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20231115ふかいメルマガ25回 人見知りの私と熱い人たち

おはようございます。
この土日は気持ちいい秋晴れでしたね。

ところで先週の金曜日、大阪の某テレビ局へ、SDGsセミナーの講師として行ってきました。
今月は、あと1本Schooという会社でセミナーの収録があります。
月1本から多い時で2本、SDGsやソーシャルプロダクツのセミナーがあり、話をするのですが、実は、私は人見知りで、大阪弁で言う緊張しいです。
「うそでしょう」「そんな風に見えない」とよく言われますが、
ウソではなく、本当です。

仕事でなければ、知らない人に会うのは億劫で、
一人で店に行くのは苦手。
なぜなら、飲食店でもアパレルショップ、散髪屋でも、
店員と話すのが苦手だからです。

仕事柄百貨店やスーパーや、専門店を見に行くことは多いですが、
仕事のスイッチが入らないと、まず自分からは行きません。
私のツイッターアカウントは、フォロワーが1500人ぐらいいて
(ちなみにフォローは700人←ここ重要)、
同じ趣味の人たちなので、オフ会やらなんやらの誘いが来るのですが、
ほとんど断るかスルーしてきました。
もうここ数年は、誰も誘ってこなくなりほっとしています(笑)。

そんな私ですが、マーケティングプランナーという仕事柄、
クライアントの役員を前にプレゼンテーションをしたり、
人様の前でのセミナーや講演は数えきれないくらいやってきました
金曜日のセミナー後、こんな人見知りがなんでやってこれたのかを考えました。

それは、私と正反対の人、見知りをしない熱い人に引っ張られてきたからだなぁ・・・そう思いました。

冒頭の某テレビ局のセミナーに戻ります。
このセミナーを企画したのが、経営企画本部の部長のSさんという方です。
8月に開催された別のセミナーで私の話しを聞いてくださり企画されたのですが、セミナー後「深井さんの話しは、今日で3回目か4回目です」と告白されたので、驚きました。
「私の追っかけですか!?」とは言いませんでしたが、毎回だいたい同じ話をしているのに、そこまで聞いてくださってうれしいかぎりです。
さすがに何回も聞いてくださっているので、
「深井さんの話しでグッとくるのは、共創の話しなんですけど、
今日のセミナーではさらっといきましたね(大笑)」なんて、
言われて汗が出ました。

年齢は53歳なので私と同年代ですが、
この人が「熱い!」「暑い!」「あつくるしい!」(笑)
まったく人見知りのないその熱さは、私と正反対。
放送局各局がSDGsのキャンペーンを打っていて、
このテレビ局もはじめたのですが、
SDGsの本質はビジネスにあるのではないか、
それを番組のプロデューサーや経営層にわかってもらいたい!
と、強烈な問題意識を初めて会う私に熱く語り、
「SDGsは本業で動かせ」という今回のセミナータイトルも、
このSさんが命名しました。
その熱さが伝わり、テレビ局の会長、社長、常務といった役員から
番組のプロデューサーや編集の方まで、管理職以上の方の多くが出席してくださいました。

その前日の11月11日、ゾロ目の木曜日。
私が事務局長をしているAPSP(一社ソーシャルプロダクツ普及推進協会)が
定期的に開催しているTERASUという会合が東京でありました。
ここにも「熱い!」「人見知りのない」人たちが集まりました。
この日は、サラヤの取締役代島さんから、サラヤのサステナビリティな取り組みのプレゼンがありました。
サラヤという会社は、石鹸・洗剤、食品まで、全ての事業がサステナブルに直結している素晴らしい会社ですが、
その舵取りをしたのが代島さんです、
代島さんの話しは熱くて、何度聞いてもおもしろく驚きそして感動します。
初めて聞いた方は、感動で涙を流すほどです。
興味深いのは、この代島さん。もとはタクシーの運転手だということ。
たまたま乗せた客が、サラヤの当時の社長、今の会長で、タクシーの中でスカウトされて、そのままサラヤに入社し今に至る、というウソのような本当の話しなのです。

