見出し画像

私の中の練習生の存在とは

1. はじめに

私に希望を与えてくれてありがとう

 まずは練習生、トレーナーの皆様にそう言いたい。
 昨日、3ヶ月見守ってきた PRODUCE 101 JAPAN Season2(以下、日プ)が終わった。この3ヶ月は、この日プを見ることに生きている意味を感じていた。そして今これを書いているこの瞬間からは、私の生きがいは無くなってしまったのか。実を言うとそうではない。この3ヶ月私に希望を与え続けてくれたおかげで、以前よりもさらに明るく生きていけるようになったと思う。
 こんなことを言っていると、「日プに対する想い重すぎだろ」とか思ってしまう方もいるかもしれない。しかし、私はこの日プが始まる前までは、人生のドン底を歩いているような感じがしていた。コロナ禍による人間関係の崩壊や、学校へ行く意味を見出せなくなり、「なんて自分は不幸なんだ」と自分を卑下した。
 そんな矢先、日プが始まった。「この子たちは幸せそうでいいなぁ」とか「楽しい人生送ってきたんだろうなぁ」とか、相手を羨むことばかりしていた。そんな自分が情けなかった。練習生たちがどんな想いで日プに参加し、どんな人生を歩いてきたのかを聞いていると、自分は言い訳ばかりするクソみたいな人間だなと思った。
 何度もチャンスを与えてもらっていたのに、結局クソな人間に辿り着く自分の心を変えたかった。見られているという感覚がずっと続く3ヶ月、カメラに映されているからダメな自分を見せてはいけない、そんな練習生たちがかっこよく見えた。

2. デビューすることではなく、自分に負けないこと

 トレーナーのKENZOさんが残した言葉である。確かに、彼らは日プでデビューをすることが全体のゴールである。しかし、そこでデビューできなかったとしても、この期間、自分に負けることなく生活できたかが重要であるということであろうと思っている。
デビューの先を見据えて行動する力や、自分を見つめ直す力。メディアではダンスやボーカル、ラップスキルを身につけて成長していくと言われているが、これはある意味、自分発見合宿なのではないかと考える。私も3年前にある団体の自分発見旅に参加したことがあるが、彼らを見ていると3年前の私を見ているような気持ちになる。あの時の自分は、自分が何者なのかが分からず、厚い壁を立てて、周りから自分の弱い部分が見えないように生きていた。そんな自分を見つけてくれたのが今1番大切であるドレイクの人々である。日プ風に言うと、未経験で参加して何もうまくいかず落ち込んでいた時に、他の練習生が助けてくれたり、国プの方々が信じてついてきてくれるような感じである(言葉足らずで結局意味がわからなくなってしまった)。
 日プに参加した練習生たち、101人の中で、デビューできるのはわずか11人。明らかに人数が少ない。これからは、デビューした11人だけが照らされていくと思っている人もいるかもしれないが、神様の手を取ることができなかった残りの90人の練習生にも引き続き光が照らされ続ける。全員がまばゆい光で照らされていくわけではないが、わずかに届かなかった練習生たちにも、小さな光ではあるが、自分たちは照らされているということを忘れないでほしい。必ず誰かは自分のことを見てくれているので、もっと走り続けていって欲しいと思う。

3. 夢を諦めないことの素晴らしさ、夢を追いかけることの素晴らしさ

 度々引用で申し訳ないが、これは1位となった木村柾哉さんが最後に言った言葉である。
 自分の持っている夢をバカにされたり、それは無理だと断言されたりする経験をしたことはないだろうか。私は、大きな夢を持っている人をかっこいいと思う。それを実現するために歩いていく背中を見ると、私も彼らに背中を押されているような感覚になる。
 口が悪くて申し訳ないが、そんなことを言ってくる方々には静かに中指を立てていこう。証明もしていないのにそんなことを言ってくる方々には脳内格ゲーをしてボコボコにしてやろう。
 そんな中で、木村さんが言ったこの言葉に、私は心が軽くなった。今はまだ人に言えないが、最近なりたい姿が見えてきている。ただ、やりたいことが多すぎるが故にキャパオーバーになっているのが現実であるが、地獄だと感じていた去年よりも、日プの後は楽しい生活ができていると思う。

4. 私の中の練習生の存在とは

 私の中にいる練習生という存在にはまだ名前がない。ただ、分かっているのは、「自由に歩いてもいいよと肯定してくれて、誰もが夢をひたむきに追い続けている」ということである。誰かこれをまとめて名前をつけてほしい。
 日プを見ていて、世界にはこんなにも大きな夢を持っている人がいて嬉しいと思った。もっとそんな人が増えていってほしい。今回日プに参加できた101人の他にも、同じ夢を追いかけて惜しくも日プの参加を逃した方もいると思う。それは今回縁がなかっただけであって、次に次に、ともっと高みを目指して歩いていって欲しいと思う(全体的に上から目線ウザすぎる自分)。

5. 最後に(数年後にこれを見た練習生へ)

 3ヶ月間希望を与え続けてくれて本当にありがとうございました。ここで下を見るんじゃなくて、また前を向いて走り続けている人ばかりで私はとても嬉しいです。この日プが最後のチャンスとして臨んでいた練習生も多かったと思います。ですが、これからはただ違う道で新しい光に照らされていくだけであるので、練習生の皆様が違う形で自分の夢を叶える姿が見れることを楽しみにしています。
 長い間希望を与え続けてくれたのに、私は画面の前で応援したり、SNSをチェックしたりすることしかできず、与えられてばっかりであるので、いつか直接ありがとうと言いたいです。茨の道がまだまだ続きますが、私もその道を歩いているので、隙間に見えるこぼれた光を目指し、私も勝手に走り続けたいと思います。羽のかすり傷はNo Problemなので!本当にありがとう!
 INIとしてデビューした練習生もおめでとうございました。あなたたちが1年後恐ろしいくらいに垢抜けて、ファイナルで見せた姿と比べるのが楽しみであります。JO1先輩と一緒にグローバルで活躍するアーティストになるINIを応援しています。

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,393件

#振り返りnote

84,632件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?