「煩備忘録」
僕は読書が大好きです。
物語を描いたモノならば幅広く漁っています。
特に好きなのはSFで、其の中でもディストピアを扱ったモノが好物です。
とは言え過去を振り返ると、大学生の頃は本格ミステリが好きで、高校生の頃は女流作家の恋愛小説にハマっていたと言う雑な読み方をしてました。
一応其の時其の時の読む理由も有ります。
高校の頃は恋愛経験が無かったので、恋愛とはどんなモノなのか、どう扱えば佳いのか、どうすれば結実する事が出来るのか、と言う問を小説に求めていました。大学の頃は最早恋愛小説のワンパターンさに飽きて、驚かせて呉れる様な、刺激に感電する様な、頭を捻られる様なモノへ没頭する為に小説を遣っていました。
其の後、大学後期を経た中で日々は現実に圧迫され心に籠って仕舞い、本も手に取れず護り切れず僕は落ちぶれて帰ってきました。
帰って来て最初は環境に慣れず、疾患とも付き合えず、生活に届かず、マンションで不健康な人間を過ごしていました。
勿論、この時も読書は好きだったので、本を読もうとは思ってました。しかし近所の図書館に往っても何れを読めば佳いのか判らなく(僕の交友関係に小説に詳しい人が皆無だったので、僕は無知だったのです!)一度往ったキリ通うのを止めて仕舞ってました。
そんな漆黒の様な生活の中、僕の目を醒ませる小説と出逢います。
其れが伊藤計劃先生の「ハーモニー」でした。
斬新な小説の表現力、物語の面白さ、様々な含蓄、其処に絡んでいくSF的要素。僕はスッカリ夢中に成りました。
彼の小説は出来る限り読み(夭折されたので作品は少ないのです)、彼に関係して円城塔先生にハマり、日本のSF小説にハマり、海外のSF小説に手を出し、ズブズブとSFの面白さ、そして引いては文学の面白さに沈んでいきました。
今では、毎日の様に図書館に通い、帰った後のマンションでも様々なジャンルの小説を読む程に成りました。
最近は絶版したライトノベル(其れもSFならなお宜しい)を古本で買って読む事が密かにブームです。
此処まで読んで、キット疑問に思っている人も多いんじゃ無いかと思うので御答えします。
正直な話、僕は他人の詩篇を読むのが得意では有りません。
有名どころは一応手を付けてますが、積極的に詩篇を読むのはカナリ稀です。
勿論、此れにも理由が有ります。
一つ目は、自分が他人の詩篇に影響を受けるのが怖いからです。僕はカナリの流され屋なので、他人の佳い詩篇を読んでしまうと其れに引っ張られながら作詩をして仕舞う可能性が高いのです。其れは惨めで嫌です。
二つ目は、優れた詩篇を読むと嫉妬して暴れたく成るからです。僕は詩篇に於いてはカナリの負けず嫌いです。素晴らしいと評されて、何か賞を取ったと掲げられ、現代詩の中心に居ると揶揄された詩人にシンプルに苦手意識が有るのです。其れは惨めで嫌です。
三つ目は、僕が読み込むには堪え難い詩篇が多過ぎるからです。僕の持論ですが、詩篇を書くには詩篇にする必然性を持たなければいけません。ただ伝えたい事が有るならば、其れを散文にして主張すれば佳いのです。僕には、多くの人の詩篇が、洗練されていなくて、只々、不細工な詩篇の様に感じて仕舞うのです。其れは哀しくて辛いです。
これらの理由に依り、僕は他人の多くの詩篇を拒絶して仕舞うのです。
呪縛の様な悪癖ですね。頑固で視点が狭いですね。恥ずかしい難しさですね。
だから、今後は、皆様がnote等に載せてらっしゃる詩篇を読む事に依って少しずつ認めていけたらな、と思ってます。
そんな言葉に対して面倒な僕ですが、読書の記録は始めた時期が完璧では無いですが、登録しています。其処で遣ってるのが読書メーターというサービスです。
漫画も小説も全てを含めて幅広く読んでるので、其のラインナップに僕から視ても笑ってします。
佳ければ、一緒に其れを読んで、笑って頂けたら倖いです。
其の名前は読書メーターでは味気ないので「煩備忘録」
urlは、
です。