文から最初の料理が届くまで何秒?
例)トイレクリーニングは実施されているか?
こんなのを全部埋めなければならず、不備があると、料理代とバイト代が出ない。調査員だとバレてもバイト代が出ない。
実際調べてみたら、そーゆーバイトはあり、タダ飯を食えるなら悪くないかとも考えたけど、店を騙くらかすようなコソコソしたやり口も気に入らないし、
無職なので、
後払いだと
金が足りない。
って理由でやらなかった。(前述の知人に誘われた)
元手がないと開始できない仕事なんて、、、。
まあ、そんな訳で、どうにか記事になる程度の密度と長さになったので、そろそろ本日のオチとさせてもらおう。
ワタクシ的には、黒板を書いた時点でこの話は終わっていた。だから、特に続けるつもりはなかったのである。
無論、反響があったりクソリプがあったりしたから記事にした、という部分もあるが、基本的には同じ話を繰り返すとか、ウケたネタをしがむのは過去の栄光にすがる感じがして好きじゃないのだ。
だが、未だにチョロチョロとご意見が届いたり、触れずにいた話があったりしたのでネタが貯まったのが、もう一度ネタにした理由である。
中でも一番のトリガーとなったのは、オチとなる以下のメッセージ(料理ネタを続けた時に届いた奴)である。
(´・∀・)」 こーゆーの好き。
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なお、この先にはグルメ誌に対する本音を書いてます。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。