見出し画像

脱引きこもり宣言

 僕のnoteやツイッターをご覧になっている方はご存知かもしれないが、僕は重度のメンヘラである。そして高いレベルのヒキニートである。どのくらいレベルが高いかというと、一ヶ月まるまる一歩も家の外に出ない月が数ヶ月続くレベルである。そして一銭も稼いではいない。完全なる穀潰しである。

 ヒキニートは社会に少なくない数がいるとは思うが、ここまで徹底されたヒキニートはかなり少ないと思う。もはやヒキニートは僕のアイデンティティにすらなっていた……そう、「いた」のだ。それはもう過去の話となってしまった。今日は、脱ヒキニート宣言をしたいと思う。

 最近は家の外に外出する機会が増えた。去年の今頃は、一ヶ月に一回外出すれば良い方だった。さらに前、昨年の春から夏にかけてあたりは一歩も外出していなかったはずだ。それがだんだん、一ヶ月に二回、三回、週に一回と増えていき、通院もままならなかった僕の日常は、通院が当たり前にできるように変わった。

 気がついたら毎週自力で通院をしていて、主治医の先生からも「凄いじゃないですか」などと言われ、通院の頻度も隔週に変わった。
 隔週に変わってからしばらくは通院以外では外出しないので、外出頻度としては月4回から2回に減ってしまったが、それもすぐに「タバコを買いに行く」とか「外食に行く」などというミッションが追加されることで、週に一回は外出する習慣がついた。

 その状態が今年の夏頃から始まり、9月くらい前までそれを維持していた。ところが、以前の記事でも書いたKさんとの出会いにより、僕の生活は劇的に変わった。

 まず、「お金が欲しい」「女の子とセックスしたい」という欲求がとても強くなった。以前から「お金は欲しい」「セックスしたい」という欲求は無かったわけではないが、鬱屈するばかりで、それが僕の行動に対しては、あまり良くは働かなかった。どちらかというと、社会に対する絶望が増し、希死念慮を強め、自殺に追い込む要素の強いもので、「性欲などなくなればいい」とさえ思っていた。

 しかし、最近では真面目に「働きたい」とも思うようになったし、以前は見るだけで吐き気を催していた仕事の求人情報も見るようになった。noteで小銭稼ぎを始めたのもその一環である。その「働きたい」という欲求も、元を正せば性欲であり、Kさんとまたエッチしたいという願望である。

 だが、そんなKさんとももう会えなくなってしまった。理由はわからないが、交換したLINEでも連絡が取れなくなり、お店で指名しても会うことができなくなってしまったのだ。だから僕は次に進むことを決意した。身近にいる女の子、まだ見ぬ女の子、女の子を口説いてセックスしてやると。

 だが、僕は体重100キロのデブである。体臭も微妙にチーズ臭く、体力もない。そんな自分を変えなければならない。だから運動をすることを決意した。そしてスポーツジムに入会し、週2~3回、通おうと決めた。

 スポーツジムに入会して1ヶ月、1ヶ月の間に8回ジムに通った。かなりいいペースだと思う。このペースを崩さず、スポーツジムに通いたいと思う。

 目指すは最強の自分、痩せてて、色白で、無駄毛は無く、体臭もないそんな姿である。僕はセックスしたいという、ただそれだけの欲望のために外に出た。

 ここに引きこもりを脱したことを宣言する。そして、近い将来、彼女を作ってセックスを楽しむのだ。

この文章が面白いと思った方は少額でもいいのでぜひご支援ください。筆者の励みになります。