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やったねパパ!


 皆さん、こんにちは。明日はホームランだ!ってなるのは昭和の人間です。木賃もくちんふくよし(芸名)です。

 ※昔のCMのネタです。

 ええ。ワタクシ、飲食業界にいて長いのですが、よく他人の口から聞いてしまう言葉があり、それを聞くといつも少しだけ残念な気持ちになります。
 それが、


 (´・∀・`) オレ、馬鹿舌なんで。


 系の言葉である。
 「何を食っても違いがわからない」「安い方が美味いと思っちゃう」「高級な食材を美味いと思えない」的な話を聞くと、ワタクシは少し悲しい気持ちになります。
 そんな事を言っちゃうお前ら、


 (´°皿°)」 もっと
 自分の舌に
 自信を持ちやがれ!


 と。ええ。
 全くもって嘆かわしい。え? そっちの意味? え? 他にどんな意味があるの? まさか馬鹿舌を蔑むとか?


 (ヾノ・∀・`)ナイナイ ワタクシが馬鹿舌だし。


 いいですか。まず最初にコレだけは言っておきますけど、


 (´°Д°)」お前自身が
 美味いと思ったら美味い!
 マズいと思ったらマズい!


 そこに高級食材だとか高級店だとか一流シェフだとか世間の評価と一致しないなんてのは関係ない。お前がそう感じたんだからそれは事実なの。それを曲げる必要はない。そして、それを卑下する必要もない。
 たとえ100人中99人が美味いと評価したとしても、残ったお前1人がマズいと感じたのなら、それは「お前にとってはマズい」のだから、真実なのだ。
 まあ、他者に合わせて「美味い」と言うかどうかは個人の判断に任せるが、それで味覚が狂っていると言う事にはならない。マズいモンはマズいのだ。それでいい。

 で。高い食材と、安い食材を比べて、「安い方を美味いと感じた」としても、それさえ味覚音痴かどうかには関係ないのである。


 (´・Д・)」好みの問題でしかない。


 ぶっちゃけ、食べ慣れてる方が美味いと感じるのも人間なんだし。
 馬鹿舌や味覚音痴ってのは、高級食材と安価の食材の、


 (´・Д・)」区別がつかないこと。


 チョコを食ってもイチゴを食っても違いがわからないとか、砂糖と酢が同じ味だと言ったら、そりゃ味覚障害と言えるだろう。
 しかし、安い方を美味しく感じるとか、高い方を美味しく感じないなんてのは好みの問題でしかない。話がズレてるのだ。
 その「美味しい」が大多数の他人と合わなくても、それは味覚音痴ではない。
 そもそも美味しさなんて「大人」と「子供」で生理的に変化する。キミが他人より先に大人の味覚に目覚めているだけかも知れないし、他人より長く子供の味覚を楽しめているのかも知れない。それだけのこと。
 まして、育つ環境や文化で味覚は変わるし、何なら、体調や状況でも味覚は変化する。
 どっちが美味いかなんてのは味覚音痴である事とは関係がない。

 で。高級か廉価か、その味の区別がつかないってのも、そのままイコール味覚音痴って訳ではないのである。
 何故なら大半の人間は「食べ比べて当てる」なんて競技に参加した事がない。こーゆーのは慣れやコツ、知識や対策もある。つまり、舌の精度だけで競っているのではなく、知識や経験、洞察力なども含めての総合力であり、滅多に食べ比べをしない人間は不利になりがち。


 (´・Д・)」砂糖と塩で、
 味の区別がつかない。


 ここまで行くと病気だが、どっちの方が塩分が強いか、ぐらいでしか味覚は単純に計測できないのである。
 無論、料理ともなれば実際の塩分を誤魔化す方法はいくらでもあるので、それさえもアテにならない。

