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青春の二月


じんわりと感じる
炎のあたたかさに
僕らの心は童心へ戻る
あの若い日々を
空に向かって伸びた日を
今だけは鮮明に思い出す
ドロまみれのくつ下
かさぶただらけの脚
赤いほほに笑い声
この景色の奥から
包み込まれるように
僕たちを囲う
負けたくなくて
ほほを濡らした夕暮れが
過去になじんで今
キラキラと輝く
あの日と同じ心で
きしむ奥歯を
かみしめ感謝し
燃やし続ける
雪消月



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別に絶望を詠いたいとか
不幸な奴でいたいなんて
全く思っていないが
僕の書く文章はしばしば
そんな要素も少しはらむようだ。

そしてどこか力強い熱量と
言葉一つ一つの噛みしめる様は
我ながらとても好きだ。

今日の僕の文章は
以前仕事で学校に行ったときに
その仕事の最後の締めとしてふと書いてみた。
画像のように、黒板に白チョークで。

懐かしかった。
学生時代はなるべく
黒板に書くことを避けてきたが
今はまさか自分から書いているとは。
勝手に書き始めていた。
この「勝手に」という言葉を
僕はとても好きになってきている。
勝手というと
自分勝手などの印象もあったが
僕はこれから先の人生
それでもいいと思えてきた。

人の目を気にして
こう言えば
こう思われるのではないか
自分自身にふりかかる
数々の選択にさえ
勝手にできない時期を
長く過ごした人間にとって
勝手に生きることが
どれだけ怖くて痛みを伴うか
その代償は何があるのか
そんなことばかりを
考えてしまうのではないだろうか

だが実際はどうだ。
振り返れば僕たちは
これまでも、そして今も
勝手に選択をしていたことに
気づくはずだ。

朝目が覚めること
眠いと思い眠ること
やりたいと思ったこと
話したい人への振る舞い
なにより
今はこれが楽しいな、自分。
この感覚を持っていること。

そんなことはない。と思うあなたがいるのなら
そんなことはないというあなたもそこにいる。
勝手に解釈しているものだ。

ではなぜこんなことを
ゴールもわからず文字にし始めたのか。
それはわからない。
勝手に始めたことだから。

ただ一つだけ思うことは
勝手に始めた旅を
勝手にやっているだけだと
少し力を抜いて
重いと思ったその扉を
開けてみようかなと
そんなことを
勝手に思っている。


読んでいただきありがとうございました。
また次回もお楽しみに。
短編集
じゃんじゃんつくって
載せていく予定ですので。

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