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最新で最高の一曲『アカシア』ーBUMP OF CHICKEN の歌詞考察①ー

※全編歌詞解説はしません。
※解説の決定版ということではなく、こういう聴き方もあるよという提案としてご覧下さい。

「アカシア」ってどんな曲…??【概説】

2020年9月29日に配信開始されたBUMP OF CHICKEN (以下、BUMP)の新曲「アカシア」。ポケモンとのコラボMVも発表され、リリースからすぐさまBUMPファン内外で話題となりました。

どのくらいタイアップを意識した作詞、作曲になっているかは製作側のみぞ知るところですが、冒険の始まりを思わせるサウンドから入り、ジムやリーグでの熱いバトルを連想させるサビへと続く本曲は聴く人の心へ、誰もが経験した情熱の時間を再燃させる出来になっています。

「アカシア 」をどう聴くか【考察の手がかり】

さて、今回注目したいのがこの曲を誰の視点で見るかということです。BUMPの曲は「君」と「僕」のふたりが登場人物になることが多く、この曲も例外ではありません。
ポケモンとのコラボということでその世界観に照らして考察をしていきます。

MVを見たときに目につくのは主人公であるトレーナーと対峙する他のトレーナー(旅の仲間やライバルなど)、ジムリーダーやチャンピオン、そして博士たち……。

ですが、もちろん忘れてはいけないのは「相棒」であるポケモンの存在です。

主人公とポケモンの立場を「君」と「僕」に置き換えることによって「アカシア」の世界が拡がります。

この曲の「君」と「僕」とは【考察】

ではどちらが「君」で「僕」なのかーー。

以下のような歌詞があります。

君の一歩は僕より遠い 間違いなく君の凄いところ
足跡は僕の方が多い 間違いなく僕の凄いところ

僕の歩幅は君よりも小さいけど、同じ距離を歩いているから足跡は僕の方が多い。
人間でも歩幅はそれぞれですが、代表的に「相棒」に位置づけられるポケモンであるいわゆる御三家やピカチュウ、イーブイは主人公よりも小さく歩幅も小さい(更に四足歩行のこともある)ため、この唄では「僕」=「相棒のポケモン」と捉えて聴くことができます。

次のような歌詞もあります。

転んだら手を貸してもらうよりも 優しい言葉を選んでもらうよりも
隣で信じて欲しいんだ どこまでも一緒に行けると

手を貸すことも優しい言葉をかけることも本来悪いことではないですが、ここではあえてそれをしないことで単なる仲間ではなく、同じ目線に立つ気の置けない相棒としての距離感が表されているように思えます。

【結論】一緒に旅を続けてきた相棒であるポケモンから見た目線で聴いてみる


以上のような事を頭において聴き直してみると新たな味わいがあるかもしれません。
もし1番だけ聴いて満足しているひとがいるなら是非とも最後まで聴いてみてくださいね。

言葉を介さずとも心は通じあっているそんなふたりの冒険を称賛するような歓声が唄を聴いたあともいつまでもあなたの中に鳴り響くに違いありません。

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