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ニコニコ動画は確実にあと2~3年で終了する

ニコニコ動画って、今色々とヤバいじゃないですか。

プレミアム会員は全盛期に比べると100万人近く減りましたし、ニコニコ本社もニコファーレも今年7月で営業停止してしまいました。
更には毎年開催していたニコニコ超パーティもイベント中止が決定してしまったようです。
今後ニコニコ超会議や町会議の開催も中止になるようであればいよいよ目も当てられない。

じゃあ立て直すにはどうすればいいのか、ということですが、
よく見る要望としては・・・
・動画の画質を上げろ!
・重いのをなんとかしろ!
・ランキングをもっと使いやすくしろ!
・使わない機能を追加すんな!
といろいろな意見があります。やはり使い勝手を焦点にした意見が多いように感じます。


でも、本質はそこじゃあ無いです


ぶっちゃけ動画サイトとしてどれだけ使いやすくなろうが、
おそらくユーザーは戻ってきません。
なぜならどれだけUIが素晴らしかろうが動画が高画質でサクサク再生されようが、

「面白い動画が少ない」

という状態なら結局誰も利用しないからです。

私はニコニコ動画が稼働した当初から利用しているので、今よりももっと使い勝手の悪かったニコ動を知っています。
画質なんて糞くらえな動画がたくさんありましたし、重すぎてページそのものが開かない!ていうかそもそも混雑時にユーザーアクセス規制でログインできない!なんてやっていた時期があったくらいです。

しかし、それでもその頃のニコニコをほめる人は多く、実際ユーザーがバンバン増加していきました。
一体何故か?ということを考えると、たった1つ、シンプルな答えにたどり着きます。


「面白い動画がたくさんあった」


この1点に尽きます。

ですが、今はどうでしょうか。
かつて活躍した大物動画投稿者たちはみんな大人になりました。
ある人はプロになり、ある人は家庭を持ち、ある人は社畜と化した結果、日常の忙しさのせいで趣味での創作をやめてしまう・・・
そんな人たちが元々ニコ動を盛り上げていた方々でした。
なら、あの頃のニコニコ動画を取り戻すにはどうすればいいのか?
非常に簡単です。

「創作意欲のある若者達に来てもらえば良い」

昔ニコニコで活躍した人達が大人になり、動画やその他創作物の投稿ができなくなったのであれば、自由に創作活動をする時間がある若い年代の人達を呼び込む努力をすれば良いわけです。

・・・ただ、ここで1つ思ったことがあります。


そもそも彼らはニコ動向けの創作ができるような環境にいるのでしょうか?


ニコニコが出来てから早12年、その間に世間の情勢は大きく変化しました。
特に一番大きな変化を言うなら、「スマートフォンの普及」でしょう。
家でPCを見ながらネットの海を漂っていた時代はとっくに過ぎ、今やスマホ片手に自宅だけでなく外出先でもネットを気軽に利用できる環境になりました。

ただ、その結果何が起こったかと言うと、「PCを持つ若者が激減した」という点があげられます。
スマホは読む、視る、書く、撮るなど、片手で気軽にできる行為に非常に適しています。
その結果、TwitterやInstagram、TikTokなどが流行ったわけですね。全てスマホで気軽にできる創作に適したSNSです。

では、ニコニコはどうでしょう。

ニコ動に投稿されるような動画は片手間に映したような映像ではまともに再生されません。今やそういった動画はTwitterやTikTokの本分です。
ニコ動で再生される動画と言うのは、今も昔も「凝った編集を加えた動画」であることに変わりはありません。
そしてそういった動画は、スマホではまず作ることができないわけですね。

スマホも技術が進み、イラストを書いたり動画編集ができるようなアプリもどんどん出現してきています。ですが、やはりスペックや画面の大きさ、マウスとキーボードが無いなどで凝った編集をさせるためには足りないものが多く、まだまだPCで出来ることが全てスマホやタブレットで可能になったとは言い切れない状況です。
なのに世間の若者はPCを持たずスマホだけを所有している人達が多い。

