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エッセイ

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煩先生の脳髄の詩情に富んだエッセイを纏めています。
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記事一覧

「歳を経ても穴の中で。」

怪奇現象は起こって呉れない。ズット待って準備をして居たのに。 遺された秋を澄まして、幽霊…

「有線の心。」

次々と思い返すのは、若さの中の失恋の歴史だった。 喉の底から、「自分が悪かった」「告白す…

「届かない唇に惹かれ。」

最終回の絵が美麗で首を触る。 泥の中で風を見付けて転生した。 人生で最も大切だと続いた声。…

「大彗星の雨の中。」

豚も蛙も立派だと信じているから、世は意地悪だなと訴えているのだ。 悪口大会を欠席して、言…

「僕は失敗の仔。」

アルファヴィル。 トリックスター。 当て付けで生き。 一番星を捜した。 奥二重のクラシック…

「尊さを嫌がる遺産。」

スコールの様に思い切る。 コーラで洗えば大丈夫だと。 神話を調律して萌えさせる。 液状化し…

「初恋の様な確かさ。」

聖母マリア様の仲魔に成りたかった。 僕の生活はトーストを背負った猫みたいだ。 自分の部屋の床に出来た聖痕がささくれ立ってる。 ゴッドガンダムみたいに生きたかったのに。 習作で遺作で意欲作で失敗作だった。 抜刀しても誰を傷付ける事も叶わない。 ベルゼブブは無人島で少年達を殺し過ぎてる。 女の子の無精髭を撫でながら大丈夫だと言いたい。 神童の事を知らない方が健康に生きていける。 三角の文章に現を抜かしても仕方無い。 言葉の意味に頼り切って詩篇を書く事に情けなさを感じる。 誰彼

「起きてる夢は奪うモノ。」

再校する度に、読者を裏切った気持ちに成る。 詩篇に同じ単語を遣う度に、読者の飽きを感じる…

「逢えない様に始まる。」

僕の型を観ないで。 forget me notと言う存在は其れだけで十分価値の有る尊い行為だと説いて。…

「ラプチャーの他人。」

若さって口付けのフリみたいだ。 其の我慢に全ての欲求が篭って居る。 背中を押されて轢かれた…

「脳足りんの機雷。」

最近はズット仏像を造る曲を聴いては泪ぐんでいる。 一方通行の友達は平和の極論達に夢中に成…

「頭が弱くても、朝は睡くて。」

僕は何一つ理解する事も出来ない造りをしたラヴマシーンなのだ。 要は、くるくるパーに成った…

「夜浮上する潜水艦の如く。」

僕の真っ白なチョークで横断歩道を道路に描いたら、次々と渡る為に現れた人の群れに、高齢ドラ…

「御洒落の横好き。」

最近は、「ハラ」の処女受胎が加速されている。 しかも、品種を改善しながら、無尽蔵に増殖されていて。 蜘蛛の巣と成った此の世界では、透明な傘の窃盗くらい、残虐非道で言語道断の脳髄の迷子を、詩篇に乗せて漫画に描いて唄に唄って承認しようとしている。 今日も活動家のトマトスープを飲みながら、祈りの場で行われたミュージックフェスを眺めている。勿論、座り込みの出来るスペースに座りながら。 そして最早、其れ等と闇バイトの区別さえ殆ど付かなく成っているのだ。 雨の日は、濡れた犬みたいな靴で