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お祭りと人財育成。

多くの企業や組織が抱える人財育成の悩み。その解決策は意外にも身近な地域の「お祭り」にあるのではないかとにらんでいます。「子ども」や「若者」が主役となり、年齢と共に役割を変えながら次世代を育んでいく、世代間継承されていく仕組みがあるのではと。

今、多くの企業や組織の抱える課題は、「ピラミッド型」の組織構造から引き起こされているのではないかと思っています。役割が固定化されやすく、役職を得ることや給与が上がること以外のゴールが見えにくい。そのため、次世代にうまくバトンを渡せず、経営陣や管理職が高齢化し、変化への対応が難しい。

かつては、地域の自治活動の中に、この「若い世代が主役になる」組織の形、運営の仕組みがありました。いつから、今のような「ピラミッド型」の組織ばかりが増えていったのか?本当にその型が人を幸せにしているのか?今一度問い直す時期に来ているのではないかと。

活力のある若い世代が、サポートのある中で、失敗しながらも成長していけるように、お祭りのように年齢層毎に役割を変えていく「年輪型」の組織へと転換していくことで、人財育成の仕組みは世代間継承されていくのではないかと思います。

10代から80代まで各世代から代表者を出し、各世代が各世代をまとめ、上の世代から役割を学び、下の世代へ継承していく。10代20代は実践から学び、30代40代はチームや組織全体の運営を担い、50代60代は組織全体の運営を支えるアドバイザー・スーパーバイザーとなり、70代80代は次世代へ贈る知恵をまとめていき、90代以上の方には語り部になってもらうようなイメージ。

「ピラミッド型」の組織が、人間が考え出した「人」の都合でできているのに対し、「年輪型」の組織は、生命体としての人間のお役目を全うする「天」の都合に合わせた仕組みへ。

一人ひとりが本来のお役目を全うし最大限に輝けるあり方を考えたい。


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