 要するにキミらが、自分を味覚音痴だと恥じるのは早計だと言いたいのである。そして、自分を味覚音痴だと思ってる人間の9割は味覚音痴ではない。


 (´・Д・)」残りの1割はご愁傷様。


 あと、味覚音痴じゃないけど舌の趣味が悪い奴はいるし、舌が鈍感でなきゃ繊細な舌の持ち主って訳でもないのでその点の注意は必要だし、自分は美食家だと信じてるけど、価格や情報に踊らされてる奴なんて山ほどいるし。

 ちなみにワタクシは食べ比べやテイスティングを数多くこなした上で、


 (´・∀・)」 並。


 うん。並ぐらいの舌の持ち主だと思ってる。うん。しかも、平均的に並なのではなく、上下のブレを均したら並タイプ。

 さて。そんな訳で本日の本題となる可能性のほうが大きくなるとかが、先日、長野に行った折に、信州長野限定発売のカップ麺「ホームラン軒みそ」を食べたのだが、普通に美味しいと思った訳です。
 そしたら、知人が長野に行った折に、ワタクシに「ホームラン軒みそ」を1ケースも送ってくれたのである。感謝。

 しかし、何故か、この「ホームラン軒みそ」だが、長野で食べた時よりも、京都で食べた時の方が、


 (´・∀・)」 美味しい。


 え? マズいんじゃなくて、何故か美味しい。普通はバカンス効果で、現地の方が美味しく感じるはずなのだが、家に帰ってから食った方が美味しく感じるのだ。


 (´・Д・)」なんで?


 本来はバカンス効果により、土地の空気や環境で美味しく感じたり、旅行気分で美味しく感じられたりする。しかし、そうならなかった。
 分析するに、カップ麺は家で落ち着いて食うから美味しいと感じるのかも知れない。
 また、期待値が高かったがそれほどでもないという経験から、期待値が下がり、美味しさを感じるようになった可能性もある。
 確かに、個人的な好みで、味噌ラーメンには中太麺ぐらいが合うと思っているので、割と細麺のホームラン軒の期待値は低かったのかも知れない。
 ひょっとすると、現地で買ったホームラン軒とは実際に味が違った可能性もない訳ではない。(カップ麺と言えど、生産工場やロットで味の違いがない訳ではない)

 って話をしてたら、知人2人から一斉に、

 (´∀`)(・∀・) 「「水が良いんじゃない?」」


 って突っ込まれ、


 (´°皿°)」 そんなワケあるか!
 京都の水はマズいんだよ!!


 とキレ散らかしてしまいましたが、実はその可能性はゼロではない。水が良いと言うより、京都のマズい水で作ったら美味くなるという絶妙なバランスがないとは言い切れない。

 実際、よく誤解されるが、製菓用の生卵、特にメレンゲなどに使用する白身は新鮮すぎない方が綺麗に作れたりする。そう。何でもかんでも一級品を使えば最高級品が作れる訳でもない。(近年は新鮮な白身を、一旦冷凍してから使用するようになっている)
 つまり、京都のマズい水だからこそ、美味しいホームラン軒が作れると言う説は捨て切れないのである。

 似たような所では、日本の軟水は茶葉を開かせたり、米をふっくらと炊き上げるのに向くが、コーヒーを淹れるのには向かない。
 逆に硬水は煮物に向いていたり、コツッとした米を炊くのに適していたりする。

 なので、京都のマズい水だからこそホームラン軒が美味しくなる説を完全に否定することは難しい。しかし、ワタクシは京都の水がマズいという話を力説しているので、


 (´°皿°)」 認めたくない!


 なんか悔しいので認めたくありません。はい。
 で。まぁ結局、何が言いたいのか、と言いますと、



 (´・∀・)」 全国のカップ麺でも、
 全国の美味しい水でも何でも、


 (´・∀・)b 皆さまのご支援
 お待ちいたしております!!


 って言う事である。

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 なお、この先には味噌ラーメンに欠かせない具の話しか書かれておりません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。