サービス終了になってしまったエンゲージプリンセスも、予算の関係上からPCのブラウザだけ対応にしたと言っていましたが、あまりにもお粗末な決定だったのではないかと思います。世の中の情勢をしっかり読み取っているならばお金が無いという理由だけでブラウザのみにするとか間違ってもそんな発想にならないはずです。

更に、もう1つ言うのであるならば、

「ニコ動向けの動画はお金にならない」

という点です。

YouTuber達が一体どうやってお金を儲けているのか。
それは皆さんが知っての通り、投稿した動画に広告を付けて、その広告費の一部が動画の作者に還元されているからなんですね。
著作権に触れず、それでもクリエイティブな動画を投稿する人達にはそれ相応の対価が付く時代になりました。

ようするに、

「動画制作はお金になる」

という認識が世の中に広まったわけです。

では、今までニコニコで人気を博してきた動画達はどうでしょう。
歌ってみたや踊ってみた、ゲーム実況などは今も人気のジャンルで、YouTuberもそれを生業としている人達が多いです。
つまりこれらはお金を稼げるジャンルなわけですね。
ですが、ニコニコ動画じゃなくてYouTubeやTikTokで事足りるわけです。
しかもYouTubeに至ってはお金も貰える。TikTokならSNSなのでニコ動以上の承認欲求が獲得できる。

じゃあ、MAD動画はどうでしょう。

MAD動画は未だにニコニコ動画でしか立ち位置を得ることが出来てない動画ですが、

あんな著作権を無視した動画群に果たして広告費がつくでしょうか?

断言します、絶対に付きません。
消されないだけマシなのに、お金を払う企業が出てくるなんて相当特殊な事情でもないと無理でしょう。
更には作るのにも時間が掛かります。ニコ動における凝った動画の最たるものがMAD動画だからです。
ゆえに、もうMAD動画が世の中で一世を風靡することはあり得ないでしょう。悲しいことですが。

// 部分追記 begin
記載が無いことに指摘があったので、さらに1点追記。

「今のニコ動では承認欲求が満たしづらい」

上で書いた「ニコ動向け動画はお金にならない」にも通じる話ですが、
今のニコニコは非常に承認欲求が満たしづらい状況下にあります。

ニコ動のコアコンピタンスと呼べるものは間違いなく「コメント機能」で、
TwitterやYouTubeでのいいねボタンに相当する「承認欲求を得るための機能」と言っても良いものなのですが、最早今のニコニコに置いてこのコメント機能は非常に軽視されている節があります。

なにより、スマホからコメントを打ちづらいのが最もコメントが減少した原因だと思われます。
コメントそのものの質が落ちたとかも良く言われてますが、コメントの質なんてぶっちゃけ稼働当初から大して変わってなかったように思います。元々は2ちゃんねるのノリがそのまま移行したようなサイトでしたので。

ユーザー数自体が減少しているため再生数も伸び悩んでいるので、「再生数」「マイリスト数」での欲求解消も厳しい状況でしょう。
ニコ動では10万再生しかされていないのに、YouTubeでは1000万再生された歌ってみた動画が一時期話題になっていたのも記憶に新しいです。

ニコ動で一定の地位を獲得しているMAD動画も全盛期に比べれば圧倒的に再生数は激減しています。
それもこれも「スマホ規制によって一部の動画が視聴できない」ということが起こり得るからです。
今のニコ動ユーザーですらスマホユーザーが半分以上を占めていると公式が発表しているのですから、そのスマホからの利用が制限されたり使いづらかったりするのであれば当然のことと言えます。
// 部分追記 end


ニコニコは、まだ自分達がおかれた状況について理解しきっていない


超会議の来場者数が多いからまだ大丈夫なんて言う人達もいました。

そりゃあそうでしょう。だって超会議は出向くだけで良いんですから。

創作活動しなくても、向こうが勝手に何かやってくれてるのでそれを見に行くだけ。面白ければ次も同じ人達が面白いことをやってくれるのを待てば良い、面白くなければ罵詈雑言だけ言って帰る、という感じで終わりです。

