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トイレ入退室を Hue+Raspberry Pi+MESH で検知する仕組みを作った #Zaim

お元気ですか? watura です。

みなさんのトイレ環境ってどういった感じですか?

朝、お父さんがトイレから出てこないで大変とか、数少ないトイレの奪い合いが発生したりしてません?

Zaim でもプチトイレ問題が発生していました。まずは、オフィスの簡単な図です。これを見てください。

トイレに行くためには執務室から一度外に出て、エレベーターホールを抜けていく必要があります。

男子トイレは、執務室の扉を開けると空室状況がギリギリわかるのですが、女子トイレは執務室の入り口からは見えない位置にあるため、トイレの前に行くまで空室状況がわかりません。席から立ち上がって、扉を開けて、トイレの前に行って、トイレに入れないって最悪じゃありません?

トイレ問題って非常にくだらない問題ですよね。ですが、トイレが不便だと地味に、ストレスが溜まっていきます。小さな小さなことですが、いつかパフォーマンスに影響があるのでは?というレベルでストレスが溜まっていきます。

ということで、みんな大好きトイレ IoT を駆使して、トイレの入室状況を執務室内から確認できるようにしました。

使ったデバイス

Raspberry Pi Zero W
Philips Hueスーターセット
Sony MESH 明るさタグ

MESH というのは、Sony が作っているセンサーで、GUI をぽちぽちするだけで、センシングや操作など色々なことをできるデバイスになります。

前提

いっぺんにトイレを利用できるのは、男女それぞれ一人
基本的にトイレを利用していない時は消灯する
トイレを利用する時は点灯する
使い終わったら消灯する

使っている時だけ、トイレが点灯しているという前提の元にシステムを作りました。消灯したままトイレを利用する人はいないという前提です。

全体図

入室フロー

トイレに入室し点灯する
MESH が点灯を検知する
Raspberry Pi に 通知する
Hue が点灯する

退室フロー

トイレから退室し消灯する
MESH が消灯を検知する
Raspberry Pi に通知する
Hue が消灯する

こういう流れになっています。

なんで MESH?

理由は以下の 3 点です。

iPad があった
トイレセンサーに工数はかけたくない
楽そう

もともと iPad を使った自作の受付システムがあり、その iPad を母艦として MESH から、Hue を操作するというのを考えていました。

また、トイレセンサーがどれだけ高性能でも、Zaim サービスが爆発的によくなるとかはないので、あまり工数をかけたくないということがありました。iPad があるし、工数をかけなくても良さそうなのは MESH だ!とこのトイレシステムを最初に実装しようとした人は考えたようです。

神泉町オフィスに引っ越してきたタイミングで導入が決定していたため、Hue のライトを設置する専用の場所が用意されていました。実際に、何度か作動していたことがあったのですが、動作が不安定であまり使えないものでした。

使えないというよりも、狼少年だったので邪魔でした。iPad が原因なのか、MESH が原因なのか、細かい調査はしていないのでわからないです。一つ言えることは iPad が原因だとするとデバッグはほとんどできないということです。そういうこともあって、1年ちょっとこのシステムは飾りでした。

いつの間にか Raspberry Pi 対応

そして時は流れ、いつの間にか MESH ハブアプリケーションが Raspberry Pi に対応していました。

もしかして、iPad より安定するのでは?Linux なのだから最低限デバッグできるのでは?という想像の元、設定してみたら、いい感じに動いて多くの人が少し幸せになるというシステムができました。

ただ、iPhone X で MESH のアプリを動かしたところ、まだ画面サイズが最適化されていないようなので、将来が少し危ぶまれます。

レシピ

ドキュメントをみながら、ぽちぽちしていくだけで動くようになるので、簡単なものです。

このレシピでは、男女それぞれで

10 秒ごとに光が消えていたら、ライトを消す
光が検知されたら、ライトをつける
光が検知されなくなったら、ライトを消す

という処理を設定しています。

何らかの理由で、ライトがつきっ放しですってなるのは嫌なので、一応チェックしてライトを消すという処理も入れてみています。

ちなみに、Hue との連携も MESH の機能として提供されているので、 Hue が使えるようになっていれば、ぽちぽちするだけで、MESH から利用できるようになります。

具体例

この右上の五つのライトのうち手前二つがトイレの入室状況を表すライトです。執務室の入り口のところについています。

奥三つについては使い道が決まっていないので、絶賛アイディア募集中というです。

トイレが使われていると、こんな感じに光ります。青が男性用トイレで、オレンジが女性用トイレです。とりあえず、ステレオタイプ的に女性用トイレはピンクって最初やろうとしたのですが、なかなかどぎつい色で輝いていたので、オレンジにしました。

怪しいセンサー

トイレにいくと、こういう怪しいセンサーがついています。

これが MESH の照度センサーで光のオンオフに反応して、Raspberry Pi に値を送るという仕事をしています。

まとめ

MESH を使ったトイレ IoT は概ね簡単に実装できるシステムでした。

この簡単トイレ IoT で、無駄に席から立ち上がる必要が大きく減りました。
私個人としては、すごく快適になったと思います。

ですが、席から立ち上がるタイミングがへるというのは、健康上はよくないのでは?という気がしないでもないです。


快適なトイレライフを!!!



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