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20240603ふかいメルマガ154回 先進国最悪の貧困率⁉

おはようございます。


ウェーブ米のアンケートの背景

5月28日に締め切った「ウェーブ米寄贈に関するアンケート」、
みなさんご回答いただきましてどうもありがとうございました。
冨永代表が、アンケート結果のレポートをTeams添付していますので、
詳細はそちらをご覧いただくとして、
私も背景をここでお話ししたいと思います。

今回のアンケートは、社員の約半数の方が回答してくれました。
そのうち94%の方がウェーブ米の寄贈に賛同くださいました。
一方、賛同されなかった方もいました。
その方のご意見は、
「会社の利益が第一、寄贈はその次では?」というもの。
これは、まったくその通りです。

また「社員の地元やふるさとの子ども食堂などへの寄贈」に対して、
「全社員の地元や故郷への寄贈が現実的なのか、不公平が無いように実施できるのか疑問」というものでした。
こちらもその通りですが、今回のアンケートで94%のみなさんが賛同してくださった一方、「寄付先を決めている」「できれば地元やふるさとに寄贈したい」という人が合わせて25%、
「地元やふるさとでなくてもいい」という人が73%だったので
全社員の地元やふるさとに配るということにはなりません。
ご安心ください。

また32%の方が、「寄付先の検討会」に参加したいと答えくださっています。
これはとてもありがたいです!
近く実施しますので、あらためてご連絡します。

困っていない?子ども食堂

食堂昨年からウェーブ米の子ども食堂への寄贈をはじめて、
今回みなさんからアンケートを取ったことには理由があります。

昨年は初めてだったので、(一社)子ども食堂支援機構専務理事の秋山さんに協力いただいて、都内で困っている子ども食堂を紹介してもらいました。
実際に行き、子ども食堂を運営されている方々と直接話をしたことで、
子ども食堂の事情もわかってきました。
2年目の今年は、ウェーブにゆかりのある場所の子ども食堂に寄贈したいと考え、ウェーブの本社がある中央区の子ども食堂を探してみました。
すると勝どきや月島をはじめ、複数あることがわかりました。

その中の1つ、本社から比較的近い中央区のある子ども食堂に、
私が直接連絡してみました。

私たちの田んぼプロジェクトや、
昨年からの子ども食堂への寄贈のことなどをお伝えすると、
意外な回答が返ってきました。
毎月お米や食料を寄贈してくださる方がいるので、
寄贈のお米は少量の方がありがたい。
量が多い場合は、区に相談してもらえないか、というものでした。
つまり、子ども食堂で提供する食べ物に困っていない、ということなのです。

衝撃的な実態

そんな時に、子ども食堂の実態を耳にして、衝撃を受けました。
株式会社グリーンデザイン&コンサルティング(以下GDC)の笠(りゅう)社長の話です。

この会社は他にはない防災食を製造販売している会社です。
例えば、一般的な防災食は、平均3年か5年の保存期間・賞味期間ですが、GDCの防災食はなんと7年と10年保存でき、しかも7年保存の場合、賞味期限は製造から8年もあるので、保存期間が過ぎても賞味期限が残っている間に、子ども食堂など計画的に食品リユースができるというものです。

笠社長が、7年保存・賞味期限8年にこだわったのは、保存期間≒賞味期間の防災食が多く、保存期間切れと同時に廃棄されることが実態として多かったからです。
今の防災食はおいしく食べられるものが多いので、廃棄するのであれば食べることに困っている子どもたちに食べさせたい、という思いからでした。

だから保存期間が終わった後の賞味期間中に、食のリユース先を計画的に考えること、これこそSDGS12番目の使う(人の)責任だと笠社長は言います。

さらに衝撃を受けたのは、沖縄県の話です。
「沖縄には30万人の子供たちがいます。そのうち3割の子どもたちが、一日三食を食べられないんです。そんな子供たちに食事を無償で提供している沖縄の子ども食堂から、あと3日で食の在庫が無くなる、という連絡を受けました。
なんとかその窮地を救うために、うちの防災食17450食を提供しました」

それを聞いて沖縄の子ども食堂は、そんなに困っているのかと、驚きました。

続けて笠社長はこんな話もされました。
「日本は先進国でありながら子どもの貧困率が高く、7人に1人の子どもが貧困状態にある(日本財団)と言われています。
この数字は先進国では最悪です。
それを裏付けるように、日本の子ども食堂の数は年々増え続け、今では7000を超えています」

困っている人たちに届けたい

(一社)子ども食堂支援機構の秋山専務理事にお聞きすると、「地方に比べて、都内の方が恵まれてはいるが」と前置きしたうえで、「都内の子ども食堂でも、困っているところはあります。実際には、各子ども食堂によってそれぞれの事情が違い、差がある」ということでした。

そういう話しを聞いたことで、私たちが植えて農家の田中さんが育て、そして刈り取ったウェーブのお米は、できれば困っている子ども食堂に贈りたい、と強く思うようになりました。
そういう意味では、今回アンケートの回答にもありましたが、子ども食堂に限らずフードバンクなど、困っている人の力になれる窓口は、もっと探してもいいのだと思います。

そんな理由から、寄贈する子ども食堂を固定的に考えるのではなく、みなさんの地元や故郷に選択肢を広げて、私たち自身が自分ゴト化できるような仕組みにしたいと考えました。

ところで、笠社長のGDCの防災食。
その特徴はまだまだあって、全国347を超える自治体など、4,000を超える企業で採用されていますが、何より自衛隊が採用していることがホンモノの証です。
そして、今年のソーシャルプロダクツ・アワードの大賞を受賞しています。


6年ぶりに銀座を王朝行列が通る!

最後にお知らせです。
6年ぶりに開催される日枝神社の山王祭。
日本三大祭と江戸三大祭の両方に数えられているほどの凄いお祭りなのですが、王朝装束を身につけた300mにおよぶ神幸行列が、銀座中央通りを通ります。
6月7日(金)です。

それでは今週もよろしくお願いします。

2014年6月13日山王祭 神幸行列 GINZA SIXが工事中


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