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VRChatで美少女になった結果

私はVRChatというところで女の子をやっている。VRChatとはVRの世界で様々な人とコミュニケーションを取ることができる場所だ。好きなアバターを纏い、いろいろなワールドで遊んだりまったりしたりすることができる。

VRChatは「VRChatでできないことはない」と言えてしまうくらい自由度の高い場所だ。特に絵描きやエンジニアにとっては最高の遊び場とも言われている。

しかし、私には絵を描く才能もプログラムを書けるスキルも無いが、VRChatを始めて4年ほどで1万時間以上プレイしている。なにがそこまで私を魅了しているかと言えば、「好きな自分になれる」という点だ。単純に好みのアバターを纏うだけにとどまらず、ボイスチェンジャーを使い、ボイストレーニングをするなどして女声を出すことで、完全に女性になりきっている。これがあまりにも楽しすぎて昼夜を問わずVRChatで遊んでいる。
いわゆるバ美肉おじさんというものになっているのだ。

VRChatプレーヤーの人でも勘違いしている人がいるのだが、美少女アバターを使って女声を出すだけで「バ美肉」は完成したとは言えない。私としては仕草や喋り方、思考パターンも「美少女」にならなければ、真にバ美肉したとは言えないと思っている。その意味で私はそこそこ高い完成度で「バ美肉」に成功している。VRの私はマジでかわいい。いい女になれているという自覚がある。

バ美肉してよかったことは「みんなから愛される」という点に尽きる。かわいい女の子はそれだけで愛されるのだ。雑に扱われない、思いやりを持って接してもらえる、困ってたら助けてくれる……。
リアルではなかなか巡り会えない「愛」にVRでは簡単に巡り会えるのだ。

私はそこそこ高い完成度の美少女をやっているが、VRChatにははるか高みの圧倒的美少女になっているバ美肉おじさんも多数存在する。そのレベルのバ美肉おじさんを見ると、スクールカースト上位の女子クラスメイトに対してクラスでぱっとしない女子が抱くであろう感情を抱いてしまう。
嫉妬、無力感、疎外感、「自分はここにいて許されるのだろうか…」…

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