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洞爺3泊4日保養の旅 #1

洞爺は何度行っても魅力が尽きない。
意図せず毎回違うルートを通っているから、というのはあると思う。
初めては支笏湖、美笛経由で。
2度目は道南をぐるっと周った帰りに。
3度目は中山峠を超えて。
4度目は徳舜瞥でキャンプをしたあとに。

今回はどのルートで行こうかな、白老側からホロホロ峠を越えて行こうか、登別側からオロフレ峠を越えていこうか。はたまた初心に帰って美笛から行くか。
どの道を通って行くか、そればっかり考えて着いてからのことはいつもノープラン。
いつもそんな自転車旅だが、洞爺こそ、それでいいのだ。
とりあえず行けば最高の景色があって、走ってみたい道があって、出迎えてくれる友達がいる。
何をするかなんてその場に行けば、勝手に思い付く、やりたいことがキリがないほど溢れてくるのだ。

ルート選択、だいたい決まるのは前日の夜なのだが、走ってる途中に思い立って変更することもある。
そんな自由が許されるのが「ひとり自転車旅」の魅力だと思う。
夜中まで地図を見てわくわくしながら寝落ち。
そして、初めてやらかした寝坊。
「洞爺は近所」という油断が招いた結果である。
急ぎ道南バスの時刻表を確認し、卒なく予約。すすきのの乗り場へ。
10分程度で輪行バッグに愛車をしまい、バスの到着を待つ。
意図せず「はじめての往路輪行だなー」と思いつつ、9月の十勝旅で膝を酷使してしまったので、今回は保養の旅にしようと心に決める。
※十勝旅については別途記録する。

ペダルまでちゃんとしまいましょう。

バスに乗り中山峠を越えてあっという間に洞爺湖へ。
普段自転車で越えているので、下りの景色をじっくり見る機会はなかなか貴重。
自転車で何度も通った道も、たまにバスや電車で通ると新しい発見があって良い。
何度も通って慣れてきた道も、バスの車窓から気付くことがあれば次回また新鮮な気持ちで走れるのだ。


この自転車乗ってみたい。

乗車から2時間半ほどで「とうや水の駅」到着。
道南バスの運転手さんはとても親切な対応。
自転車乗りなら共感してくれる人は多いと思うが、荷物で「自転車がある」と伝えると若干嫌な顔をされることが多い。
しかし、道南バスの方々はそんなことなく、丁寧に対応してくれる。本当にありがたい。

ちょうどお昼過ぎの時間だったのでさっそくぶらぶらとランチのお店を探す。
せっかくなので「Re:TOYA Project」のMAPに載っているお店「MITTSU」へ。
ランチプレートは地元食材ばかりを使っているとのこと。
洞爺って長芋も美味しいんだなぁ。シャキシャキ。

カレーピカタ付き。

ランチを食べてお店を出ると若干曇っていた空はすっかり晴れ、暖かい日差しで湖面がキラキラと。
こんな景色、思わず愛車の写真、撮っちゃう。
洞爺湖はどこからみてもそれぞれの良さがある。
そろそろ中島の形でどこから撮った写真か分かる気がする。


愛車もキラキラ。

愛車のキメ写真を撮り終えたら、おやつタイム。
6月にも行ったyucanaへ。
目当てはそう、「キャロットケーキ」
大塚製薬のカロリーメイトで一番好きなのがキャロット味な私にとって、頼まざるを得ないメニュー。
※キャロット味はもう廃盤(つらい)
お店に入るとピーク帯を乗り切った様子のゆかさんが出迎えてくれた。キャロットケーキは、もちろん美味しかった。
自転車旅の補給、このケーキだったらちゃんとサボらず食べるだろうなと思った。もう一切れ行きたいところを我慢してお店を後にする。


ケーキははじっこがすき。

近くでスタンプラリーが出来そうなお店を探すとどうやらパン屋さんがあるらしい。
ラムトーヤでドライトマトのパンをゲット。
素材生かしてる系のパン好きにはたまらないパンだらけ。明日の朝ごはんはこの瞬間に決定。

そのまま近くのtoitaへ。
スパイスカレーの粉があったのでCURRY CAMP参加を見越して購入。
※こちらについても別途記録予定。
普段平日に来ることが多く、洞爺に土日に来たのは初めてで見たことない賑わいに少し驚く。
そっか、ここ観光地だった。
そんなことを思いつつ、雑貨好きとしては行かずにはいられないキトリンゴで一目惚れした鍵とカンカンを買う。
(カンカン通じる?)

