最近の若い子

 こんにちは。最近の若い子です。

 私の職場の社長は、若い頃から努力を惜しまず、世界中の業界の人から認められ、成功を収めました。店に来るお客さんも、各業界で努力してきて上り詰めた、昭和のエリート達ばかり。
 私たちに聞こえる場所で、いつも最近の若い子の話題を楽しそうにしています。

 彼らによると、最近の若い子は忍耐と努力を知らないそうです。
 彼らの語る、古き良き時代はもう残っていないそうです。

 実際に成功した人の言うことには、説得力があります。本当に努力を重ねてきたのだろうし、数えきれないほどの我慢もしてきたのだろうと思います。
 本当に努力してきた人にとって、他人の努力など、小さなものに見えるはずです。

 それを分かっているからこそ、最近の若い子はの話題を聞かされるのはしんどい。
 どれだけ努力していると感じても、生まれたのが遅かったという理由で、それは努力とは言えなくなる。そもそも、こんな時代に生まれて、法に守られていては頑張れないのだから、この子達も被害者だなんて言われたらもう何も言い返す言葉はありません。

 仕事は、頑張れば頑張るほどおもしろい。私はそう感じています。
 しかし、大人達に何を言われようと、時代で括られて測られているのだから、それ以上反抗のしようもありません。 
 それでも私は、これだけは言いたい。

 あなた方のように、一生懸命に努力をして、寝る間も惜しんで働き、厳しい叱責に耐えて成長する。そしていつか、花が開く。
 そんな人生を望みたいということです。

 最近の若い子は、それを望んではいけないのでしょうか。効率的で保守的な態度でいなければならない
 はなから諦められていては、それを口にすることすら許されない気がするのです。

 どうか、過保護はやめていただけないものだろうか。

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