「私もやってみたい!私も何か作ってみたい!」

という感情になったとき、それを行動に移せる環境があった昔に比べると、供給されるのを待つだけな人種が増えたのではないかと勝手ながら思ってしまいます。
そういう感情を抱いたとしても、スマホで出来ることには限度があるので、スマホで出来ることに特化したサイトで満足するのは当然なのではないでしょうか。
または、どうせお金にならない動画を作っても意味が無い、承認欲求を得られないなら他サイトを利用する、と感じる人達が増えてないでしょうか。

今や自己満足が得られるベクトルは完全に変化してしまっています。
ゆえに、ニコニコ動画はもう人が寄り付かない。いや、細かく言うなら「クリエイティブな人達」が寄り付かないんです。

これはスマホの台頭によりゲーム会社がスマホゲーしか作らなくなって、コンシューマーゲームが激減してしまったゲーム業界にも通じる話です。
ニコニコ動画は未だにコンシューマーゲームに拘り続けてる企業のようなものです。
今のままでは確実に停滞の道を進みます。
ですが、未だにニコニコ動画は上記までに関する改善策を明確には上げていません。

なぜならニコニコに寄せられたであろう意見には「コンテンツの使い勝手に関する改善策」がほとんどだったからだと思います。
上でも書きましたが、本質はそこではありません。


ニコ動で活動した時の見返りが無さ過ぎるのが問題なのです。


それに気付かないままでいるのであれば、「ニコニコ動画」はあと2~3年の命でしょう。
おそらく、気が付いたとしてもどうすることもできないと思われますが。

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●響けこのnote

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コメント (31)
補足すると再生数が減った直接的な原因は16年後半のエンコ形式の悪化があったと思います。
よっつ上の投稿のURLのように再生数が激減した時期とエンコ改悪した時期がぴったりりと一致しますので。
ただ、一度減ったものは原因を取り除いたところで元通りに回復するとは限らないということですね。
結局投稿者に還元するものがないとユーザーは離れていく一方、というのは記事の通りだと思います。
とりあえずお前がニコ動アンチなことはよくわかったw
Youtubeで無名の人間が動画を投稿しても再生数も1〜10桁、チャンネル登録者も1桁が何ヶ月も続くことを覚悟しないといけないけどそんな環境でも良いのか?
それに、人気Youtuberや芸能人やスポーツ選手も多く参戦してくるし、知名度あるチャンネルと無名のチャンネルの格差は凄まじいから這い上がることがかなり難しいし時間も要することが必要になるぞ

ニコ動の方が初心者でも伸びやすいと思うぞ
流行りの動画もランキングを見ればわかりやすいし、新着動画を見ても2桁再生数は確実だし3桁再生数も普通によく見かけるぞ
否、再生数が伸びやすいのは、ニコニコ動画の「再生数カウントのシステム」にあります。

YouTubeでは、YouTubeのアルゴリズムで「別人」と判定された人物が再生することで、1回カウントが増えます。同一人物が再生したときに再生数がカウントされるためには、前回再生されたときから数時間から1日程度時間が空いていないといけないのです。
更に、実際に動画再生されていた時間の総計が再生数に比べて極端に低い場合、その動画がおすすめ欄に表示されにくくなるように設計されています。

しかしニコニコ動画では、新着動画を再生したときに、それを再生した人が前回同じ動画を再生したときから60秒以上経過していれば、再生数がカウントされます。たった60秒です。このような仕組みのため、たとえば60秒毎に特定の動画ページを数秒間表示するようなマクロを組めば、理論上1日で24✕60回、つまり1440回の再生数を稼ぐことさえできるのです。

このような仕組みのため、新着動画であっても投稿者自身が数回再生したり、それを見つけた人がたまたま数回ページを開くだけで、あっという間に2~3桁再生されるというわけです。
(追記)上記の60秒ごと再生数更新は、新着動画でのみ有効です。既に投稿されてから数日経っている動画は、同一人物が短時間に何回再生しても再生回数が伸びません。
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