かわいい…。

おなかいっぱいだし、もうまっすぐ温泉街行くかと再び走り出す。
紅葉の季節、時々ある真っ赤な木を見る度に「愛車と写真撮るかな」と思い付くも、早々脚は止まらないのだ。
とにかく前へ進みたすぎて旅の写真が少なすぎるという去年の反省点を思い出す。
撮ろう、今回こそ。でも降りたくない。止まりたくない。ブレブレ写真ばかりが写真フォルダに収められていく。

6月に泊まった月の光キャンプ場がある月浦を通る。
前回は湖畔沿いじゃなく230号線を通ったのだが、その時に見つけた「gla-gla」の存在を思い出す。
自転車旅なのでガラス製のものは買えないなと思っていたが、せっかくなので行ってみることに。
湖畔側から行くとけっこうな勾配の坂だが、往路輪行で脚は有り余っているため、楽しく上る。
お店に入ると素敵な作品がたくさん。無色のガラス製品とは、何でこんなにも心が躍るんだろうな。
自転車旅故、gla-glaで買い物はできないかなと思っていたが、なんとガラスで実印を作ることができるらしい。
好きな形のガラスを選んで名前を彫ってもらい、1か月後くらいにおうちに届くとのことだったので、ウッキウキで購入。
届くのが楽しみだ。

珈琲いただきました。グラス素敵…!

今度こそ温泉街へ。
月浦〜温泉街の湖畔沿いに、個人的に好きでここだけは思わず立ち止まってしまう中島フォトスポットがある。
一瞬だけぽっかりと木々が途切れる絶景ポイントがあるのだ。
特に建物があるわけじゃない、看板が立ってるわけでもない。そういう場所を見つける度に自分が潤うような満たされるような感覚になる。
その感覚を求めることが、自転車に乗る理由のひとつなのかもしれない。

美しい。

月浦を出て20分ほどであっという間に温泉街。
洞爺の拠点、ZERO DAYへ。おニューのスマホに夢中なももさんを盗撮して店内へ。
ナチュラルに「おかえり」と言ってくれるももさん。
今年3度目だもんな、こりゃたしかに「ただいま」だなあ。
タロウさんはどうやら夕飯の仕込み中らしい。
話もそこそこに、今回の宿「ポンコタン」にチェックイン。
社員寮として使われていた建物を改装してゲストハウスにしたとのこと。内装の素朴な雰囲気もお部屋の清潔感も、けいこさんの人柄もとても素敵。来年以降もキャンプしない時はポンコタンに泊まることになりそう。

雑貨も買える。

夕飯はお誘いいただきタコスパーティーに参加。
ももさん、タロウさんとともに、豊浦のあゆみさんのお宅にお邪魔して本場のタコス作り。
3人ともメキシコに行ったことがあるそうで、その時に食べたタコスの味の再現を目論んでいた。
本場どころか人生でまともにタコスを食べたことがないわたし。聞き慣れない横文字が飛び交う中、焼きたての生地で作ったタコスを食す。
美味い!
アボカド苦手、パクチー食えない宣言してたわたしでしたが、これは美味しい!まさかの苦手克服!

3枚でおなかいっぱい。


ライム?はかければかけるほど美味いな…。
タコスを食べながら、次はこうしようとか、タコス屋さんやるならどうとか、あーでもないこーでもないという会話が途切れない。
思い付いたことを自由に話せるって、良い。
生きているとどうしたって、思い付いたまま話せないことってある。
伝わるように、誤解が無いように、言葉を梱包したり、棘を削ぎ落としたり、意識的にも無意識的にも、そういうことってかなりある。
そういうストレスからも勝手に解放されていた会でした。
あと、こんなに海外行きたい欲が湧いたのは人生初。3人の会話、ずっとわくわくしながら聞いてた。

中盤以降、タロウさんが作ったという生地をひたすら伸ばす係になっていたが、これがまた楽しいのだ。
けっこう無心になれる系の作業は好き。
このあたりもまた、自転車にハマった理由のひとつだと思う。
次、参加させてもらう時はKALDIでタコスに合いそうなもの買っていこう。

この日以来、「メキシコ」と書かれた調味料が目につくようになったのは言うまでもない。


#2へつづく


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