何も続かない私が「続ける思考」を読んで続けていること。
私の嫌いな言葉は、責任と忍耐と継続だ。
がんばらずに生きていきたい。
すぐに次の仕事に目移りしてしまう。
でも、それじゃマズいと思っている。
思っているから色んな自己啓発本を読んだりしてる。
続けるテクニックとか、そういうのはもういい。
そのテクニックが続かないんだから。
目標を持つとか、一緒に続ける仲間を持つとか。
次元が高すぎる。
そんな私が、この「続ける思考」を読んで、継続できていることがある。
この本で学んだのは「正しい努力より正しい継続」という言葉。
けっこう序盤に出てくる言葉だ。
最後まで様々なエピソードを交えながら、著者はこの「正しい継続」が何かを教えてくれる。
一番面白いと思ったエピソードがある。
地球の裏側までいってしまう、2万キロというとんでもない距離を走れるかという話だ。
普通に考えて無理な話だが、なんと著者はそれをやってのける。
「正しく継続」すれば、2万キロを走れるのだ。
私はこのエピソードを読んで、脳天から衝撃を受けた。
書かれていることは当たり前のことなのに、その当たり前のことが持つ威力にとにかく驚いた。
このエピソード、本当に何もないように書いているけどすごいから読んで欲しい。
全体を通して、著者がやっている「継続」は凡人には簡単に真似できるものではない。淡々と書かれているエピソードも、相当な精神力がないと無理だと思う。
でも、それを感じさせない。
「あ、これくらいならできそう」がたくさん詰まっている。
本作読了時、Xで「起きたらお布団を上げるを続ける」と宣言した。
それに対して著者から「いいですね!」とコメントがきたのだ。
それくらいのゆるい「継続」から始めればいいんだと本書は教えてくれる。
最近は、お布団を上げる過程の前後に小さな行動をセットにして朝のルーティンにしている。
不思議なことに、今までと同じ時間に起きているのに朝刊を読む時間ができた。お弁当を作って家を出る前に食器も洗えるようになった。
仕事で疲れて家に帰っても、キッチンがすっきり片付いているだけで気持ちが全然違う。
心に余裕ができたので、夜のルーティンを作ってみた。
また不思議なことに、積ん読を読む時間もゲームをする時間も勉強をする時間もできた。
仕事は相変わらず続きそうにない。
ジムも辞めた。
でも毎日の中に生まれた「正しい継続」によって、ジムに通うよりも健康的な生活ができるようになった。
大きな事じゃなくていい。
なんでもいいから継続してみることに、継続する意味があったのだ。
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