「無事に帰るまでが遠足」

こんにちは。Kateです。
4年ぶりの渡欧出張から無事、自宅へ戻ってリラックスしています。どうにも体が動かず14時間くらい寝てしまいました…。

今日お届けする1曲は、ジョー・パスのLil' Dailin'です。今日も一日がもうすぐ終わります、のーんびりとお聴きいただけたら。

さて…
前の投稿に書きましたが、ロンドン滞在中に38度近い発熱に見舞われました。
まさかコロナ、インフル…そうなると延泊は、フライトの取り直しは、帰国後夫の仕事への影響が…と、頭をよぎりました。

けれどラッキーなことに、翌日午後には平熱に戻り、コロナ・インフル疑惑はなくなりました。風邪か、あるいは大変だった出張準備のあおりか、現地で続いた緊張感から過労か…。

食べ物もろくに喉を通らず、大好きなイギリス料理も今回はお預け。あとは予定変更なく無事に帰国できたらいいか…と思ったのですが、帰国前最後の2日間は体も戻ってきて、少し予定を挽回できました。

実を言いますと今回の海外出張にはいろんな心配事がありました。その最大のものは「夫の健康状態」。この数年仕事が立て込んでおり、さすがに夫も過労からいくつかの病気をしてしまい、果たして無事に出張し、予定をこなして帰って来られるのか。今回ばかりは不安でたまりませんでした。

それで海外旅行傷害保険を調べた時に、最近は旅行キャンセルの補償が特約でつけられる商品があることを知りました。これを掛けておけば万一夫が旅行直前に倒れたとしても、キャンセルにまつわる高額な旅行代金が戻って来る…。

よくよく検討してみましたが、結局は夫の持病が現地で悪化しても補償が受けられる、手厚い傷害保険を申込み、キャンセル特約はつけませんでした。そして今回は何も保険のお世話にならずに済みました。やれやれ…。でも、その代わりにというか、懸念していなかった自分が倒れることになるとは。まあそれでも、救急に駆け込むほどの重病でもなく済んだのは幸運なことでした。

そして帰路便のJALでは、エコノミーなのかと目を疑う量の、美味しい機内食に夫と舌鼓。ちゃんとごはん一人前を食べられる回復を見せた自分にありがとう!という気持ちでした。

皆さん、せっかく国内や海外に旅行に行かれるなら、あらかじめ楽しみに立てられた予定をすべて満了することが一番で、いやむしろできて当たり前で。できなかったことはひどく心残りになったり、落ち込んだりされた経験もおありではないでしょうか。

今回の出張で私が強く感じたことは、悪いことが起きたとしてもその損害が最小に収まるならば、それが一番の幸運だなということなんです。

私は発熱しお腹を壊したことで、何日も滞在先を出ずに養生するハメになりましたが、それでも帰路予定を変えることなく元気に乗り切れました。それは、当初予定にこだわらずに諦めて静養に徹したことが功を奏したのです。そして、夫も予定を変更して私の看病に来てくれたことで、仕事に大きく影響があったのですが、ふたりで話し合い協力して、帰国日までになんとかリカバリーできました。

イギリスでは到着の何日か前にストームと呼ばれる、台風のような爆弾的な低気圧の影響で交通がかなり混乱したり、東京では月曜に積雪もあり、空の便に影響があったのかもしれませんが、そうしたことも我々の旅程には全く影響しませんでした。また、イギリス国内では、鉄道がストライキや大幅間引き運行を行っており、我々の仕事にもかなり影響がありましたが工夫して何とか乗り切りました。

2人で無事に、元気に帰国する。そのことが一番大切なことだと気づかされました。もはや我々自身が努力するだけでなく、天候不順や交通機関の動向といった、コントロールできかねる色んな事情がすべてピタリと噛み合って初めて、「無事帰国」ということに結実したんだな〜と。

ロンドンには最新情報収集など協力してくれる友人もいました。ホントは会ってお茶するつもりが叶わなかったけど…。多くの方に支えられて、我々の出張がうまくいきました。「無事」って地味な響きかもだけど、日常の無事を守るために世界じゅうのたくさんの方が従事されているんだろうなって、そんなことを考えさせられたのは有意義な旅でした。

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