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『アフリカン・カンフー・ナチス』


 皆さん、こんにちは。影蛇拳の使い手、、、ではありません。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 邪影拳ではなく、影蛇拳ですよレイジングストーム!

 そんな訳でワタクシ、本日、遅ればせながら、観てしまいました。

 『アフリカン・カンフー・ナチス』


 ドイツ、日本、そしてガーナの三国合作であり、2021年を代表するワールドワイドなアクション映画である事は間違いありません。
 何と言っても、アフリカンカンフーナチスですからね!

 あらすじは、タイトルでわかるように、アフリカンでカンフーでナチスなんですが、正確にはアフリカン・空手・ナチスと呼ぶべきかも知れません。
 ちょっと何言ってるのかわからない人が出てきそうなので、ここは敢えて、あらすじを紹介したいと思います。

 第二次世界大戦は、ヒトラーの死とナチスの崩壊によって幕を閉じたかと思われた。
 だが、ヒトラーゲーリング(何故か黒人)、そして東條英機は秘密裏にガーナへと亡命。
 その際にポンコツのイタリアは見捨てられた。
 ヒトラーと東條英機は、呪いの力によってガーナ人を洗脳し、ガーナアーリア人として、その勢力を盤石のものとしたのだった。
 洗脳されたガーナアーリア人たちは、呪いと、東條英機直伝の空手で、恐るべき兵士へと改造されていったのだ。
 ヒトラーはライヒ帝国と大日本帝国の復活を遂げるため、その実力を知らしめるため、

 武術トーナメントを開催しようと目論んでいた。

 ガーナ人の青年アデーは、親友アカンテとともに謎のカンフー「影蛇拳」を学ぶ身だったが、突如襲ってきたヒトラー達によって、師を殺され、道場を潰され、2本の指を失い、そして、恋人まで奪われたのだった。

 復讐の鬼となったアデーは、謎のカンフー「酔拳」マスターと出会い、教えを請い、厳しい修行に耐え、そして、武術トーナメントへの出場を決める。

 だが、出場者の中には、同じく復讐鬼と化したアカンテの姿があった、、、!!


 (´・Д・)」 あれ、、、?
 案外ちゃんとストーリーがある?


 てか、コレ、

 ちゃんと映画になってる、、、!?


 映画なのに「ちゃんと映画になってる」とはどういう事かと言うと、ワタクシは色んな意味でクソ映画が大好きなので、

 映画の体裁にさえなっていない
 酷い映画を割とたくさん観てきたのだ。


 それらに比べると、ちゃんと映画になってる。まあ、一番わかりやすく言うと、

 (´・Д・)」 見るに耐える映像だ。


 今時、大学生でももう少しまともな映画を作れるわ、ってぐらい酷い邦画や、高校生でもまだマシな映像が撮れるんじゃね? ってクソ映画や、中学生の文化祭でもコレよりマシってサメ映画を何度も経験してると、

 (´・Д・)」 フツーに見られるレベル以上。


 ちなみに、クソ映画ってのはむしろ、「映像がまともだと、それが余計にムカつく」という現象に出くわしたりするが、このアフリカン・カンフー・ナチスは、普通に飽きたりムカついたりせずに観られてしまう。

 いや、ぶっちゃけ期待値が低過ぎた(-40点ぐらいの予想)から、その反動で、割とフツーに観られてしまうのだ。
 てか、それを抜きにしても60点ぐらい取れるレベルで、フツーに観られる。

 それだけではない。かなり魅力的な要素もあるので、下手な邦画や米国量産B級映画より面白いのである。てか、量産型香港カンフー映画よりは楽しめるため、タイトルの割に、意外と視聴者を選ばない、ハードルが低い映画だ。
 そして、立派なクソ映画要素も満載なので、クソ映画マニアな人でも充分に楽しめる。

 まず、この映画の監督は、あのMCUでウィンター・ソルジャーことバッキーを演じた

 セバスチャン・スタン


 と、よく似た名前のセバスチャン・スタインさん。

 
 日本在住のドイツ人です。セバスチャン・スタンとは無関係です。二日酔いの頭でアフリカン・カンフー・ナチスの脚本を考えたらしい。
 また、映画の中ではあんまり似せる気がないヒトラーを演じている。(※喋り方や仕草は結構似てる)
 なお、東條英機を演じたのは監督の友人の日本人らしい。

 

 制作費はなんと200~300万円ぐらいとの事で、


 (´°Д°)」 たったそれだけで
 こんな映画が作れるの!?


 と度肝を抜かれる事だろう。(「カメラを止めるな」が300万円らしい)

 ちなみに、この映画のアクションは割と本気で凄い。主要人物はガーナのアクションスターを起用したらしいが、コイツら人間か? ってレベルのアクションを平然とやってのける。

 所々にまだ洗練されてない箇所は見受けられるものの、ハウリッドや香港で1年も鍛えたら、超一流の世界的アクション・スタントをこなせるレベル。
 その規格外な肉体能力もさる事ながら、ヤバいのはアクション・センスだろう。

 この映画には中国拳法っぽいけど中国拳法じゃない、偽カンフーが出まくる。
 しかし、これらのアクションはすべて、役者さんたちが、

 カンフー映画を観て覚えたらしいのだ。



 (´°Д°)」 見様見真似で
 こんなに動けんの…?


 そして、肉体美がヤバい。ガーナ人の鍛え上げられた筋肉が、マジでヤバい。
 割と一瞬しか出てこない「モンゴリアン」は、胸筋が凄すぎて、

 (´°Д°)」 何カップ?


 って聞きたくなる巨乳である。

 (´°Д°)」 月曜日のたわわ級…


 他にも、音楽がフツーにカッコイイとか、音楽が場面に合ってないとか、音楽がカッコいいんだけど、歌詞が「カンフー!カンフー!」ってうるさいとか、ゲーリングが何故か黒人だとか、エヴァ・ブラウン(ヒトラーが自決の直前に結婚した妻)ネタは駄目過ぎるだろとか、黒人さんは原色の派手な服が似合うよな、とか見所満載なのである。

 そして最もヤバいのが、

 日本語吹替版の豪華声優陣である。


 主人公は、これまで色んなヒーローを演じ、カンフー映画としてはサモハン・キンポー役で知られる

 水島裕!


 対する鋼輪拳の使い手ゲーリング(なぜか黒人)の声を務めるのは、

 天龍源一郎。



 (´°Д°)」 なんでやねん。


 しかも吹替版なのに、天龍の台詞だけは字幕が入ってくれる親切設計だよコンチクショウ!!

 そして宿敵アドルフ・ヒトラー(演:セバスチャン・スタイン監督)の日本語吹替は、

 セバスチャン・スタイン本人。


 監督さんがノリノリで日本語を喋ってるけど何言ってるかわかんないよ! 天龍よりこっちに字幕入れろよ!?!?

 しかも、ガーナ人は全員関西弁だし。


 (´・Д・)」 なんでやねん、、、


 そして、声優に詳しくないワタクシでも名前ぐらいは知ってる大人気声優、


 上坂すみれさんも
 出演してるぞ!!



 (´・Д・)」 ぃゃ、マジで。


 ぶっちゃけ、日本語吹替版制作費の方が、映画本体の製作費より高額なのでは?と疑うぐらいである。

 (´・Д・)」 こりゃ
 是が非でも
 観なアカンテ。


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 なお、この先にはワタクシの思うクソ映画の法則についての話が書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。