11日のTERASUに参加されていたのは、
いま急成長中のクラダシという会社の創業社長関藤さん。
住友商事にいたのですが、高校時代に地元で経験した阪神淡路大震災の体験から、食品ロスをはじめとした社会問題を解決するクラダシという会社を創業しました。
元アメフト選手でいかついのですが、涙もろくて熱い!
そしてめちゃくちゃに優しい方です。

その他の参加者。日本3位の繊維商社 豊島の溝口さん。
この人も熱いです。
豊島という会社は、いくつもの社会活動をビジネスにつなげている会社で、商社という性質上豊島の名前が前に出ることはないのですが、ユニ・チャームのムーニーという紙おむつに豊島のオーガビッツ©コットン素材が使われていたり、コンバースのシューズに豊島のフードテキスタイルという、食品残渣(ざんさ)で染色された生地が使われていたり、名前は出ていませんが有名なブランド200前後に、サステナブルな生地や商品として提供しています。
そのぜんぶを、この溝口さん率いるチームが手掛けています。

私がソーシャルプロダクツ、大きなくくりで言えばサステナビリティの領域で仕事をするようになったのは、私の部下だった中間大維が、2018年10月に43歳で急逝したことがきっかけでした。
彼も熱い男で、ヤラカス舘(YRK&の前身)の社内ベンチャーで、サステナブル事業SoooooS.を立ち上げ、さらにAPSPも設立し、彼の魅力と磁力にひきつけられた人が、彼の応援者としてたくさんいますし、今もその遺志を引き継いでくださっています。

会社でサステナブルな取り組みをされている人はみんな熱いです。
APSPと大丸松坂屋百貨店をつなげたのは、大丸東京店9階マネジャーだった稲垣さんでした。
コロナ前の2019年12月に「このままでは大丸松坂屋だけでなく百貨店が無くなる」という強い危機感でAPSPに相談に来られ、熱く語り、翌年の10月には当時の好本社長を動かして、大丸松坂屋百貨店サステナブル・サプライチェーンマネジメント(DSSCM)の発表会を、
500社以上の取引会社の経営層を招いて行いました。

アサヒビールで容器研究をしている古原さんは、ビヤガーデンの使い捨てプラスチックタンブラーに問題意識を持ち、ビール製造で出てくるホップの残渣でタンブラーがつくれないか模索していたら、たまたま出会ったパナソニックの人たちが技術を提供し「森のタンブラー」という商品が誕生します。
ところが、プラスチックのタンブラーは1つ20円前後なのに対して、森のタンブラーは、1つ1300円から1500円。
上司の反対をGOサインに変えたのは、古原さんが経営陣に直接掛け合ったからです。
今話題のアサヒビール「ジョッキ缶」。
ふたを開けるだけで生ビールのように泡が出てくる、あの缶を開発したのは、この古原さんです。

こういう人たちは、みんな熱い!
逆に言えば、人見知りゼロ!!
どこへでも出て行って誰かと何かを始める行動力。
会社を説得する意志、世の中を巻き込む力を持っています。
この人たちはSDGsが言われているから、サステナブルな仕事をしているのではありません。
またボランティアでもなく、ビジネス・商売として取り組んでいます。

本質が人見知りで、人に合うのが億劫な私とは、まったく違うタイプの人たちです。
それでも、私がそんな中で仕事をし続けてきたのは、いっしょにいると、学ぶことや刺激をたくさん受けるからです。
その人から学んだこと、刺激が、次の仕事やご縁に繋がり続けているからです。

人はそれぞれ性格も価値観も違います。
そして組織の中では、
それぞれの人に合った役割があります。
会社という組織、
日本という大きな組織、
地球というもっと大きな組織、
すべて同じです。


人見知りの話しからはじまって、今回は思ったことをそのまま書いてしまいました。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。

温暖化対策を話し合っていたCOP26も、煮え切らないまま終わりました。
グレタさんは怒っていましたが、熱い人たちをますます熱くさせている、
SDGsやサステナブルについて、書こうと思って前置きに2000文字以上使ってしまいました。
スミマセンでしたm(__)m

次回、SDGsやサステナブル
なんで世界が騒いでいるのか、について書きます。

今週もよろしくお願いします。
深井賢一

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