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なつのかなしいおはなし

昨年の夏。近くにイオンができた。
そのイオンでは、お値打ちなお肉屋さんとかおいしそーなお寿司屋さんが入っていてとても流行っているのだ。

そんなイオンが私自身も大好きなのだが、そのイオンで悲しい出来事が起きたのだった。

その日は真夏だったこともあり店内でも飲み物やアイスをお客さんが買っている様子だった。
私は前から気になっていたソフトクリームを買うことにした。
それはミニストップとコラボした商品で、イオンの中でミニストップのソフトクリームが食べれちゃうという素敵なものだったのだ…!


ミニストップ大好きな私としてはこれは食べたいと思いレジにむかう。
そのレジに着く少し前におじいちゃんがレジで同じようにソフトクリームを注文した。

おじいちゃんと同じのを頼むんだなあと後ろで待っていたときに悲劇は訪れた…

お待たせしました!

と店員さんの声。

おじいちゃんが手渡されたソフトクリームは
写真とは全く似つかないソフトクリームだったのだ…!
まず、コーンに対してソフトクリームがまったく顔を出していないしそもそもくるくると渦巻き状になっていない…
白いクリームがコーンの上にボトリとのっているような感じだった。
それを商品として出した店員さんもどうかと思うのだが、悲しいのはおじいちゃん相手だというところ。
おじいちゃんはおそらく視力が悪くなっているのだろうその商品をクレームもなしに受け取って去っていってしまったのだ。

その一連の流れにえぇ…とドン引きしていた私に向かってその店員が

どうぞ~!

と、次の私を呼ぶ声…
そんな商品ならいらないです…といえばよかったものの目があって呼ばれてしまったものだから同じようにそのソフトクリームを注文してしまった。

結果出てきたのはやはりコーンに対してクリームが少ないソフトクリームを手渡されたのだが、少なくともうずは巻いていた。


相手を見て渦を巻くか巻かざるかを決めていたのか?と思いながら、周りを見回しても先程のおじいちゃんがもういなかった。
いないおじいちゃんの代わりに文句を言うわけにもいかず、その手渡しの際に文句をつけるべきだったと反省しつつ
自分の少ないソフトクリームを食べた。

願わくばあのおじいちゃんがソフトクリームを食べておいしい!と堪能してくれいることを願うばかりである。
そんなモヤモヤした思い出。

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