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美しいものは宝物。

陽明学のメモ。王陽明は、37歳で左遷、クーデター討伐を命じられた40代を経て、50歳の頃に次のように言ったそうです。

「良知」とは、「舟を操るときの舵(羅針盤)」
「逆風が逆巻いて波が荒れ狂っていても、この舵柄が手中にあれば溺れたり沈没する危機を免れることができるであろう」
「中秋の名月がくもって見えないのが残念と思う心(中秋の名月が美しいと知っていること)」

先日、美山のイモ掘りで久しぶりに会った友人が子どもが1ヶ月ほど学校に行っていない(学童や習いごとには行っている)と言っていて。

その子は大自然の中で、虫を捕まえたり、イモを一生懸命掘ったり、友達と楽しそうに遊んでいて、心身共にとても伸びやかで生き生きとしている様子は小さい頃と変わってなくて。

両親ともに、学校行けてないけど大丈夫、と笑顔で話してました。

うん、大丈夫。

同じように自然の中で伸び伸びする子が学校行きたくないという話。我が家や周りでもよく発生しているので、王陽明の漢詩を思い出したのです。

「爾の身、各各自ら天真用いず、人に求め、更に人に問うことを」
(宝物を捨てて参考になる程度のものばかり求めるのか)

「美しい」もの「宝物」を大事に、大きくなってほしいと願うばかりです。

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